ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第47話

 「これ、壁の模様かと思ったけど、何かの端末なのかな。」

 「スクリーンか?」

 

 バルアークはアダムの戦艦で、そのアダムが電子生命体・・・情報ナノマシンによる集合意識体とでも呼ぶべきものだった。そしてアダムが肉体として作り出したのがレベリオンであり、そのレベリオンは身長5mほどある。

 

 「ミスズ、エルザ、これ動かせる?」

 『どれどれ?あー、これね。』

 

 バルアークの一角の部屋、おそらく談話室だろうか?、にあった、一見すると壁に描かれた模様のように見えたそれは、レベリオンサイズのモニターだったのだ。隅の丸模様にカサブランカが手を添えると画面が点灯する。

 

 「まだ動いてるのかな。」

 「チャンネル回してみよう、リモコンはどこだ?」

 「テレビ見ようって時に限ってリモコン見つからないよね。」

 「テレビ本体にスイッチならついてるだろ。」

 

 画面が点いたとは言っても、どのチャンネルも砂嵐ばかりだ。

 

 「おっ、なんだこの画面。」

 「チェス?」

 

 現れたのは白黒の格子模様の画面。駒がいくつか散り散りに並べられている。

 

 「これは・・・詰将棋ならぬ詰チェスってことかな?」

 「唐突だな。」

 「これをクリアしろってことかな?サブクエストかも。やってみよう。トビー、チェス得意でしょ?」

 「えっ、ボク?うーん・・・。」

 

 しばらく長考して、宇宙服のスラスターを吹かして一手、二手と動かすが、途中で逆にチェックをかけられてしまった。

 

 「うーん、負けちゃった。」

 「得意なんじゃないのかよ。」

 「突銭言われても出来ないよ!」

 「私・・・ちょっとやってみますわ。」

 

 次に挑戦するのは美鈴。カサブランカでの細かい作業にも慣れたのか、器用に指を動かして駒を操っていく。

 

 「チェック。この程度、造作もないですわ。」

 『へー、やるもんね。私もチェス得意よ?』

 「じゃあ次はエルザさんがやってみます?」

 『そうね、久しぶりに頭の体操を・・・。』

 

 今度はエルザが操縦を変わって問題を解いていく。

 

 『できた!』

 「お見事ですわ!」

 「お前はチェス出来るのか?」

 「一応は。将棋の方が得意なんだけど。」

 

 仲睦まじく遊んでいる女子たちを、遊馬たちは後ろで眺めていた。

 

 「終わった・・・。」

 『これで全部かしら?』

 「あ、終わった?」

 「けど、何のためにこんなゲームがここにあったんだろう?」

 「アダムたちの暇つぶしじゃないのか?」

 「ならインベーダーゲームでも置いておけばいいのに。」

 「チェスが得意なんじゃないのかよ?」

 

 トビーが負け惜しみを言っているが、それはさておき。

 

 【ランクA:モノクロ・マスター】

 

 報酬:スペア・クイーン

 

 どうやらクリアしたらしい。報酬としてアイテムも手に入った。

 

 「どれどれ?身代わりアイテムか。」

 「身代わり?」

 「戦闘で倒されても、一回だけ蘇られるらしい。」

 「なら、レディファーストでミスズが持ってればいいんじゃないかな。さ、次行こう。」

 

 「でも意外でしたわね、エルザさんもチェスが得意だなんて。」

 『まあね、雄二以外には負けたことないわよ。』

 「へえ、雄二さんも得意なんですのね。」

 『というか、雄二から教えられてね・・・。』

 

 トビーにせかされ、部屋を後にする。どうやらここにはメインとなるものはなかったようだが、他にも実りがあったとみていいだろう。

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