ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第154話

 妹が出来た。金髪でしかも美人で、血の繋がっていないなんて、それなんてエロゲ?と呼ばれそうだが。エロゲじゃありません、ホラゲです。

 

 むしろようやくスタート地点に立てたという感じだ。原作にもアシュリーの好感度が、隠しパラメーターとしてある。アイテムを拾ってきてくれる確率に関わるが、正直0でもエンディングにかかわることは無いので全く構わない。

 

 ・・・というのは通常のルートでの話。

 

 (隠しパラメータなんて設定されてるからには、何か意味があるんだろうな。)

 

 それも『今さっき』思い出した。第5のルートでは、アシュリーの好感度がED分岐に重要になる、はず。

 

 『ハズってなんだよ?』

 「しょうがないでしょ今思い出したんだから。」

 

 本当に今唐突に思い出した。そもそも、よくやり込んでいなければ隠しパラメータなんて気づくはずもないわな。ゲームPOD越しの通信でツッコまれる。

 

 「なんだか、自分が信じられなくなってきたよ・・・。」

 

 記憶とはかくも曖昧なものか。ゲーマーでありながらゲームの記憶を忘れてしまうとは、それとも5週目以降はそんなに記憶に残らないほどつまらなかったのか。どっちにしろ、圧倒的なアドバンテージであったはずのゲーム知識という点を遊馬は失っている。

 

 『記憶喪失の先輩として言わせてもらうと、記憶を失ったからと言って人間性まで変わることは無いと思え。』

 「モンドは熱心なタイムゲドンだったと思うんだけど。」

 『少なくとも今の俺は違う。これが本来の俺だと思っている。』

 

 モンドがどういう性格になるのかはプレイヤーの選択肢やプレイスタイルにもよるのだが。まあそれはさておき、今の自分がどういう人間になっていくかは、自分次第ということか。

 

 アシュリーと、遊馬自身の運命も同じだ。行動の選択がすべてを握っている。

 

 「はい、アスマ。」

 「うん、サンキュー。」

 

 さて、アイテムの拾ってきてくれる頻度で言えばアシュリーはかなり拾ってきてくれている。すでに好感度は高いんじゃないのか。それも最初から。

 

 「ところでアシュリー。」

 「なに?」

 「僕の事どれぐらい好き?」

 「だいすき!」

 

 うーん、この天使。屈託のない笑みを投げかけてくるのでは何を疑う余地があるだろうか。大きくなればきっと美人になるだろう。

 

 (大きくなれば・・・か。)

 

 そういえば外伝はともかく、2にはアシュリーの姿は一切なかった。アシュリーにはEADの抗体があるというのに、その辺の話も一切出てこなかった。

 

 『普通ウイルスの研究には抗体やワクチンの研究も同時に行うものなんだけど。』

 「シベリアの永久凍土の中から見つかった原始ウイルスを改造したって設定だったかな。ワクチンが作られる前に奪われたとかなんとか。」

 『だとしたらそのテロリストも相当マヌケだな。研究が完成してからかっさらえばよかったものを。』

 「それにもなんか理由があったような気がするんだよなぁ・・・なんだったっけ。」

 

 ああ、本当に記憶がないことが足を引っ張る。

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