ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について 作:バガン
「さ!食べたから続きやで!」
「顔はいいの?」
「なんかもうどうでもよーなったわ。」
確かに遊馬も顔バレした時はもうどうでもよくなったものだ。覆水盆に返らずというやつだ。
《リンちゃん漢らしい》
「じゃ続きやってくで!」
「ゲームの動かし方は慣れた?」
「うん、RPGやし結構簡単やな。オートプレイもあるし。」
と、ゲームの中は次の街へと進む。行くことが出来る範囲が広がるときというのはワクワクする。ゴッドファーザーの神髄はここから始まると言ってもいい。
「じゃあまだチュートリアルやったん?」
「仲間が出来てからが実質本番だから。」
「仲間?」
「ここからサロンでスカウトしたり、倒したモンスターを従えたりできるようになるんだよ。」
「へー。」
いわゆる、『自分だけのパーティを作ろう!』というやつだ。この組み合わせで個性が出るし、なんなら一切仲間を作らなくてもクリアできる。単純な難易度の良し悪しではなく、自由度とはこういうものだ。
「なんか、遊馬や視聴者さんたちが湧いてた気持ちもわかってきたわ。こらおもろいわ。」
「でしょう??」
こうして面白さがわかってもらえた時の感動もまたひとしおだ。
「さあ次行こう次!オススメのモンスターはこの先の谷の・・・。」
《おっ、いきなりいっちゃうか》
《ヤハリソウイウコトカ!》
「だー、ウチのゲームやっての!」
ともあれ、凛世もこのゲームの醍醐味がわかってきたようだ。じっくり楽しんでくれるなら勧めたかいがある。
さて、そんなこんなで数体のモンスターを仲間に加え、次々にダンジョンを攻略していく。途中うずうずとアドバイスをしたくなる遊馬を凛世は抑えながら、自分のペースを務めていく。
「ところで遊馬、なんでいきなりこのゲームを勧めてきたん?」
「ん?普通にプレイするよりも、凛世にやらせたほうが人気が出そうだなって思ったから。」
「そうやなくて、なんでいきなりゲームなん?」
「なんというかこう閉塞的な環境だと息が詰まりそうだったから、息抜きも兼ねてね。」
外で運動するわけにもいかないし、やれることと言えばゲームしかない。
「ゲームならいっぱいあるし、引きこもるにはもってこいの環境だよここは。」
「あーあ、早く霧が晴れへんかな。」
《さっき自衛隊の調査団が派遣されたってニュースやってたよ》
《なんか物々しいね》
「マジ?」
「じゃあもうちょっとの辛抱やね。」
映画の通りなら、軍隊が派遣されれば終了ののろしだ。この極限的状況も終わる。映画の通りなら。