ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第202話

 『これでまたひとつ世界は平和になった!!これにて完!!』

 

 そりゃあ自分以外の勢力を全滅させれば平和にもなろう。結論、まあまあ面白かった。攻略情報をうまくまとめてあり、ほどほどの舐めプ・・・もといお遊びで見どころもあって飽きない。

 

 このゲームのCPUは結構簡単に戦争を起こすので、最終的に核爆弾を他勢力に譲渡して全面核戦争を勃発させるのがワンパターンでお決まりのオチとなっているが、これもまたCPUの思考のスキを突いた攻略の一つと言えなくもない。

 

 『それでは次の動画でまた会おう!シーユーアゲイン!』

 

 画面から聞こえてくるのは自分の声だが、それは別の自分に過ぎない。聞けば聞くほど自分とは思えないし、そのおかげでこの7時間退屈せずに済んだ。

 

 「他には何か手掛かりがないもんかな・・・。」

 

 ますます、この世界の遊馬という人物がわからない。一旦WooTubeを閉じると、パソコン内のデータを漁ることとした。

 

 「『録画データ』・・・外付けハードディスクに入ってるのか。」

 

 元動画丸々を保管してある、膨大なデータが収められたハードディスクを探る。

 

 「ふーん・・・これの中から探すのは面倒くさそうだな。他には何か・・・そうだ、SNSはどうだ?」

 

 メニューバーには大手SNSの『呟イッター』のアプリがあるではないか。試しにクリックしてみる。

 

 「うっ、通知の山が・・・。」

 

 まずは大量に送られた、自分へのリプライの山。そのほとんどが心配の声や復帰の確認などだった。

 

 「ふん・・・?そうか、これは料理チャンネルのアカウントか。」

 

 フォロワー数1万に対して、フォロー数は少しだけというアンバランスさ。アカウント名も『ASM's Cooking』とチャンネル名と同一のもの。

 

 「どうやらこのアカウントでの呟きも、1か月前から止まっているらしいな。」

 

 本当になにがあったのか。呟きの上から下までを、目を皿にして眺めていくが、ただただ目が疲れるばかりで収穫がない。

 

 「ふぃー・・・どうやらここには答えはなさそうだな・・・。別のアカウントならどうだろう?」

 

 呟イッターは複数のアカウントを作ることもできる。料理チャンネルのものとは違う、ゲームアカウント用や個人用のものがあるかもしれない。

 

 「個人用アカウントは・・・どれだ?」

 

 ログインするには当然IDとパスワードが必要になる。IDは解るが、パスワードがわからない。こういうのは普通、パソコンがパスワードも記憶していてくれているものだが・・・。

 

 「詰んでねこれ?」

 

 どうやら遊馬は遊馬の危機管理意識に苦しめられることになるらしい。

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