ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第200話

 「ふーむ、何か面白いゲームはないかな・・・。」

 

 部屋に戻ってまずは棚をみやる。物の並びが変わっているな・・・と思いつつ視線を動かす。懐かしいゲームがいくつも並んでいるし、そのどれもが一度はクリアしたものばかりだ。

 

 「・・・そうだ、ゲームPODは?」

 

 うっかり忘れていた。ずっと持っていたゲームPODネクスはどうしたっけ?

 

 「ない?」

 

 ポケットには入っていない。いの一番に確認すべき事由だったが、今の今まで忘れていた。あれが無ければ、色々と困る。つまりはゲーム世界とのつながりが立たれたという事であり、一人ではほぼ無力な遊馬にはキツいものがある。作戦考えたりとか。

 

 「ゲームトロフィーはあるのか・・・。」

 

 ここにあるゲームハードは、バージョンアップにバージョンアップを重ね、大元のメーカーがつぶれてもなお有志によるアップグレードが行われてきた結果、メガ盛り丼のようにうずたかく積まれた塔のような機体だけ。

 

 むしろ、これ一機だけであらゆるハードのゲームが遊べるので、これ一代だけで済んでいるともいえる。いちいち配線をいじる必要がないのは楽ですらある。あまりに上に積み上げすぎて、真正面に置くとテレビが見えないという欠点はあるが。

 

 と、そのゲームトロフィーの配線を見てみると、テレビではなくパソコンの方に伸びている線がある。

 

 「・・・キャプチャしてるのかな?」

 

 たしかに創作料理は好きだが、動画配信をするなら料理よりもゲーム配信をするだろうなとは思っていた。これはゲーム配信をするために、画面の映像を取り込むためのケーブルだ。

 

 現実逃避のゲームをする前に、動画配信についてもう少し調べてみてもいいかと思い立った遊馬は、パソコンを立ち上げる。

 

 「自分のチャンネルは・・・どんな料理作ってたのかな。」

 

 『簡単につくれるチーズinハンバーグ』、『ご飯が進む鶏そぼろふりかけ』うまそううまそう。『肉汁たっぷりビーフカツバーガー』『骨まで柔らか鶏ガラスープ』、涎が出てきた。

 

 「どれか試しに作ってみようかな。」

 

 キッチンにはたしかに圧力鍋が置いてあった。だが、長らく使っていなかったのか埃が積もっていた。まず洗うところから始めないといけないだろう。

 

 「ふーん、1か月前にパッタリと投稿してないんだな。なんでだろう?」

 

 『今日はブロッコリーが主役』『簡単、日持ちする煮込み料理』、企画ものか。『季節の野菜のガーリックソテー』、『ちょっと本気のビーフシチュー』、YumYum。

 

 とりあえず日付をさかのぼっていくと、週に2回ほどの投稿をしていたらしい。簡単お手軽レシピや、本格ディナーなど、見てるだけで楽しめるようなものも多いらしい。

 

 ひとつ言えるのは、どれも遊馬のキャラには作れないような動画ばかりだったということ。料理のレシピはまあなんとかなる。1人暮らしだし、考えるだけの時間はいくらでもある。

 

 だが、動画の編集や撮影など、どう見ても1人がやっているように見えない。

 

 「・・・ここの影、誰だろう?」

 

 なにやら、アシスタントの存在が見え隠れしている。この人物は誰なのか?

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