ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について 作:バガン
和馬→自分の作品たちに世界を創らせることで、自身のミームを継承させる
雄二→理不尽に泣かされない世界を創りたい
モンドほか仲間たち→和馬の考え通りにはさせない
遊馬→そんなことより引きこもりたい
「そんなこと言ったら雄二こそ、明確なビジョン無いじゃないか!なんだよ理不尽のない世界って!」
『なんだと?』
「理不尽のない世界を創るために僕に理不尽を強いるんじゃないやい!」
『お前のは必然的に向かうべき現実だろう!』
「それでも明確に誰にも迷惑かけないビジョンがある!」
再起動したヴァイスロンが、破断した右腕をパージして代わりのアームを召喚する。
「こいつは見た目以上のマグネアームだ!」
アームは蛇腹状に分離して、ムチのようにしなる。単純な起動だからカサブランカも簡単に躱す。
「見た目以上だと言っただろ!」
『くっ!』
ムチの節から電磁のスパイクが飛び出し、バショウの葉のように広がってカサブランカの脚を捉えた。
「今だ撃て撃て!」
「撃っていいのかな。」
「話は勝ってからでもまあ遅くはありませんわ。」
「とにかく時間がねえ。」
『時間がない』というのは冷静な判断力を奪わせる重要なファクターである。もしも時間的猶予があれば、もっと腰を据えて腹を割って話し合えたことだろう。
まあ、その時間制限を作ったのは実質遊馬たちなのだが。一度起動準備に入ってしまったら止められない、ブラックホールクラスターという欠陥兵器を呪うしかない。
『舐めるなぁ!!』
脚をとらえられ今度こそ身動きの取れないままいたぶられるカサブランカだったが、雄二の意思は折れない。
「まだ動けるのか!」
カサブランカは宇宙航行モードと同じフィールドを発生させ、あらゆる攻撃を弾く。
それだけでは止まらない。カサブンカのアーマーが展開すると、その下から超波動エネルギー発振機が露出する。
「リオンフォンか!」
『もう時間がない、時間が!!』
「そりゃお互い様だっての。」
ヴァイスロンもまた、最終兵器の発射態勢をとる。
『塵も残さん!リオンフォン!!』
「性能はこっちが上!ヴァイス・フォルテッシモ!!」
激しくぶつかり合う二つの波動、惑星すら砕くほどの総エネルギー
に、徐々にその趨勢が決し始める。
「くっ、収束が追いつかない!エネルギーも足りない!」
ヴァイスロンの発振機は頑丈に作られてはいるが、あまり連発するような兵器でもない。調子に乗っていくつも兵器を使いすぎたこともあって、徐々に不利になっていく。
『こっちは気合が違う!』
「けどまだあるんだな、奥の手!ラッピー!」
「らぴ?らっぴ!」
遊馬の肩の上にいたラッピーが瞬間移動すると、ヴァイスロンの額で構える。
「コンペイトウ、使用!」
「らっぴぴぴぴぴ!!」
ラッピーに秘められた力が解放されていく。金色の毛並みのムテキモードに変わる。
「いっけぇええ!アルティメットスパーキング!!」
そうしてムテキとなったラッピーが発射される。あらゆる障壁も波も乗り越える流星となって、カサブランカへとぶつけられる。