私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める   作:釣果津抜

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皆様お元気ですか?
最近は、急に寒くなりましたね

と言う前置きは置いときまして(笑)

お気に入り投稿と評価ありがとうございます
大変励みになっております

また、感想を書いてくれた方、ありがとうございます!
名前を出しても大丈夫なのか不明だった為、念の為に伏せさせていただきました。

前置きが長くなりましたが皆様のおかげです。
前置きを、書く事が無いのは些か寂しいモノがありますからね(笑)

それでは「かんなか」3話目

初の戦闘回で緊張してますがよろしくお願いします!
あといつもよりも、長めです


「悪夢(ナイトメア)」の始まり

・・・ここは? 何だか少し・・・薄暗い・・・

 

視界が地面が縦に見える・・・

・・・そっか。

 

横になってるのか・・・

 

 

突如「ゴン!ゴンッ!」と横から音が鳴る

誰かが隣で何かを叩いてる・・・?

 

 

 

起き上がり、周りを確認すると牢屋のような場所に「私」は居た

 

 

一本道で横幅は余り広く無く奥行きがかなり深く周囲を囲う壁は防弾ガラスなのかとても分厚そう・・・

 

正面には鋼鉄で出来た壁が天井まで続いている・・・

 

 

逃げられない・・・か。

 

 

音のなる方を見ると黒い髪に片側は三つ編みにリボンと髪飾りをしたセーラー服に赤い色のリボンタイをした自分と同い年位の娘が何かを叫びながらガラス窓を叩いてる。

 

 

・・・おねえちゃん?

おねえちゃん?「私」には姉なんていなかった・・・

それに・・・こんな記憶は・・・知らない・・・

 

これは・・・「夢」?「夕立」の記憶?

まって・・・「夕立」はダレ?

 

・・・確か、白い軍服の提督さん?とピンク色の髪の明石さんが私の事をそう言ってた・・・

 

つまり・・・「私」は「夕立」で「夕立」は「私」?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かの駆動音が「私」の思考の海から引き上げられる

 

そして、前方の壁が開き、奥の景色が見える

と、共に、勢いよく水が流れ込んでくる

 

その最奥に、最翠の光放つ黒い物体がコチラを射殺さんばかりにコチラを睨んでくる・・・

 

 

次の瞬間、

燃え滾る様に熱いナイフの背で狂わしいほどに、優愛おしく、優しく、背中を「つぅー・・・」と冷たく、鋭く、首筋から背骨を愛撫でる様に沿って行く懐かしい感覚に襲われる

 

 

 

 

 

 

頬を掠めていくナニカ

 

 

 

一瞬で理解した。殺気だ。

久しく感じるこの感覚

 

久しくても間違えられないこの感覚・・・

 

 

 

「このままだと、殺される」と同時に「急所を狙われた」と本能がけたたましく警笛を鳴らす

 

 

と、同時に「構えろ」と訴えられると同時に右腕の主砲を構え左腕を添える

 

腕が鉛のように重い・・・

 

でもyらなきゃ・・・やらrる・・・

この右手の中にある砲の様なモノで・・・2つ砲身を使って・・・・

 

 

 

 

 

標的を正面に捉えて引き金を引く・・・いつもやってきた通りに・・・

 

 

 

 

狙いを定め引き金を引くと同時に反動が腕を右腕を襲う・・・

腕が重いのはこの反動を一体何回受け止めたからかは分からないけども、コレが原因な気がする・・・

 

撃ち出された2発の砲弾は低い弾道を描きながら飛翔していく。

 

 

出来ればこの一撃で仕留めたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、無常にも砲弾の一発は当たりもせずに終わり、もう1発が敵を掠め流れ去っていくだけでおわる・・・

 

 

 

 

まずい・・・殺される・・・主砲が・・・最翠の光放つ黒い物体がコチラを・・・確実にコチラを捉えてる・・・

 

 

 

マズイ・・・死ぬ・・・・死んじゃう・・・どうすれば・・・・

どうすれば?・・・。「どうすれば」?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。「どうすれば?」ってんなもん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んなもん決まってる・・・。

「落ち着く」そして「覚悟」を決めるだけ

 

 

 

 

 

近所の優しそうなおじさんが話してた。

「旨い飯を食ってようが、酒ぇ、飲んで呑まれてようが、惚れた女を鳴かせてようが、誰かが、チャカぁ弾いたらそこはもう鉄火場だ。 鉄火場になった瞬間に覚悟を決めれねぇ奴から死んでいく。それだけだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ち着け・・・ここは戦場だ・・・覚悟を決めろ・・・冷静さを欠けばそれこそ本当にここで死ぬ・・・

 

敵弾はまだ来ない・・・

 

装填時間中なのか?

