ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

204 / 307
 久しぶりの更新


第198話

 ~前回までのあらすじ~

 

 トビーたちの発案で、半抜きバグによってエンディングを口寄せすることとなった!

 

 「はずだったんだけど・・・。」

 

 遊馬は一人、自分の家の自分の部屋で一人ごちる。

 

 そう、自分の家の自分の部屋。ゲーム世界の学園や基地でも、現実世界の軌道エレベーターでもない。いたって普通な、一般家庭の一室。

 

 いや、いたって普通ではない。なかなかにこの部屋は散らかっているし、物も多い。たしかに自分の部屋はゲーム関連の物が多かったが、ここにはそれ以外の物の方が多い。つまりは、買った記憶のないカメラやマイク、それに照明なんかが該当する。

 

 マイクなら、ネットゲームのボイスチャットなんかに使ったりするかもしれないが、遊馬はネットゲームをあまりしないし、チャットするような相手もまあいない。

 

 カメラも、Webカメラではなく本格的なビデオカメラだ。照明と合わせて、何か動画を撮ったりするのだろうか。・・・一体何を?何のために?

 

 「動画といえば・・・WooTubeとか?」

 

 『〇〇やってみた』とかで有名な動画サイト、WooTube。そこになにかヒントがあるかもしれない。

 

 「・・・あった。」

 

 何が、というと自分のアカウントだ。動画にコメントを残すために作っただけのアカウントだ。

 

 そのマイページの『投稿動画』という項目。おおよそ遊馬には縁がなかったその項目の中身を見て、愕然とした。

 

 「うわ・・・なんて数の動画。・・・これ全部僕が?」

 

 そこには200を越える動画がズラーっと並んでいる。タイトルを見たところ、ほとんどが料理動画のようだ。

 

 「チャ、チャンネル登録数は・・・?」

 

 まるで宝くじの結果を見るように、ドキドキと胸を高鳴らせながらクリックする。まあ、どうせ当たってたところで2000円程度・・・それでも十分に嬉しい数字だったが。はてさて。

 

 「に、20万・・・?!」

 

 いち、じゅう、ひく、せん・・・と算数を覚えたばかりの子供のようにケタを数えた。何度見返しても結果は変わらない。確かに20万人を超えている。

 

 登録者数1万人もいれば人気があると言っていいだろう。それも激戦区と言っていい料理系チャンネルでこれなら・・・。

 

 まあ百聞は一見に如かず。どんなゲテモノ料理で釣ってるのか。サムネイルを見る限り普通においしそうだが。

 

 「ゲッ、顔出しなのかよ。んん?」

 

 匿名が原則のネット上で、顔を出すリスクというのは計り知れん。これでも1ゲーマーな遊馬としても考えられないことだったが、もうひとつ気がかりなことがあった。

 

 「これ・・・ホントに僕か?」

 

 確かに毎朝鏡を見ればいる顔が、そこには映っていたが・・・何か違和感がある。まるで自分が自分じゃないような。

 

 「・・・なんか、老けてない?」

 

 老け・・・というか、心なしかふっくらとして来ているように見えた。ペチペチと自分の顔を触った確かめてみるが、触っただけではなんとも言えない。

 

 なにより、自分はこんなに笑ったことがあっただろうか?動画に映るためのおべっかとは言え、こんな笑顔が出来る人間だったろうか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。