マギアレコードRTA ワルプルギス撃破ルート南凪チャート 作:みみずくやしき
パチパチと弾ける火の粉が夜に消えていく。
傭兵をしていたこともあって野営の番をするのは慣れてはいるものの、さすがに夢の中では初めてだった。
こうしていると、旅の始めの頃に『リズは本当に頼りになります』とタルトに言われたのを思い出す。ヴォークルールからシノンまでの道中、冬だということもあって火に暖かさを求めたものだ。
「……ふう」
肌寒い。吐く息は白く、気温が下がっていた。
この暗く冷たい夜闇はタルトの心の一部。彼女が心に秘めた絶望が太陽を奪い去っている。
コルボーたちの狙いは夢のフランスを闇で覆い尽くし、タルトを魔女化させることなのだと知っていると、自然と拳を握り締めていた。
そうはさせない。させるものか。
あの子の前に立ちはだかる者は、私が排除する。
覚悟は炎のように強く。
されど、燃える火を見ていると次第に安心も生まれていた。
コルボーからロウソクを奪い取り自ら入った夢の中で、事情を知る者は私だけのはずだったのに、思いもしない救援があったものだから自分でも驚いているのだろう。
そう、あの"カトリーヌ"のような小さな子と背の高い子。それと双子の姉妹だ。
未来から来たというのは魔法の存在がある以上は否定できないけれど、それを差し引いても彼女たちにはいくつか不思議がある。
例えば『梓みふゆ』と名乗った彼女。異国の名前だと理解できるなんて、夢の中では言葉の壁もないのだと不思議に思いつつもどこか懐かしさを覚えたことが記憶に新しい。
「リズ、リズ」
背後から聞こえたタルトの声に視線を向けると、来訪者の一人である『帆秋くれは』と並んで立っていた。
二人は魔法少女の衣装ではなく、タルトは外套を纏った旅の衣装を、くれはは白と青の服を着ている。厚着と薄着で季節感がバラバラだ。
「どうしたの。ここの見張りなら私が」
「それがくれはさんが私たちの話を聞きたいそうなんです。ならリズも一緒に、ということで来ちゃいました!」
「来ちゃったわ」
「そ、そう……」
残るいくつかの不思議とは、今も集中力を切らさない彼女のことだ。
その身長や話し方は私に近いものなのに、どこかタルトのような雰囲気を感じる。未来から来たと信じる証拠を持っていたというのに、本人には算段や計画性が見られない。まるで偶然にも魔導書を手に入れ、解読してもらい、肌身離さず要点を書いたメモを持ち歩いてたとしか思えず、それもまた運命が導いているのかのようでもあった。
そんな運命の流れを感じたからか、これから聖カトリーヌ教会に向かうからという縁だったのか。椅子代わりにした木に座り話したのは私たちの出会いのことだった。
「あの頃の私はキューブを連れてフランスを巡っていたの。それでドンレミ村に着いたとき、森で魔女に襲われていたタルトとカトリーヌを助けたのよ」
「私はまだ魔法少女ではありませんでしたから、リズが来てくれなければ二人ともどうなっていたか……あ、カトリーヌは私の妹の名前なんです。ちょうど今のみふゆさんぐらいの身長でした」
「妹がいるの?」
「とても、とっても良い子でした。ただ……」
カトリーヌは、イングランド軍がドンレミ村を襲撃した際にタルトを庇って亡くなったそうだ。
推定系なのは、私が商隊の護衛に出かけていて留守のタイミングを狙われたから。村で過ごすようになって3年も過ぎた後だ。想いも強く、その場にいれば、間に合ってさえいればと何度思ったかは数え切れない。
剣の腕が立ち、姉を守ろうと兵士に立ち向かった――そう語るタルトの口振りは、いくら過ぎ去った過去のものはとはいえ少なくない悲しみを抱えていた。
「妹って、思うよりもしっかりしていて、守ってあげたくても助けられたり、不思議なものよね」
「はい、本当に……私はお姉ちゃんだったのに」
「私にも妹がいたから」と言ったくれはには覚えがあったのだろう。ただ一言だけではあったけど、故郷を思うような寂しさがあった。
「妹を、村を元に戻そうとは思わなかったの? あなたほどの魔法少女なら、元通りにすることだって」
「そう思ったこともありました。ですが……平穏な日々はいとも簡単に壊れてしまう。こんな悲劇はもう誰にもあってほしくない。だから私は、フランスに光をもたらす力を願って魔法少女になったんです」
