ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第139話

 とにかく進む。ひたすら進む。進むったら進む。

 

 「どりゃあっ!」

 

 やはりというか復路にも大量に敵が配置されている。それらを一匹一匹つぶしていくように、撃って、蹴り倒して、殴り殺したらすぐに次に向かう。

 

 何もしなくても敵はわらわらと湧いてくる。留まれば命はない。

 

 「次!」

 「らぴ!」

 

 遊馬一人だったなら、敵のスルーも出来ただろう。だがアシュリーを連れている以上、敵を排除しないわけもいかないし、足も遅くなる。

 

 「アシュリー、ついてこれてる?」

 「うん・・・平気・・・。」

 「ここの通路を越えたら、さっき休憩した売店だから、そこまで頑張ろう。」

 「うん。」

 

 先ほどは外を通らざるを得なかった14号車と13号車の中の道を進んでいく。外を通らなくていい、復路専用のショートカットだ。

 

 「アスマ、あれ。」

 「ん?あれは・・・もしや・・・!」

 

 縦に長い、大きなバッグだ。一見ゴルフバッグのように見えるそれを、ほくほくとした様子で遊馬は探る。

 

 「やった、ゴルフクラブげーっと!」

 

 念願のまともな鈍器を手に入れた。本来の用途は鈍器ではないんだろうけど、今はタマはタマでも頭をぶっ叩く用途にしか使えないならそれはもう鈍器だ。

 

 無作為に選んだのは程よく先端が太ったスチールのドライバー、振るえばブゥン!と空気を切る。これは殴り甲斐がありそうだ。道理で殺人事件とかで使われるわけだと認識する。

 

 ようやく細い傘から卒業する。今までお世話になったが、お役御免で傘も一安心していることだろう。ここに置き去りにされる限り、二度と本来の用途で使われることは無いだろうが。

 

 「・・・おっと。あんまりショッキングな事するとアシュリーの教育によくないな。」

 「じーっ・・・。」

 「うん、よくやった。」

 「えへへ。」

 

 ともあれ、ありがとうとお礼を言いながらまた頭を撫でてやる。

 

 そういえば、アシュリーの身の安全は大丈夫だろうか。それが確保できないからこそ、今こうして敵を一匹一匹潰しながら進軍しているわけだが、どうにかして自衛手段を持ってくれていればその手間も大分小さくできる。

 

 「らぴ?」

 

 もっとも、非力な10歳の少女にそんなことを強いるのは酷な話だ。こうしてラッピーが直衛についていてくれているだけで十分だとも言える。それに、子供が銃を持つという絵面もよくないのだろう。アメリカなんかではそういう暴力的な表現は忌み嫌われているし。

 

 「・・・ん?子供が銃を持つ?」

 

 はて、そんなシーンを前に見たような気が・・・けど、映画だったか、ゲームだったかも思い出せない。

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