ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第82話

 海面、空、同じ青でも違う青。青の世界に飛び込んだ遊馬は、ペダルを踏みこんでバーニアを吹かす。目指すは空の青。

 

 「ぐぅおおおおおおお?!」

 

 その空からは光の矢が降り注ぐ。だがそれらの狙いは自分ではない。今さっき飛び出したネプチューンめがけて落ちていく。

 

 まずはこの包囲網を脱するために、少しでも無人機の数を減らさなくてはならない。遊馬は専用にカスタムしてくれたフォノンライフルを構えた。

 

 「相手が対艦用なら、躱す心配がないな。」

 

 コンピューターが狙いをつけ、トリガーを引くと、低出力だが確かな威力のある弾が3点バーストで発射される。攻撃のことだけを考え、ひたすら量産性だけを高めただけの無人機は、掠めただけで面白いように墜落していく。

 

 「わっと、こっちに気づいたか?」

 

 敵だってただ見ているほどバカじゃない。ワスプの指揮のもと、無人機たちが編隊を組んで遊馬へ向かってくる。

 

 が、それはさして脅威ではない。なぜならそれらの武装は対艦用の爆撃装備であり、細かな動きの出来るレベリオンにとっては適当に左右に振れるだけで容易く避けられる相手なのだ。

 

 「まるでトンボとりでもしているようだな!」

 

 ボーナスステージのように遊馬は次々に敵を落としていく。そうしていくうちに徐々に目も高速に慣れていき、手応えは自信にかわる。

 

 「あれ?結構やれんじゃね?僕強くね?」

 

 そして自信は慢心に変わり、遊馬の視界に影を落とした。

 

 「ぐぉおおお!?やったなぁあああ!!」

 

 遊馬に衝撃が走ると、あっという間にバランスを崩して錐もみになって自由落下の洗礼を受ける。

 

 「うぅうう・・・あぶねっ!!」

 

 瞬きするうちに目の前の景色と重力の向きが変わり、体内の平衡感覚が奪われる。背中には嫌な汗が立つ。あとちょっと漏らしたかもしれないが、パイロットスーツの吸水機能はカタログ通り働いてくれた。

 

 ともあれ、海面スレスレのところで機体のバランスを取り戻し、波飛沫が血飛沫に変わるような事態は避けられた。

 

 改めて敵の姿を見止めると、武器のニードルガンを向けているところだった。

 

 「おっと!とぉ?!」

 

 肩を前に突き出して、シールドを構えて針を弾く。が、ちゃちな見た目に反して大きな衝撃が返ってくる。直撃すれば大きなダメージになっていただろうと遊馬は直感した。

 

 『遊馬君!艦砲射撃が行くぞ!』

 「了解ぃ!」

 

 ともあれ、ネプチューンの砲の射程圏内にまで降りてきたワスプを相手に、砲撃が始まった。

 

 自分に有利な場所へ相手を誘い込み、迎撃を仕掛ける。遊馬たちの本命の狙いはこれだ。

 

 「けど、やっぱそう簡単にくたばっちゃくれないか・・・。」

 

 おかげで無人機はほぼ落とし尽くせたが、ワスプはその高機動力によって砲撃をすべて躱し尽くした。だが、本来の強みである群れのパワーを失ったからには、威力は半減どころでは済まないはずだ。

 

 「よし!仕掛けるのは今!」

 

 反撃開始だ。フォノンライフルを撃ちながらワスプに肉薄し、一定の距離を保ちながら乱射する。

 

 『システム復旧まであと5分!耐えてくれ!』

 

 ここから、身も心も燃え上がる5分が始まる。

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