ダークリリィ:ゲーマーの僕が有名ゲームキャラたちと同じ空間に詰め込まれた件について   作:バガン

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第95話

 『まずはウォーミングアップから行こうか。避けることに専念して。』

 「避けてばかりじゃ敵は倒せないよけど・・・。」

 『短気は損気よ。舐めてかかると思わぬ痛手を受けるわ。』

 

 いくら火星の物資やテクノロジーを使って作られたとはいえ、ダークリリィの力はまだ未知数だ。高すぎる出力で自爆はしたくない。例えばまた海面に叩きつけられたりとか・・・。

 

 『ほらほら来たよ!』

 「くっ!」

 

 前から後ろから、あらゆる方向から攻撃が飛んでくる。ニードルビームやランス突撃など、その種類もさまざま。チュートリアルの相手としては変化球が多すぎて大変だ。

 

 「当てられた?!クソッ!」

 『動き方が甘いのよ!』

 

 それに、遊馬の操縦にもまだまだ粗が多く、スピードが速くとも動きが単調で大振りだ。それだけの相手に攻撃を当てるのは、ワスプにはそう難しくない。

 

 「脚部にダメージ!けどこれぐらいならまだ平気!」

 『損傷は軽微だけどオーバーロードに注意して。』

 

 ダークリリィの装甲が脆いというよりは、敵の攻撃がかなり強烈なのだと考えるべきだろう。ジワジワと過負荷によるダメージが広がる様は、毒の状態異常もついているように見える。

 

 「はぁ・・・はぁ・・・だんだん慣れて来てはいるけど、体の方はどうしようもない。」

 『それはもっと体鍛えるしかないね。』

 

 本当にゲームばかりしていた引きこもりには辛いことだらけだ。だが反射神経と高度な学習能力によって、敵の攻撃が見切れてきたぞ。

 

 『反射神経に関してはセンサーに体が馴れてきたおかげだよ。肉体とセンサーで齟齬があり過ぎると、降りた時が辛いよ。』

 「レベリオン酔いするってこと?」

 『そゆこと。』

 「学習能力は?」

 『それは座布団あげるね。』

 「えへへ。」

 

 だが、あんまり避けてばかりもいられない。そろそろ反撃がしたい。が、殴りかかろうとすればすぐさま防御陣を敷いて妨害してくる。

 

 「エルザ、武器は他についてないの?」

 『んー・・・あるにはある。けどあんま使いたくなかったんだけど。』

 「なんで?」

 『低出力とはいえ、リオンフォンを使うのは思い出的にね。』

 「内臓武器があるの?」

 『リオンフォン改め、リオンビーム。』

 「よし!リオンビィイイイイイイイイイムッ!!!」

 

 しかし、なにもおこらなかった。そもそもどこから出るのかも聞いてない。

 

 「こういうのって音声入力じゃないの?」

 『まずセーフティを外さないと。アイカメラがそのまま照準になるから。』

 「そっか。ならきっと頭から出るんだね。」

 『撃ちすぎると冷却が必要になるから無駄打ちしないようにね。』

 「よしきた、リオンビィイイイイイイイイムッ!!!」

 

 そう叫びながらスイッチを押すと額から赤色のレーザーが発射され、無人機が次々に焼け落ちていく。

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