私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める   作:釣果津抜

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前話を投稿した次の日

職場で昼休みに小説情報を見たら
評価欄が色付いているのに思わず驚き、歓喜を上げた所を見られて驚かれましたwww

沢山の評価ありがとうございます!
赤色を目指して頑張ります!!

慢心せずに更に1つ上目指し、頑張っていきます!

これからも「かんなか」をよろしくお願いします!




あの娘は『まだ』この先には連れて行けない

・・・見慣れぬ天井ぽい

でも、あの忌まわしき地獄で見た天井ではないのは確実

 

そして、体が軽いしあったかい・・・

 

辺りを見渡すと、さっきの場所から少しだけ移動してるみたい。

ああ、そっか。さっき・・・明石さん?に謝らないと・・・

 

と言うよりも口の中が物凄い気持ち悪い・・・

・・・誰か居ないのかな?さっきから時計の針の音しか聞こえない

 

 

けども誰かの気配だけはする

 

「・・・誰かいるぽい?」

「あ!おきたのです!」

 

・・・知らない娘が「ぱたぱた」と言う効果音が付きそうな走り方でこちらへとやってきた

 

その娘はセーラー服に赤いネクタイをして髪は後ろで赤いバレッタ(「髪留め」の一種)をした娘がベッドにやってきたのだが・・・

 

「えっと・・・その手の小さなバケツと中身の入ったペットボトルは何ぽい?」

「これはですね『夕立さんが起きたら口の中をゆすぐ為に使ってください。』って言ってたのです!」

 

明石さん・・・ありがとう・・・

 

「じゃあ、後は、自分で出来るからバケツを貰えるぽい?」

「?夕立さんは右腕を使えない状態で大丈夫なのです?」

 

そう言われて右腕を見ると点滴の針が刺さってる・・・

これ動かすのは危険そう

 

 

それに、無理してベットにこぼして大惨事は避けたい所

ここは素直にお願いしよう

 

「あー・・・じゃあ、お願いしてもいいぽい?

えっと・・・」

「電なのです。どうか、よろしくお願いなのです!それじゃあ、ベットを少し起こすのです!」

 

そう言って(彼女)はフットボードの影に隠れて何かを操作してるのか「ピッ!」と言う機械音を鳴らしている。

 

「行くのです!」

と、掛け声と共にベットがゆっくりと起き上がって行く

 

なんだろう・・・おばあちゃんになった気分・・・

 

そして、丁度良い角度で止まり

(彼女)がコチラに寄ってきてペットボトルの水を差し出している。

 

 

ここで左手は使えるのに気が付いたが、なんとなく

ここで遠慮したら何だか泣かれそうで怖いから大人しく従っておこう

 

 

「ゆっくりと行くのです!一旦ストップしたい時は左手で合図してほしいのです」

そう言うとゆっくりとペットボトルの口を開けて中身を口に含ませてくれる

 

 

丁度いい辺りで左手で合図すると

「なのです!」

 

と言ってペットボトルをこぼさない様に引いてくれる

 

口をゆすぎながら思う

 

『何この娘・・・さっきから一語一句や行動とか滅茶苦茶可愛くない?お世話好きな娘なのかな?』

などと(よこしま)な考えは口内の水と共に捨てる。

 

その後、口内をスッキリさせて一人で満足していると

 

「・・・夕立さんは凄いのです。」

「ぽい?」

何を唐突に・・・

 

 

「・・・だって『改二』なのです!数多の死線を潜り抜けて来たのです?」

 

『改二』と言うのは良くは分からなかったが死線と言うよりも地獄に身を投じた事ならある

・・・夕立()としては無理矢理だったけども

 

「・・・確かにあるぽい」

「凄いのです!・・・電にはきっと難しいのです・・・」

 

「どうしてっぽい?」

「・・・電は・・・沈んだ敵も、出来れば助けたいのです・・・」

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・この娘は・・・ん?

 

「電ちゃんは優しいぽい!それも誰にも真似できない程ぽい!」

「・・・そう言ってもらえると嬉しいのです!」

 

 

「で?いつまで盗み聞きすれば気が済むぽい?」

「・・・バレてたか」

 

そりゃあ・・・ねぇ?まぁさっき気が付いたんだけどね?

全くの素人って訳ではないけども「それなり程度」位は見抜けなくては、ね?

 

 

私が指摘したことにより物陰の後ろから軍服の軍人さんが姿を現す

 

「はにゃあーっ?!し、司令官さん?!」

で、気が付いてない娘が1名

 

「すまないな。電、明石を探してきてくれないか?「夕立が起きた」と伝えてくれ」

「は、はい。なのです・・・」

そう言って電が部屋から出ていく

 

 

 

廊下から「ビックリしたのです・・・」という声と「ぱたぱた」と言う足音が消えてしばらくして

 

 

「・・・もう大丈夫ですかね?」

 

そう言って明石さんがひょっこりとベットの下から出てくる

自分の真下は気付かなかった・・・精進しないと・・・

 

 

「夕立さんお体の具合はどうですか?」

「最高すぎて今すぐおねえちゃんの安否を確かめたいぽい!」

 

「・・・何か思い出したのか?夕立?」

「ぽい・・・でも『あの娘』は『まだ』この先には連れて行けない・・・

そうぽいよね?提督さん?だから退出させたぽい・・・」

 

「ああ・・・ひょっとしたら夕立の話でこっちの裏を取れるかもしれないし、

コッチはこっちで話したら、絶対に『助けに行くのです!』って言ってきかないだろうな・・・」

 

ああ、なんだかコレは・・・『あの娘』の性格を考えると・・・

タイミングが良すぎて最っ高ぽい・・・ッ!!

 

 

 




ちなみに点滴は「点滴中は体に針がささっているわけではなく ささっているものはプラスチック製の、柔らかくて非常に細いストローのようなもの」なのですが、30分以内ならば針を使う事も・・・

それと私はお医者様ではないので「動かしても大丈夫か?」は、お医者様に聞いてくださな


次話投稿は「2月19日」のヒトフタ マルマル(12:00)時頃を予定しておりますが、ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧出来るようになると思います。

次話は「 「私」の「名前」 」
夕立の前世の「私」に名前が付くと同時に提督さんの名前が分かります

それと、名前には古くから色々な意味があるんですよ?

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