ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第94話

 レバーやペダルの押し具合を診る。新品なだけあって手応えが違うが、使い勝手に問題はなさそうだ。

 

 「動かし方は大体同じ・・・コンバットメモリーはないから、アドリブになるけど。」

 『そうでもないよ、こっちもフォローする。』

 「エルザ、そっちと交信できるの?」

 『ええ、無事にそっちに『召喚』されたようね。こっちからは消えたわ。』

 

 通信機からエルザの声が聞こえてくる。モニターを立ち上げればその顔も映し出される。画面が四分割されていることから、最大5人で通信できるようだ。人が多すぎてもうるさくてかなわんが。

 

 『ちゃんと操縦できるの?』

 「さっきまでは出来てたけど、それはプログラムのおかげだったから、ちょっと不安かな。」

 『初心者なら手と足が動かせれば御の字よ。』

 「じゃあ、新機体のチュートリアルといこうか。」

 

 さっきも言ったが動かし方は変わらない。いっそのことゲーム用のコントローラーで操縦できればもっと簡単だったかもしれないが、それはそれでなんか不安になる。ゲームコントローラーもモノによっては壊れやすい物もあるし。戦闘中に壊れて交換している間、ポーズメニューを開くわけにもいかない・・・。

 

 いや、ゲームの世界が拡張しているなら時間停止も可能か?どんなデメリットがあるかわからないから、おいそれと使う気にはなれないけど。

 

 『ヘイヘイ、ボーっとしてていいの?』

 「おっと、いけないいけない。今は目の前の敵をぶっ飛ばさないと。」

 『相手は・・・なるほど、無人機を操れるのね。将を射んとすればまずは馬を射よってね。』

 「けど、あんな数いるんだよ?」

 

 正面モニターには、様子見を辞めて攻勢に移ろうとしているワスプの姿がある。無人機一機一機が槍のように変形して、攻撃命令を待っている。

 

 『不可能じゃないわ、ダークリリィなら。』

 「そういえば武器は?」

 『両の手足がついてるわ。』

 「やっぱりか。」

 

 指を閉じたり開いたりさせたり、振ってみたり、問題なく動く。今度はチタニウム合金製のライトレベリオンとは違って、カーヴニウム製のしっかりとした作りだ。多少乱雑に扱っても圧壊したり、殴り負けたりするようなことはないだろう。

 

 『来たよ!』

 「避ける!っとぉ!?」

 

 出力が段違いなだけあって、加速も負荷Gもライトレベリオンの比じゃない。いきなり遊馬は面食らってしまった。

 

 「くっ・・・思ったよりもキツいね・・・。」

 『慣れてもらわなきゃ困るけどね。』

 

 しかしおかげで、無人機の突撃攻撃を回避でき、生き延びることが出来た。不平を言うよりも一刻も早く使いこなして見せようぞ。

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