ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第264話

 「あーあー、もしもーし。聞こえますかー。」

 

 《きこえてる》

 《どしたん?》

 

 さて、いよいよラストダンジョンだというところまで来たのに、放送が途切れてしまった。どうやらインターネットが壊れたらしい。

 

 とうとうライフラインの寸断が始まったという事か。おわりのはじまり、すべてのおわり。いよいよもってこの世の最後だ。

 

 「ネットが切れたぐらいでそんな大げさな。」

 「いやいや、ネットが死ぬって大変だよこの情報社会で。」

 「そのうち直るやろ。」

 「直す人間がいないんだよ。」

 

 スマホでの通信は行えていることから、おそらくどこかの回線ケ-ブルが切断されてしまったのだろう。気象のせいか、あるいは怪物のせいか定かではないが、この状況では調査すらままならない。人員が割けるかも不明、つまり復旧は未明。

 

 「ウチ、今月もう通信料ヤバいんやけど。」

 「そりゃ使い過ぎでしょ。」

 「ネットもアカンようなったら、なにすりゃいいん?」

 「ゲームしかないっしょ。」

 「またゲーム?」

 「配信は出来なくてもゲームは出来る!」

 

 凛世がゲームをする様をこのままスマホ配信するのもいいが、呟イッターで文字通り『実況』するのも面白そうだ。

 

 「なあ、ええ加減もうちょっと危機感持たへん?ウチが言えたことやないかもしれへんけど。」

 「危機感ならあるよ。だから、今をしっかり生きておくんじゃないか。この分だといつ電気も止まるかわからないし、それまでにクリア、しよう!」

 「それが呑気やねんて。」

 

 ものすごい今更な話だが、普通ならこんな状況にゲームなんかやってる暇はないだろう。さりとて、一介の市民の遊馬たちには他にやれることもないのだ。クラフトゲームなら資材を集めに行くという事も出来たかもしれないが。

 

 「けど、こんな時だからこそゲームをして明るくなりたいんじゃないか。凛世だって楽しんでるでしょ?」

 「うん、それはまあそうやけど・・・。」

 

 ゲームの世界に浸っている間だけは、現実の嫌な事から逃れていられる。

 

 人はなぜゲームやフィクションにのめり込むのか?それは現実とは違う体験が出来るからにほかならず・・・。

 

 「はいはいわかったわかった。そんなにゲームに一家言あるんやったら、ゲームクリエイターになればよかったのに。料理研究やのーて。」

 「まあ、そこは謎だな。前の僕は一体何を考えていたのか・・・。」

 

 ともあれ、ゲームを続行しよう。オタノシミの様子を配信できないのは非常に心苦しいが、ゴッドファーザーの続きや結末は君自身の目で確かめてくれ!

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