ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第163話

 さて、ソフトを買って起動して、数時間かけてラスボスまでやってきたというところ。ここからは攻略法を考える時間だ。 

 

 「なにかアテはあるの?」

 「セオリーでいけば、まずはウィークポイントを撃って弱点を露出させる。」

 「意味が被ってないか。」 

 

 例えば関節部分とかのウィークポイントや、あるいはエネルギーや体液の溜まった球とか。そういうのを順番に潰していくと、心臓や脳、目玉などのコアが出現するから、そこを撃って初めてダメージが通る。というパターンは多い。特に銃器が多く登場するシューティング要素の強いアクションゲームには多く見られる。 

 

 「そして体力を削った最後には、ラストシューティングを決める。」

 「ラストシューティング?」

 

 最後の一撃、仲間からパスされた大型火器で、クリーチャーを粉微塵に吹き飛ばす。トリガーを引いた瞬間、ゲームセットというわけだ。

 

 「その最後の一発だけ撃たせてくれたら楽なんだが。」

 「それじゃあゲームにならないから。」

 

 デッドソイルも終盤には武器が結構揃ってくる。

 

 「バアル・ゼバブはどうやって倒すんだ?」

 「電線を利用して、体液に火をつける。シューティング要素よりも、ギミックを解除する要素の方が強いかな。」

 「じゃあ、さっきのセオリーとには当てはまらないんじゃありません?」

 「うん、でもキャラによっては武器でゴリ押しも出来るんだ。」

 

 ギミックでダメージを与えるとは言っても、セオリーからはそう離れていない。例えば列車の操車盤を操作して廃線をぶつけたり、クレーンを引っ掛けたり。

 

 「あれ、でもその展開だとラストシューティングは電源スイッチってことになるんじゃ?」

 「うん、そうだよ。」

 「シューティングしてないじゃん。」

 「そうなんだよねー、そこが不満点だったかなー。」

 

 いや、だからこそ逆にバエルには熱い戦いが用意されているのかもしれない。本格的なバトルが予想される。

 

 「もうダークリリィはやられてしまったがな。」

 「ウグッ。」

 「損傷レベルによっては使える武器もあるかもしれないけど。」

 「わかる?」

 「見てもないことには。けどラストシューティングがあるとすれば、それはダークリリィが当てはまるんじゃない?」

 「もう一回ビームが撃てればな・・・。」

 

 撃てるだけのエネルギーは残っているだろうけど、かなり破壊されてしまっているからな。

 

 「ふっふん、その点に関しては心配ないよ。自動修復機能がついてるからね。」

 「そんなのついてたっけ?」

 「つけたんだよ、キミたちが農作業に夢中になっている間に。」

 「・・・あのグラウンドの端っこに見えるのは、本当に畑だったのか。」

 

 こんな砂と粘土しかない土じゃロクな作物が作れないと思うが。というか、なぜ畑。

 

 「まあ、それは後でいいとして・・・時間さえ稼げれば直るんだね、ね、エルザ?」

 「ええ、けど一発で決めるべきね。」

 「ラストシューティングは外したことないよ。」

 「なら安心ね。」

 

 そこのところは自信ある。

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