あの時のタルトの心を思うと相当な決断だった。慣れ親しんだ者が去る悲しみと失意は重い。再び失われてしまう可能性があるとしても、取り戻せる機会があるのなら願いたくなるのが人間だ。
「……そして、私とタルトはドンレミ村から旅を始めたのよ」
それからいくつもの出会いと戦いを経て、
始まりを話し終える頃、くれはの瞳に反射する光がより強くなっていたのは気のせいではないのだろう。私だって、そうだったのだから。
焚火の炎が各々の顔を照らす。
次に口を開いたのは、タルトだった。
「くれはさん……ひとつ聞かせてください。みなさんは未来から来たのですよね」
「らしいわね」
「私たちは、より良い明日があると信じて戦っています。あなたたちはその未来を、取り戻すに値するものだと信じていますか?」
唐突な問いにくれははまったく表情を変えない。なにを言うのか耳を澄ましていると、「きっといろはなら即答するのよね」なんて小さな呟きが聞こえた。
「すべてが良いってわけじゃないわ。誰もが安心できて、誰も死なないわけじゃない。悪い人はいるし、嫌なことだって起きる。だけど、誰にも死んで欲しくないと思える世界よ。それに約束したんだもの。だから私は取り戻したい」
それは言ってしまえば現実的で、完璧な世界じゃない。
「……良かった。未来には希望があるのですね」
「そうね。そう思える世界なら、私たちが戦う意味がある」
でも、それでいい。
明けない夜がないように、沈まない日もない。光があれば影もある。その中でも希望を持って生きていけるのなら、取り戻すべき未来だ。ひとりひとりが倒れても想いを託せると信じていける。
「ちょっと湿っぽくなっちゃいましたね。こういうときは……くれはさん!」
「なに」
「ちょっとついてきてください!」
「どういうことなの」
「さあ、悪いことではないと思うけど……」
にっこりと人の良い笑顔を見せたタルトの様子からして、心からの善意なのは間違いないとしか言えず、陣に向かっていくのを見送った。
……のは、間違えたかもしれない。
「リズ~飲みましょうよぉ~」
「ああ、夢の中でも酔うのね……まさか向こうも」
「ちょっとくれはさんっ! まだ未成年でしょ!?」
「大丈夫よ。酔えないみたいだから」
「そういう問題じゃないよー!」
「いいじゃない夢だし」
「そうですよ~夢の中なんですから、現実の身体に影響は与えませんよ~」
「ダメでございます! みふゆさんも未成年だしその見た目じゃますますダメでございます! 麦茶と言っても誤魔化されないでございますー!!」
この分だとメリッサも酔ってるでしょうし、次は禁止しないと。
ずっと私に張り付いてくるタルトをあしらいつつ、そう思った。
それからというものの、進軍の休憩になるたびに焚火を囲んでタルトとくれはが話していた。
どこか通じるところがあるのか、くれはのほうから話しかけていたことが多かったように見えたけど、タルトも喜々としている。声をかけてみると「私たち、同い年なんです!」とタルトから答えが。友人のような感覚なのだろう。せっかくだし、タルトに言って型もなにもないくれはに剣術を教えさせてみてもいいかもしれない。
「……でも、私もひとつしか違わないのだけど」
「ああいえっ! もちろんリズも大切です! でも姉のような感じもあるんです。とても心強くて、頼りになって」
そう言うタルトに頬が緩んだ。
私だって、家族のように思っている。紛れもない本心だ。
だけど、もっと強い言葉で言うのなら。希望だ。
カトリーヌがタルトの始まりであれば、タルトは私の終わり。魔法少女に望む願いのすべて。
光があるから影がある。私は、英雄に寄り添う影なのだから。
◇
夢のフランスでの進軍は思ったよりも順調でした。
というより……ワタシ自身、夢の中でここまでの力が発揮できるとは思ってもみなかったのです。
「月夜さん、月咲さん、行きますよ!」
「まっ、待って! 走るの速すぎるよー!」
「では抱き抱えますので掴まっていてください」
「絵面! 絵面がおかしいでございます!」
走ればくれはさんよりも速く、小さな身体でも魔女と正面から殴り合えてしまう。
