ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第260話

 「さ!食べたから続きやで!」

 「顔はいいの?」

 「なんかもうどうでもよーなったわ。」

 

 確かに遊馬も顔バレした時はもうどうでもよくなったものだ。覆水盆に返らずというやつだ。

 

 《リンちゃん漢らしい》

 

 「じゃ続きやってくで!」

 「ゲームの動かし方は慣れた?」

 「うん、RPGやし結構簡単やな。オートプレイもあるし。」

 

 と、ゲームの中は次の街へと進む。行くことが出来る範囲が広がるときというのはワクワクする。ゴッドファーザーの神髄はここから始まると言ってもいい。

 

 「じゃあまだチュートリアルやったん?」

 「仲間が出来てからが実質本番だから。」

 「仲間?」

 「ここからサロンでスカウトしたり、倒したモンスターを従えたりできるようになるんだよ。」

 「へー。」

 

 いわゆる、『自分だけのパーティを作ろう!』というやつだ。この組み合わせで個性が出るし、なんなら一切仲間を作らなくてもクリアできる。単純な難易度の良し悪しではなく、自由度とはこういうものだ。

 

 「なんか、遊馬や視聴者さんたちが湧いてた気持ちもわかってきたわ。こらおもろいわ。」

 「でしょう??」

 

 こうして面白さがわかってもらえた時の感動もまたひとしおだ。

 

 「さあ次行こう次!オススメのモンスターはこの先の谷の・・・。」

 

 《おっ、いきなりいっちゃうか》

 《ヤハリソウイウコトカ!》

 

 「だー、ウチのゲームやっての!」

 

 ともあれ、凛世もこのゲームの醍醐味がわかってきたようだ。じっくり楽しんでくれるなら勧めたかいがある。

 

 さて、そんなこんなで数体のモンスターを仲間に加え、次々にダンジョンを攻略していく。途中うずうずとアドバイスをしたくなる遊馬を凛世は抑えながら、自分のペースを務めていく。

 

 「ところで遊馬、なんでいきなりこのゲームを勧めてきたん?」

 「ん?普通にプレイするよりも、凛世にやらせたほうが人気が出そうだなって思ったから。」

 「そうやなくて、なんでいきなりゲームなん?」

 「なんというかこう閉塞的な環境だと息が詰まりそうだったから、息抜きも兼ねてね。」

 

 外で運動するわけにもいかないし、やれることと言えばゲームしかない。

 

 「ゲームならいっぱいあるし、引きこもるにはもってこいの環境だよここは。」

 「あーあ、早く霧が晴れへんかな。」

 

 《さっき自衛隊の調査団が派遣されたってニュースやってたよ》

 《なんか物々しいね》

 

 「マジ?」

 「じゃあもうちょっとの辛抱やね。」

 

 映画の通りなら、軍隊が派遣されれば終了ののろしだ。この極限的状況も終わる。映画の通りなら。

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