ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第176話

 『けどそういう正攻法こそアスマには得意なんじゃない?』

 「得意だけど、それをノーコンティニューでクリアするのは無理だよ、多分。」

 

 ゲームを進めてレベルアップしていき、ステータスを上げることで立ち向かっていく。それが一般的なゲームで言う正攻法というもの。アクションゲームの中にはテクニックでカバーする、つまりは『当たらなければどうということは無い』というゲームもあるが、それでも限度がある。

 

 なんというか、このバエル・レベリオンはDLCシナリオのボスに近いんじゃないかと思えてきた。DLCシナリオというのは大抵いつでも挑戦できるのだが、それでもそのDLCボスに挑むのは本編でも終盤の頃のレベルが適正というものが多い。初期がレベル15ぐらいで、最終的に80ぐらいとか。

 

 「今の僕は、せいぜい中盤入ったところ、それでラスボス相当の相手をするのはちょっと無茶だよ。」

 『今やっと中盤なのか。』

 「機体に乗って戦うボスがまだ2回目なんだけど。」

 

 カバーできるだけのテクニックは遊馬にはない。たとえサポートしてくれるプログラミングがあってもダメだろう。

 

 さりとて途中で投げて本筋に戻ることも出来ないときたもんだ。要するに、将棋やチェスで言うところの詰みにはまっている。ボス前まで無理矢理来てセーブまでしちゃって、戻るに戻れない。

 

 ざんねん!わたしのぼうけんはここでおわってしまった!

 

 『そこはゲーマーの勘でなにかない?』

 「・・・なくはない、んだけど・・・。」

 『なんで歯切れ悪いね?』

 「合ってるかどうかわからないから。というか、攻略法ですらないし。」

 『どういうこと?』

 

 ちらりと後ろにいるラッピーとアシュリーの姿を見やる。やや不安気な表情をしている。

 

 『そうか、ラッピーの無敵ならどんな相手でも楽勝で勝てるな。』

 『そういえばそういうのもあったね。』

 『けど、コンペイトウが必要になるのではありませんでした?』

 「そうなんだよねぇ。」

 

 多少遠回りしてでも、出発準備で手に入れておけばよかったと後悔する。このぬいぐるみ状態のラッピーが使える能力と言えばそれぐらいなもの。

 

 『つまり、このプランは無しってこと?』

 「けどプランBがある。」

 『どうせ力尽くで倒すとかそんなんだろ。』

 『そんなモンドじゃあるまいし。』

 

 それが出来れば苦労しないっていうの。

 

 「じゃなくて、ラッピーのもう一つの能力さ。」

 『もうひとつのの能力?』

 「そう、ちょっとした『チート』をね。」

 

 文字通りの『ズル』なチートだ。ゲーマーとしてのポリシーは傷つかないのかと言われると耳が痛いが、相手がラスボスより強い隠しボスならば、チートを使わざるを得ない。

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