ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第217話

 きのうは おたのしみでしたね。結局一つ屋根の下遊びに遊んだ二人は、同じ朝食を食べることとなった。

 

 「疲れたで・・・。」

 「凛世は楽しくなかった?」

 「そりゃ楽しかったけど・・・これ配信する意味あったんか?」

 「コメント楽しそうに読んでたじゃん。」

 「そう?」

 「配信見直してみればわかるよ。」

 

 凛世の場合、素でテンションが高いからわからなかっただろうけど、コメントも大盛況だった。やはり女は愛嬌、いるだけで華が出る。料理チャンネルの方も凛世が表に出ていれば、再生数や登録者数は倍は稼げていただろう。

 

 「ホンマに大丈夫かな・・・。」

 「顔バレはしてないから大丈夫でしょ。」

 「うーん・・・。」

 「ウェイ系なゼミ仲間の連中が、インスタで実名と顔を晒していない限りは。」

 「だから心配やねん。」

 「そんなやつらと付き合ってる方が悪い。僕もだけど。」

 「でも遊馬がなんでも正しいとは限らへんで?」

 「陰キャ万歳。」

 「ぷっ。」

 

 普通に焼いたトーストにマーガリンを塗りながら、また凛世の焼いたオムレツに箸を入れる。やはり味は濃い目だが、だからこそ食欲不振になりがちな朝でもしっかりと食べられる。

 

 「それで、今日こそゼミに顔出すねんな?」

 「うん、まあ色々話さなきゃいけないことはあるだろうけど。いつまでも放ってはおけないだろうし、なんとかするよ。」

 「具体的には?」

 「とりあえず10万円ぐらい下ろしておくかな。」

 

 当初の予定通り目の前でバラまいて惨めに拾わせるのが精神的にダメージを与えられるだろう。自分が精神的にも経済的にも上であると見せつけてやることこそが、強い者の対応ではないだろうか?

 

 「一回だけだ。一回だけ恵んであげよう、それっきりでもう縁を切らせてもらおう。」

 「もしそれで満足しなかったら?」

 「こっちが大学にチクる。」

 「やっぱそうなるんか・・・。」

 

 まあ、百歩譲ってレシピの権利を買い取るぐらいはしてやる。動画は消してしまったが、今度は権利も主張したうえでしっかりと作り直す。

 

 「その時はまた手伝ってくれる?」

 「ん、うん。ええで。」

 

 テレビを見ている凛世は目を合わせずにそう言った。

 

 「さて・・・行く用意するか。カバンどこにやったっけ。」

 

 そんな上の空な凛世に片づけを任せて、遊馬は一人部屋に戻る。

 

 「これを持っていかないとな・・・。」

 

 マイクロカメラとボイスレコーダー。カメラを仕込むならカバンがいいだろう。すぐに映像が確認できるよう、タブレットもついている。ボイスレコーダーは、服の内側に入れておこう。

 

 「よし、行くか。」

 

 願わくば、これが無用の長物で終わりますように。

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