ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第114話

 無事にリニアレールに乗れた遊馬とラッピーは、しばしの休息をとっていた。さすがにダークリリィほどのスピードは出ないが、それでもソロモンステーションからラ・ムゥのエレベーターステーションへ、直通で向かう列車の速いこと。数時間以内には宇宙へとたどり着いていることだろう。

 

 「さすがに歩き回って疲れたかな・・・。」

 「らぴ?」

 「まだ顔出しちゃダメだよ。って、そろそろ窮屈になってきたかな?」

 「らぴ・・・。」

 「もうちょっとガマンしてね。」

 

 席に着いて、膝の上に乗せたリュックからラッピーが顔を出す。動くぬいぐるみなんか出したら目立ってしょうがない。ラッピーは子供のような性格だが、お願いすればちゃんと言う事を聞いてくれる。

 

 「それにしても、やっぱりコンペイトウなんか見つからなかったな。日本でないと難しいかな?」

 

 あれさえあればどんな敵と戦っても勝てるが、無いものは仕方がない。そう簡単に事は運ばない。むしろ、レイの宇宙食がコンペイトウと同じものだったことが奇跡だろう。ライターには感謝しかない。

 

 「コンペイトウ、語源はポルトガル語の『コンフェイト』とされ、南蛮から日本へやってきた。」

 

 カステラやビスケットと同類というわけだ。非常食の乾パンにもコンペイトウが付いてくることもあるが、ここの非常食にはついていないようだった。乾パン、すなわちビスケットも兵糧として食べられていたことを考えると、コンペイトウとビスケットの間には赤い糸が結ばれているのかもしれない。

 

 「赤い糸か・・・。」

 

 遊馬の運命の赤い糸は誰と繋がっているのだろうか。などとくだらないことを考えているうちに、脳裏をよぎったのは栗色の髪に灰色の瞳の豊満な女性、シェリル。

 

 再会できたら何を話そうか。レベリオンに乗ったこと、ダークリリィのこと、色々ある。だが何よりも、操縦席に座って感じた宙に浮く感覚、戦闘のスリル、飛行する快感、それを共有したかった。

 

 「らぴ?」

 「そうだな、そのぬいぐるみの持ち主についても話さないとね。」

 

 もう一人、セシルの存在。単身でこんなところにまで来たことへのお小言や、大切なぬいぐるみがこんなことになってるという事、こっちも色々話さなくちゃならない。

 

 それに、先に宇宙へ行った仲間たちのことも・・・なんだ、色々と話さなければならないことは多いぞ。休んでいられるのも今の内だ。

 

 「ふわぁ・・・なんか眠くなってきたな。」

 

 乗り換えの事も考えると、余計に疲れそうだ。こうやって目を閉じている間に、すべてが終わってればいいのに。

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