 

警戒しながら女の子座りから片膝へと姿勢を変え

膝を付くと、同時に気づく

 

 

 

「浮いてる」

水面に浮いてる・・・

 

訳が分からない

 

だが、理解するのは後にして目の前の「敵」だけに集中する。

 

敵の砲口はどこだ?

さっき一発の弾道を脳内で逆再生すると、自ずと絞られるのは、口内。

敵の口内を注視すれば、主砲が同色で分かりづらいが見えた!

 

敵との距離は約10メートルと至近距離

一発が致命傷となる距離・・・

 

「被弾=死」だが、敵も同じ筈

 

 

次弾は無し

 

恐らく単射(セミオート) しかし、連射(フルオート)を隠してる可能性があるが、

この1本道な地形でしかも、至近距離 

 

連射(フルオート)を出来る方が圧倒的に有利

わざわざ、連射(フルオート)が、出来るのに単射(セミオート)する意味が分からない。

 

そして、敵弾の一発目は頬への至近弾

 

 

つまりヘッドショット狙い・・・浅はかな・・・敵を確実に仕留めるなら胴体を狙うのが常套句

頭を狙うのは複数の敵に会敵した時などの緊急時や余裕ががある時のみ

 

しかし、敵の次弾が分かるのは大変ありがたい

敵の砲弾の弾道がハッキリと見える・・・ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全神経を研ぎ澄まし敵の砲口へと注視する・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、前方から「ガコンッ」と鈍い音がするッ!

「弾が入ったのか?」と思う同時に軽く水面についてる片膝を浮かせ瞬時に動けるようにして、

 

 

 

 

 

刹那、砲口が光る!!

 

それを見た瞬間、前方へとヘッドスライディングの様に飛びだすッ

前方から鈍い発砲音が発生しさっきまで自分の頭があった場所にピンポイントで飛来していくのが「なんとなく」だが、感覚で分かる

 

 

右腕を前に突き出しうつ伏せのまま着水する

お腹を強く打ち、痛いが被弾する方がもっと痛いッ!

 

 

 

そして、右側に一度、寝返りを打つように回転して移動しうつ伏せになる

 

ここからなら射角はキツイが、しっかりと胴体が狙える!

 

水面に右腕を置き固定し射撃の為、「砲身を少し上を向かないのか?」と意識すれば砲が少し上を向いてくれるが、遅い!!

今は1秒でも良いから早く撃ちたいッ!

 

・・・絶対に手首を痛めるけどもやる!

右手首を上に向け発砲すると同時に腕全体に反動を襲う

 

 

放たれた2発の砲弾は滑らかな弾道を描き敵の胴体を目掛け飛翔して行き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命中ッ!!

 

敵は至近距離からの2発の砲撃を綺麗に浴び悲鳴を上げながら沈むが再度浮き上がってくるが横になり最翠の光放つ眼光は光を失っている。

 

だけども、やっぱり右腕の手首が痛めてしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のは・・・断末魔、なのか?

 

やりすぎ(オーバーキル)だとは分かっているが主砲の装填が終わるのを待ち、弾が入いり次第、狙いを定め一撃を放つが弾着の反動で後方へと離れていくのみで動く気配がない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生き残った・・・」

夕立()は息をつく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、深淵が見えた。

 

 

 

 

 

敵の亡骸が最奥へ流れていく

その更に奥に無数の幾千モノ最翠の眼光が夕立()を睨みつけている

 

 

 

嗚呼、畜生・・・

 

「こんな所で死ねないぽいッ!!」

 

夕立()は咆哮を上げ改めて「覚悟」を決めた

 

 

「生き残る為」

ただそれだけの為に。

 




次話投稿は明日「2月13日」のヒトフタ マルマル(12:00)時頃を予定しておりますが、ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧出来るようになると思います。

3話目は「悪夢(ナイトメア)」の終わり

悪夢ってのは案外と始まった途端に終わる事もあるんですよ?


また、投稿時間は何時頃がよろしでしょうか?
アンケートを実施しましたのでご希望の時間が、あればよろしくお願いいたします

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