固有魔法である幻覚を使わずとも力だけでばったばったと倒せるのは少なからず快感で、やっちゃんみたいで楽しかったのは秘密にしておきましょう。
そうして立ちふさがる鎧の使い魔や魔女を薙ぎ倒しつつ、各地の砦を解放しながら進軍し、聖カトリーヌ教会で最後の目的を得た結果が今でした。
「あれがオルレアンです」
遠目に見えるのは橋と繋がる城塞。シンボルとしても大きな意味を持つ街。
先行して確認しに来たのには、決着の地をこの目で見るためでもありました。
魔導書によれば、内部にある聖十字架大聖堂の鐘をタルトさん自身が鳴らし、その音を聴けばこの夢は終わる。そのための鍵となる二人にも見てもらう必要があったのです。
「どうです、できそうですか?」
「距離があるでございますね……壁もあるでございますし、やはり内部に突入しないと難しいでございます。近くにまで行けばある程度の短縮はできるでございますが……」
「ウチらがコルボーの足止めをするか、アレだよね……」
月咲さんは「でも、どちらにせよこれで忘れちゃうんだよね」と、物悲し気に続けました。
夢というものは目覚めれば忘れてしまう。この世界で起きたことも例外ではなく、タルトさんたちと話したことも記憶に残らない。
現実の時間が流れないのは利点でも、せっかく出会えた方たちが思い出にすらならないというのは、なんともモヤモヤとするものです。
月咲さんはメリッサさんと仲が良く、どこか通じるところがあるそうなのも理由の一端でしょう。
そういえば、くれはさんはタルトさんと特に仲が良い。
歴史上の人物に会えた高揚から率先して……ではなく、波長が合うのだとか。
というより、そもそもジャンヌ・ダルクのことをよく知らなかったようでした。誰だかわかりますかと質問したら視線を逸らしたんですから、まったく、今までどうやって定期考査を乗り越えてきたんでしょうか。
しかし、仲に関しては知識のあるなしに関わらないことです。
カトラスとはいえ同じく剣の使い手であるからか、手取り足取りタルトさんに使い方を教えられるなど、深まる仲は短いながらも見ていればわかりました。
……それが、変に影響しないといいのですが。
「それでもワタシたちはやらないといけません。神浜はマギアユニオンが出来て人手が足りない大変な時期なんですから。元マギウスの翼としても寝ているわけにはいきませんし」
「そうでございますね。みふゆさんの勉強もあるのでございますから」
「出されてる宿題を終わらせないとウチらもお仕置きされちゃうし……」
「うぐっ……こ、これじゃワタシが小学生みたいじゃないですか!」
「だって、ねー」
「ねー」
はあ、とため息をつくも、なぜか見た目が昔のものになってしまった手前、それ以上言い返すこともできません。勉強しないといけないのも事実ですし。
それでも一夜の夢の間ばかりは好きにしてもいいはず。
帰り道はお二人を背負って、試してみたかったので少しばかり"本気"で走ってみました。どれだけの速度が出たかというのは……気絶した天音姉妹を怖がらせてもいけないですからね。ナイショにしておきましょう。
◇
さて、こうして得た情報は作戦実行の許可と同じ。
すぐに兵士さんたちにも伝えられて、陣が整えられていきます。
それからしばらくの後、前方に白銀の鎧を着たあの方が立ち、剣を振り上げて叫びました。
「みなさん、前へ! 私が道を切り拓きます!」
タルトさんの号令。それすなわち――夢のオルレアン解放作戦が始まったのです。
他の方々が進みやすいようにワタシも先陣を切り、迎撃に出てきた鎧の使い魔たちに円月輪を投げて足並みを乱れさせ、踏み台にして高く跳ぶ。
目を凝らして探すのはこの戦場でもっとも注意すべき存在、コルボー。どうやら向こうも探していたらしく、互いに見つけて場所を変えるのにそう時間はかかりませんでした。
「ほぉ、黒いのは壁内か。白黒のと緑のと……聖女サマまでこっちに来るとはな」
「来たわね」
「ここなら余波で被害は出ません。私も全力で戦えます」
誘導先には既にくれはさんとタルトさんが武器を構えて待機していました。この三人でコルボーを抑える作戦です。
