ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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 まどろっこしい導入なんかかなぐり捨てて、もう終わりだけ書いちゃえばよかったなと後悔


第277話

 カツン、カツンと地下基地への階段を下りていく一行。

 

 「ここもいい加減エレベーターつけない?」

 「帰ってきたら考えよう。」

 「帰ってこれたらね。」

 「なら工事のプランを考えておいてね。」

 

 施設を一望しながら自分の足で降りていくというのもまた趣があるがそれはそれとして。

 

 始めてこの施設に足を踏み入れた時と比べて物が増えた。最初に置いてあった白い機体・カサブランカは今はもう無く、代わりに黒い機体・ダークリリィがセーフティがかけられて寝かせられており、その周囲には追加武装たちがズラッと並べられている。

 

 そしてもう一つ、ひときわ目を見張るのがダークリリィの寝かせられている台座。ダークリリィとは対照的に鮮やかな赤や白で彩られた五芒星の台座。

 

 その各先端に5人が分かれて乗ると、台座は光を放って5人とダークリリィを取り込み、戦闘機へと姿を変えていく。

 

 「今日も頼むぞ『ヴァイスター』。」

 

 『白い流星』と祈りが籠められた機体のコックピットのメインにモンドが、計器にトビー、火器管制に美鈴が座る。

 

 『くんくん、芳香剤も変えた?』

 

 「ええ、リラックス効果ですわよ。」

 「ワックスも塗っておいた。」

 

 そして格納されているダークリリィには遊馬とラッピーが乗っている。

 

 「よし、全員準備はいいな?一度行ったらもうしばらくは戻ってこれないぞ。」

 「大丈夫。」

 「お菓子の準備はOK?」

 

 『らぴ!』

 

 お菓子は300円まで。しかしダークリリィの武装はすべてゲームPODを使えば召喚できるし、そのほか便利なアイテムも十分にある。伊達や酔狂でゲームをクリアしてきていたわけではない。

 

 「切り札もあることだしな。」

 「はっきり言って、負ける気がしませんことよ。」

 「帰ったら晩御飯だね。」

 

 『はいそこフラグ立てない。』

 

 遊馬の心情も半分余裕、半分不安といったところだが、余裕が不安を押し切っていた。

 

 さりとて油断はしていない。今までさんざんそうやって油断しては足元掬われてきたのだから、最後ばかりはちゃんと学習している。そう思いたい。

 

 「ゲートオープン!」

 

 ただ言えるのは、どんな敵が現れようと、負ける気がしないということだけ。せりあがっていくリフトと一緒に、戦闘前のテンションも上がっていく。

 

 『よーし、ヴァイスター発進だ!モンド、テイクコントロール。美鈴、ブラスターシフト。トビー、ナビを頼む!』

 『らぴらぴ!』

 

 「了解!」

 「テイクオフ!」

 

 波動エンジン点火、機体底面のリパルサーが青白い光を放つ。ゆっくりと垂直離陸すると、あっという間に第一、第二宇宙速度を突破する。

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