ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第256話

 「チャンネルASM!配信始まるよ!」

 「はじまるでー。」

 

 《こんちゃー》

 《わくおつー》

 《昼間っから配信か》

 

 「こっちは昼も夜もないような状態だし。」

 

 一応夏休みシーズンとはいえ、平日の昼でも結構な人数が配信直後に視聴しに来てくれた。

 

 《なにか新しいスクープ?》

 

 「残念ながらあれから一歩も家から出てないのでスクープは無し。なのでそのへん期待してた人たちは今のうちにトイレ、行ってこい。」

 

 《クソが》

 《いまさらビビリか》

 《へなちょこチキン》

 

 「ちょっと大人しくなるまで放置しておこうか。」

 「せやね。」

 

 この3日間でチャンネル登録者数も爆増していたが、案の定というかそれらの目当ては新たなスクープを求めてのことだった。期待に沿えなくて申し訳ないから、さっさといなくなってもらうのを待つ。

 

 「ちなみに近況としては、マスコミが連日家の前まで来てインタビューを敢行しようとしてるけど、迷惑なだけだからやめてね。」

 

 《大変だね》

 《リンちゃんに会いたいな》

 

 「ウチここにおるで。」

 「そう、今日はリンにゲーム実況をしてもらうよ!」

 

 《マジ?》

 《ゲーム初心者やろ?》

 

 「ところでなにやるん?」

 「ふふふ、長く楽しめるRPGとは決めていたからな、今日やるのは『ビッグファーザー』だ!」

 

 《おおおおおおおおおおおおおお》

 《神ゲーキター!》

 

 『ビッグファーザー』、それはマフィアの抗争をモチーフとしながら、超能力や宇宙人などSF要素を前面に押し出した『すこしおかしな世界』を冒険する若者と少女の心のドラマである。

 

 「なんか盛りすぎやない?」

 「ちょうど当時、ダークな作風の映画やゲームが流行ってたそうなんだけど、そういう救いのない作品へのアンチテーゼ的な意味合いもあるそうだよ。」

 「『フォッグ』がやってたのもこのころかな?」

 

 そういえばそうだな。特に意識したわけではなかったけれど。

 

 《難易度はそこそこだけど、救済措置もけっこう多いんだよねビッファ》

 《ビッファ隠し要素も結構多いけど、リンちゃんは何個見つけられるかな》

 

 「おお、なんか専用の呼び名もあんねんな・・・。」

 「これ一本を語るだけで夜が明けそうなぐらいなんだよ、ホント。」

 「それをこれから夜通しやるん?」

 「今日は寝かせないぞ?」

 「いやん。」

 

 《オイオーイ》

 《まだ昼間だぜ》

 《ヒュー!》

 

 なお、ビッファことビッグファーザーはCERO:A、全年齢向けなのでいかがわしいシーンや暴力的な表現はありません。そういう観点から見ても暗い作品へのアンチテーゼということなのだろう。

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