といっても、コルボーのあの魔法……ワタシたちの魔力を使って自身を回復させるものは厄介極まりなく。そもそも、くれはさんもタルトさんも魔力の消費が大きいという欠点がある。そのまま戦ってはコルボーに有利にさせるだけです。
「お二人とも、ここはワタシが前に」
なら、円月輪でもただの幻覚でもない、今のワタシだからできることをしましょう。
手加減する必要も、力が衰えてできない理由もない。それに全盛期すら超えるこの力でどこまでできるか、ワタシも気になりますから。
「おっと一人ずつか? 正々堂々なんて考えず、別に纏めてかかって来てもいいんだぜェ?」
「いいえ、ワタシは正々堂々戦いますよ。言いたいこともありますから――」
その瞬間、世界が書き換わる。
「いつまで夢を見てるんですか?」
夜の砂漠に、月が浮かんだ。
これこそ夢の中の幻覚。肌触りも空気も、全てが現実そのもの。
「『強要』という魔法、効果範囲があるようですので、展開した空間で距離自体を狂わせました。封じた以上互いに魔力の消費は同じ。正々堂々です」
もっとも、分身が次から次へとコルボーに攻撃を仕掛けていき、ワタシは近づかないのであまり関係ないのですが。
今なら五感すべてを狂わせることも、あらゆる場所に瞬間移動することも、幻惑に隔離して閉じ込めることさえもできる。
やっちゃんがいたらズルいと言われてるかもですね。現実でも少しはできますが、ここまでの精度はないですからね。絶対なにか言われてます。
「はは、ハハハ! 楽しいなぁ、白黒の! こんな手を持ってるなんて思わなかったぞ!」
「白黒の白黒の言いますが、あなたも白黒じゃないですか」
正直言って、あんな風に喋りながら幻覚を相手取り続けられるとは思いませんでした。やはり相当強い魔法少女なのでしょう。
そのため、タルトさんとくれはさんにも控えていてもらってるのです。
タルトさんは言わずもがな。あのジャンヌ・ダルクの因果は途方もありません。
くれはさんの『停止』は、もしもの際の手段となる。魔力の消費は激しいのですが、"効かない"ということがない。どんなに僅かでも、一瞬は止めてくれる。その一瞬があれば今のワタシなら対応できます。
「しかし、まあ……」
外から聞こえてくる
「今よ、タルト!」
「――"
ワタシが幻覚を解除したのを確認すると、全力の光が城塞を壊し一直線に突き進む。
そして、聴こえるはずもない大音量の鐘の音が鳴り響いたのです。
意図に気づいたコルボーは拳を下ろし、戦いを止めました。
「チッ、そう来たか。吹っ飛んでる発想じゃないか。……名残惜しいがここまでだな、愛しい愛しい姉妹を待たせているんだ」
「……あなた、姉なの?」
「フフ、姉で妹だよ」
くれはさんの問いに答えたコルボーの姿がだんだんと消えていく。これが夢の中から見た目覚めるという現象なのでしょう。
ということは、ワタシたちも同じ。
自分の手を見ると透けていて、起きる間際らしく現実の身体の感覚がぼんやりと感じられる。
ワタシもくれはさんも、自然と視線はタルトさんへ。向こうもそれは同じで、目と目が合う。
「……お二人とも、これでお別れですね」
「目が覚めたらワタシたちは元通りですが、タルトさんたちの戦いは続くんですよね」
「はい、でも……出会えて良かった。忘れてしまうとしても、意味があったと思います」
そういえば、タルトさんと一番仲が良かったくれはさんはなにも言葉を発していません。どうしたのかと見てみると、指と指を合わせてフレームのような形を作っていました。
「写真、撮れれば良かったなって。観鳥なら夢の中でも撮れる方法知ってるかしら」
「……しゃしん?」
「いくら彼女でも無理だと思いますよ。ふふ、でも……そうですね、できたら良かったですね」
戻ったらみかづき荘に行って、昔のアルバムでも見せてもらいましょうか。なんとなく、そんな気分です。やっちゃんと昔話でもしましょう。
「タルト、ありがとう。あなたのおかげで無事に帰れるわ」
「メルシー。こちらこそ、みなさんには助けられましたから!」
さて、そんな会話もあり、無事に神浜に戻ることが――おっと、次に目が覚めた時に少し身体が重く感じたのは、ワタシの胸に秘めておくのでした。
……太ってはないですよ?
