私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める   作:釣果津抜

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前回からの続きです
終盤から「ほのぼの」行きますよ〜



()の狂気の理由

・・・もう一度だけ・・・求めてもいいなら・・・

少しずつだけども・・・信じてみようかな・・・

 

それに、()には姉や妹、それに兄、弟なんかは居なかったからちょっとだけ・・・楽しみだ・・・」

「っ!笑ったぽい!!さっきまで「死んだ秋刀魚」の目をしてたぽい!!」

 

夕立に指摘され頬に手をやると口の端が上がっているのが確かに分かった

なんだかんだ・・・「楽しみ」ってのは本心みたいだ・・・

にしても・・・

 

「『死んだ秋刀魚』って・・・なんで秋刀魚限定なの?」

「鎮守府では秋に秋刀魚漁を行ったり漁場の保護をしたりしてるぽい!」

 

「なる程・・・それで・・・なんだっけ?私の狂気の理由だっけ?」

「っ!ぽい!」

確かに言われてみれば不自然だった。

何一つ躊躇することなく実弾の籠った砲口の引き金を引いたり

ケンカしたことも無いのに顔面に全力で殴れたり・・・

 

昔なら絶対に躊躇していたのに・・・

 

「それは夕立が肩代わりしているぽい!

柊の記憶を覗いた時に「近接攻撃で弾薬の節約」出来るって学んだぽい!

 

柊は「実戦」なんて殆ど、行ってない「新兵」ぽい

でも、夕立はそう言う事に慣れているぽい!

 

だから平気ぽい!!」

 

なる程、精神が二つあり、私の弱い所を夕立がカバーしてくれているのか

 

 

「それで・・・時間的なモノは大丈夫なの?これ?」

「分からないぽい!でも、答えは出たッぽい!」

 

「答え?」

「ぽい!えっと・・・この紙をくれた人が「答えをだせ」って・・・」

 

「そう、か。なら!夕立?」

「ぽい?」

目の前で「こてん?」と首をかしげる夕立に()

 

「・・・()と一緒に付いて来てくれる?そして、()に・・・「幸せ」を教えてくれる?」

「勿論ぽい!」

 

夕立が笑顔でそう答えてくれると、視界が白くなり、意識が遠のく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識がハッキリとし「はた」と目を覚ますと

 

 

今度はしっかりと色の付いた景色

 

「・・・今度こそ、見慣れぬ天井ぽい・・・」

頭を動かしベットの縁を見るが夕立は居ない

 

にしても・・・

「から、だが・・・重い・・・」

 

うん、起き上がれないね・・・

「・・・明石さん?居るぽい?」

「っ!夕立さん!」

 

部屋の奥から「ドタバタ」と物音が聞こえ

「ドッシャーン!!」と音が鳴り響く・・・

 

「あ、明石さん?」

 

 

「あいたたた・・・」

「明石さん?大丈夫なのd

と言った所で「ガコッ」という鈍い音が聞こえ

 

 

 

「い、電ちゃ「ふにゃー?!」あっ」

 

明石さんの「あっ(察し)」という声が聞こえ

もはやどう表現してよいのか分からぬ物音が聞こえ

 

「うにゃぁ~ん・・・」

「きゅう・・・」

 

今の声からして・・・明石さんと電ちゃんが伸びてるみたいぽい・・・

 

 

 

・・・()も寝よう

 




一つの体に2つの魂と二つの精神が宿る「イレギュラー」が起こってますが・・・
さて、「一体どこの誰」が・・・こんな事を・・・

次回「 「この世界」の定石?ナニソレ美味しいの?」

さて、非常識(夕立)が(平和的に)暴れます


追記
クイズなのですが・・・難しい過ぎました?www
「全問正解した」と言う感想は1人だけで全問正解率は4%と・・・16%殆ど低下する結果に・・・

一応、「超難問」とタグを付けました。

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