ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第65話

 「よーし、レベル3クリア。」

 「はやーい。」

 「いや、まだまだ。」

 

 1レベル8ステージにボス戦が1つ。3レベルで計27ステージをあっという間にクリアした遊馬であったが、最終面のレベル8にはまだ半ば。

 

 「それに、ステージごとに隠し部屋があって、それを全部見つけないと100%にはならないんだ。」

 「へー。」

 「だから、100%までクリアしたセシルのお母さんって相当なやり込み勢だよ。」

 

 相当ラッピーが好きだったんだろう。この世界ではアダムの侵略もあったというのに、ラッピーがの存在が生まれたというのも奇跡的な話だ。

 

 (いや、現実と混ざってるから、ラッピーが生まれていたのかな?)

 

 どこからどこまでが遊馬のいた現実で、どこかから先がカサブランカの世界の要素なのか。その境界も曖昧で、技術や文化の変化点が木に竹を接いだような見ればわかるようなほどに劇的や異質な変化があれば気づけただろうが。

 

 少なくとも、遊馬がこの現実にやってきた時、しばらくは現実の変化に気づけなかった。

 

 「鬼門のレベル4もクリア。」

 「そんなに難しいの?」

 「ゴリ押しだと先に体力が尽きるぐらいだからね、今のボスは。」

 

 そして、それはゲームの内容もだ。そういえば、最初の日も『エイリアンは恋ウサギの夢を見るか?』をプレイしていたが、その内容にも変化はなかった。そういえば、あのゲームも現代が舞台なのにアダムに関するような出来事が何一つ描写されていなかったな。ゲームは、カサブランカの影響を受けていないのかな?

 

 この世界特有のゲームというのを見ていない。例えばレベリオンを操る対戦格闘ゲームとか。ゲームセンターに置いてあったら灰皿が飛んできそうだ。

 

 「ふぅ、ちょっと休憩しよう。」

 「うん、息抜きにババ抜きでもする?」

 「ゲームの息抜きにゲームか・・・。」

 

 考えるのをちょっと止めて、隣で画面をのぞき込んでいたシェリルに視線を移す。

 

 「シェリルは、ゲームとかするの?」

 「うーん、あんまりしてなかったかな。ゲームPODとか全然知らないし。引きこもってた時も、ずっと体鍛えてたし。」

 「僕とは大違いだな・・・ん?」

 「どした?」

 

 僕って、引きこもりだったっけ?確かに家でゲームばかりしていた記憶はあるけれど、学校には行っていた・・・いや、周りについていけずに引き籠っていた。だからずっとゲームしていて・・・あれ、なんだか記憶に食い違いがある。

 

 「あーでも、レベリオンのシミュレーターならやってるかな。あれも現実と比べたらゲームみたいなもんだし。」

 「そうなん・・・だ?そんなのあるんだ。」

 「うん、やってみる?」

 「やりたいやりたい!」

 

 レベリオンの動かし方、気になる。ゲームのようなもの、であってゲームではないとはわかりつつも、頭と体を動かせるものを他にも求めていた。

 

 「なんか頭使ってばかりだと、気がめいってくるし。遊馬も体鍛えたら?」

 「それは考えておく・・・。」

 

 運動は苦手かな・・・スポーツゲームも当然得意ではあるんだけど。

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