◆
心に光をもたらすRTA、はーじまーるよー。
夢のフランスでの道中、何度か会話タイムがありましたね。関われる時間の短いフランス魔法少女たちと効率良く親交を深められるお助け要素です。これは……夜会話じゃな?
リズを選択することでとあるフラグに必要なポイントが稼げたり、メリッサを選べば後々加入する魔法少女と有利な効果を得られたり、単純にどれ選んでも面白いです。
しかしこれはRTA、無駄な行為はフヨウラ!
選択するのはひたすらタルト。今後重要になる彼女の信頼度を必要値まで上げましょう。
ついでに、プレイヤーの武器が剣類ならば彼女と話すだけで剣術を教えてもらうイベントが発生します。
リズでも発生しますし、そっちのほうが上昇値は高いのですがそれでも十分。現代のもやしっ子に百年戦争の気合を叩き込むので強化幅がデカいんですかね? メリットも大きいですよ。
魔法少女は契約して変身したら急に武器持たされ、これでいったいどうやって戦えばいいんだ……!? となりがちなので、例えば明日香やあきらくんなど、現代で武術を習っている子はそれだけで基礎能力が高めです。最初は慣れ親しんだ得物持ちが強いのは当たり前だよなぁ?
さて、色々蹴散らして一直線にやってきました聖カトリーヌ教会。アーメン。
この場所で祈ることで、フランスにいる魔法少女(?)、『ペレネル・フラメル』と会話することができます。
彼女は事情を全部知っているのに加えて、夢を形成する結界の外にいるため制約も関係ありません。会話すればイベントのクリアフラグが立ちます。
『タルト、あなたは眠りに落ちる前に聖十字架大聖堂の鐘を聴かされたはず。目を覚ますには、夢の中で同じ鐘をあなた自身の手で鳴らすことが必要なのです』
はい立った!
なんか面倒そうですが、クリア条件は結構ガバガバで『タルトの手で鳴らす』と『鐘の音を聴く』の両方を達成すればいいだけです。
つまりタルトのフルパワー攻撃の衝撃で鳴らす(遠隔)で構いません。
本来はそれでは聴こえませんが、ここには『
「え、ええー……? いいのそれ……壊れないかなぁ」
「大丈夫だよ。魔導書の制約は言わば成り立つのに必要なルール。壊すことができるのならコルボーが先にやって脱出不能にしているさ」
「なるほど、キュゥべえまでそう言うのなら納得でございます」
夢の中だから! 夢の中だから安心!
厄介なコルボー戦と共にタイムも短縮、これが夢のオルレアンで有名な天音姉妹突破法です。普通にクリアするより圧倒的に早くなるため、二人を無理やり連れて来る必要があったんですね。
じゃあさっそくオルレアンにある聖十字架大聖堂の鐘を鳴らしに行く……かどうかは私が決めること。
ペレネル先生の話聞くんだよ! 教会にいそうなシスターみたいによぉ!
知ってるんですよ~? タルトさんに渡した剣……業物でしょ?
