ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について 作:バガン
とはいえ、原作のデッドソイルにはルート選択でエンディングが変わるというような形態ではない。違うのは使用キャラクターの違いぐらいだ。けど、それでバッドエンド直行というのは少々困る。
別なゲームなら、例えばゲーム内でとった行動がエンディングに反映されるというのがままよくある話。特に、誰かキャラクターとの好感度という形であらわされることも多い。
「ゲーム内のキャラクター・・・アシュリー?」
「?」
ラッピーと遊んでいたアシュリーに視線を注ぐと、きょとんとした眼で見つめ返してくる。
つまり、アシュリーともっと仲良くしながら進むしかない。
(子供と仲良くするって、どうしたらいいんだろうか。)
それが遊馬にはわからない。まあ、その方法は追々考えるものとして。この先は何をして、どこへ行けばいいものか。
「原作だと、列車をもう一度動かす方法を探すんだよな。たしか。」
主人公によって行動がバラバラだが、フローチャートとしてはまず列車が再び動き出す順番だ。そのままではゼバブが人のいる市街地にまで拡がる恐れがあったために、また別の主人公が阻止する、と言った話だ。
「あー・・・こんな激ムズゲー、攻略本も無しでクリアしろっての?」
攻略に悩むのも好きな遊馬でも嫌になってくる。こういう頭を使うゲームは、ゆっくり頭を使いながら進めるものであって、体で死を常に身近に感じながらするものではない。VRが発展しても、ホラーゲームはやるまい。
さて思考を戻そう。先頭車両のの操縦席は反応が無かった。壊れているのか、電源が入っていなかっただけなのかはわからないが、しかしこのリニアを動かしてしまっていいものだろうか。線路がぷっつりと途切れてしまっているし、このまま動かしたらそのまま海に転落するんじゃないのか。
「いや、前方は確認してなかったな。あっちの方は道が続いていたのかも・・・。」
それに、こっちの後方操縦席の電源を入れたことで、前方の電源も入ったかもしれない。もう一回確認に行くのも選択肢としてはアリだろう。
というか、他に行けるロケーションが無い。そういう意味では悩む必要がないかもしれないが。
「マップ数をケチって、行ったり来たりをさせるだけとか、とんだクソゲーだな。」
原作のデッドソイルなら、食堂車や寝台車、個室などもある豪華列車だったからマップにもバリエーションがあった。しかしこのリニアには、普通車とグリーン車、線路上と操縦席に、あと売店か。多分背景のパターンは8bit機並みだ。ゲームの舞台とするにはあまりに狭すぎる。