ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について 作:バガン
「な、なんでそう思ったん?」
「いや、疑心暗鬼になってるだけ。」
どうにも、この世界の遊馬はあらゆる人間を信用していなかったようだ。先のマイクロカメラやボイスレコーダーがそれだ。
「あー、凛世がいい人だってのはわかってる。それはさっきわかった。けどなんか意図的に情報が隠されているような気がして。」
「そ、それは遊馬が混乱せえへんように情報を絞ってただけや。」
「そう・・・じゃあもっと教えて。敵は何人いる?」
遊馬には心理学のスキルはない。だがそれでも一瞬凛世が目を伏せたように見えた。
「敵て・・・。」
「理由がどうあれ、僕に害をなそうとしているならそれは敵だよ。なにがあってどうなってるの?」
「そやなぁ・・・。」
敵は3人。要約するとウェイ系と守銭奴とゴリラ。共通して金には飢えてるという点が挙げられる。まあ金はあるだけ欲しいよな。それはわかる。
「けど、本当に1か月の分け前で満足するかな?仮にも大学生なんだし、一回許したらまた強請ってくるんじゃない?それが怖い。」
「それこそ、契約書か何か作らないかんのとちゃう?」
「そうだよなぁ・・・だから言い逃れできないような証拠が必要になるわけで。」
マイクロカメラやボイスレコーダーのことは、凛世にも黙っておこう。一応、念のため。
「それじゃあ、僕の方に落ち度は無いの?」
「遊馬の方?」
正直、遊馬自身のことも遊馬にはわかっていないところがある。書面での契約を作っておかなかったのは間違いなく落ち度だが、じゃあなんで作らなかったのか?
「そこが気になるんだよ。凛世は何か知らない?」
「・・・ホンマに記憶失ってんねんな?」
「そうだよ、再三言ってるよ。」
なんか、我ながら嫌な奴になったなと遊馬は思う。こんな嫌な奴の世話をする凛世が気の毒で仕方がない。
「せ、せやな・・・遊馬は安請け合いしすぎとちゃうんか?って思ってたわ。」
「その時止めてくれればよかったのに。」
「ウチは止めたで?」
「その時に手足の一本や二本引き千切ってでも止めていてくれればこうはならなかった。」
「ウチのせいにしんといて!」
「ごめん。」
不遜な遊馬の態度にさすがの凛世も怒った。
「はぁはぁ・・・。」
「凛世と僕って、いつから付き合ってるの?」
「ほんまマイペースやな・・・2年前からやで。」
「それって、動画上げ始めたころから?」
「そやな。」
「じゃあ、料理チャンネルを始めたのも凛世の発案?」
「せや。」
ゲームチャンネルはもっと前からやってるから、そこに目を付けたという事か。ともかく、この情報は重要そうだ。推理物ならメモをとっておこう。