ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第235話

 「なんていうか、ありがとうな。」

 「うん?」

 

 皮と骨だけになったカエルを捨てて、遊馬と凛世は焚火を囲んで、上着とズボンだけを脱いで乾かしながら身を寄せ合っている。

 

 「色々と助けてくれたし・・・あんな逞しかったんやな、遊馬。」

 「まあ、これでも色々冒険してきたし。」

 「ゲームの中で?」

 「ゲームなんだろうか、リアルなんだろうか。」

 

 今までは、結局なんだかんだ仲間たちに守られてばかりだったし。アシュリーにも最後は結局助けられた。その頼りの仲間とも連絡が取れない以上、遊馬自身が頑張るしかない。

 

 ふと、空を見上げるが星は見えない。夜になっても霧が晴れないばかりか、明かりが何もない闇の世界。まるでこのあたりだけ、世の中から隔絶されてしまったかのようだ。

 

 「この霧、晴れるんかな?」

 「朝になるまでわからないな。」

 

 と、言ったものの多分晴れることは無いなと遊馬は直感した。何か原因を突き止めないと、根本的な解決には至れないと思った。

 

 この足の謎もそうだ。先ほど試しに火を近づけてみたが、やはり熱さもなにも感じない。

 

 「いきなり足を焼きだしたからなにかと思ったで。」

 

 問題はもう一つある。あのクリーチャーの舌に刺された場所がこんな空洞化するということは、最初に刺された肩の方も・・・。おそるおそる肩に張られた絆創膏を剥がす。

 

 「穴が・・・。」

 「拡がってる?」

 

 針先の点だった傷口が、今は鉛筆大にまで拡がっている。そしてそれも丸くくりぬかれている。

 

 「これはあれか、時間経過で拡がるってことか?」

 

 単純な時間経過のせいなのか、それとも他に要素があるのか。穴を指でつつきながら思い耽る。

 

 というか、このまま拡がっていったらどうなるんだろうか。足の穴もこのままでは足と太ももが両断されてしまうが・・・。水玉模様で見えなくなっているだけで、実際はそこに『ある』のかもしれないが。

 

 「遊馬、このまま消えちゃうん?」

 「そうならないと願いたい。」

 

 すっ、と凛世は遊馬の傍に寄りそう。お互いに下着姿だがそこに恥じらいはない。凛世はもう見せるもの見せているし、遊馬はもっと刺激的な女性のものを見ているわけだし。

 

 「なあ遊馬、寒ない?」

 「寒いならもっと火にあたりなよ。」

 「もう、ここは甘えに来るところやで?」

 

 命の危機に瀕しているというのに、遊馬の頭はやけに冷静だった。この穴がやがて心臓や脳に達すれば・・・そうでなくとも、風船から空気が抜けていくように、存在そのものが消えてしまうのか。

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