『それは魔力の消費が激しいタルトが制御しやすいように冶金したものですね』
「彼女は錬金術や魔法の知識に秀でていてね、数々の魔法少女を見守って助言を与えているんだ。そういえば帆秋くれは、キミも消耗が激しかったね。そこまで魔力を使う固有魔法は滅多にない」
『なるほど……』
はい立った!(2回目)
ここでタルトはエペ・ド・クロヴィスという剣を入手してパワーアップするのですが、その詳細をペレネル先生に聞いておく必要がありました。
実は彼女、魔法少女としての本来の武器は光を具現化したものであり普段からとんでもない魔力を使います。まあ『停止』くんのほうが消費多いんですけど。
じゃあ今度こそオルレアンにイクゾー!! デッデッデデデカーン!
◇
色々とスキップして始まりましたオルレアン解放戦。
『時を超えて鳴らす鐘』のラストバトルです。
参戦した場合の選択肢は3つ。オルレアン内に突入して鐘を鳴らす組、外でコルボーを足止めする組、一般通過フランス兵がごとく使い魔と戦うかのいずれかです。
もちろん、くれはちゃんはコルボーの足止め組です。
なぜ選んだかは……そりゃあ一番安全な場所だからに決まってるだろォ!?
右にはタルト! 左にはパーフェクトフリーダムみっふ(未合流)! 夢のフランスにこれ以上安全な場所なんかねーよ! そのための配置変換って感じでぇ……あっなんでしょうタルトさん。へへぇ、くれはちゃんに構わず不届き者をやっちゃってくだせぇ。
「正直に言うと、あなたが横にいてくれて安心するんです。みふゆさんがコルボーを引き連れて来るまでは私たちがこの場を持たせる、そのために協力してくれるのが、とっても心強いんです」
あら̂~嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
まあくれはちゃんのステータスはタルトの1割もないので、『停止』くんでサポートするぐらいしかないんですが。ここは全部任せましょう。使い魔なぞ彼女の光の前では木端微塵です。
それでも通常マギアで最強と名高い『ラ・リュミエール』を撃つのに必要な魔力だけは残させます。撃てないとリセだってそれ一番言われてるぞ。
「ほぉ、黒いのは壁内か。白黒のと緑のと……聖女サマまでこっちに来るとはな」
コルボーと戦う前に『強要』以外に注意すべき行動を説明しておきましょう。
彼女のマギアである『ラ・ダンス・マカブル』は、超広範囲に魔法による即効性の黒死病をバラまく地獄みてぇな技です。魔法少女にも効きますしみるみるHPが減っていきます。これ無理ゾ。
なので、もちろんくれはちゃんは戦いません。タルトに頼ったあとはみふゆさんに頼ります。
パーフェクトなみふゆさんなら距離を狂わせるぐらい余裕でできますし、遠距離攻撃もできるので撃たれても問題ありません。完封できます。夢見る乙女のパワーはすごいわね。
後はタイミングを見計らってタルトに『ラ・リュミエール』を撃ってもらえばはい『時を超えて鳴らす鐘』終わりっ! ちょっくら世界を救っちまったぜ。
なんか良い感じに締めの雰囲気になり、姿が消え始めたら自分に『停止』。
ほとりんの時にもやったのでお分かりかと思いますが、これで記憶の忘却を防げます。
「……お二人とも、これでお別れですね」
と、思うじゃん?
連チャンするので今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
■今回の内容
『時を超えて鳴らす鐘』
■ペレネル・フラメル
糸目の錬金術師系魔法少女(?)。数少ない無属性魔法少女の一人。
そのパワーは底知れず、魔法少女というより錬金術師の側面のほうが強いかもしれない。
■みっふ
アニレコでは複数人一緒にワープさせたり、隔離させたりやりたい放題。アサルトパラノイアは本当に空間創るし幻覚ってなんだよ(哲学)。
酒のようなものを飲んでいたアニレコ要素も無事回収。
■メリッサ
声がどこかの工匠住み水名生しめじと同じ。
この時点だとまだ魔法少女ではない。
■くれはちゃん
タルトになにかを感じたらしい。
だって彼女は……。
■夢のオルレアンくん
夢の中だからとラ・リュミエールを食らう可哀想なことに。
鐘は鳴ったので問題ありません。