私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める   作:釣果津抜

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前回の「かんなか」なのですが

「お世話好きな電ちゃん」いかがでしたか?
筆者としては、少し珍しく、可愛い娘だと思っております

また、お気に入りや感想ありがとうございます!

更に!評価をしてくださった方がおりまして
評価欄の色がオレンジ色になっておりました!

本当にありがとうございます!
これからも「かんなか」をよろしくお願いします!


また「ついったー」?初めましてみました
名前が「釣果津抜@「かんなか」編集中」

アカウントIDが「 @Kannaka20200131 」です


所で、この・・・「ついったー」?って何すればいいの?

・・・えっと・・・こ、今回は明石さんと提督さんとの対話がメインと、なっております!

『かんなか』6話目「 「私」の「名前」 」始まります!




「私」の「名前」

「・・・マジかよ」

「はぇ~・・・」

 

あれから夕立()は「覚えてる前世の記憶」や「あの忌まわしき施設(地獄)での出来事」や「あんな異生物()は見た事がない」事

 

更に

 

「夕立は・・・何者ぽい?何故か語尾に「ぽい」って言ってしまうし一人称は「夕立」になるぽい・・・」

 

「・・・夕立ってか・・・その「中の人」?いや「私」?

ってのも変だし・・・なんだか不便だな・・・

 

明石?なんかいい名前ねぇか?」

「うえぇぇ?!わ、私ですか?!」

 

「時間があまりねぇから今回限りでもいいから!なんか・・・ねぇのか?」

「えぇ~・・・そうですね・・・」

そう言って明石さんは下を向き顎に手をやり考える事数秒後・・・

 

「・・・『 柊 』なんて、どうでしょうか?植物の「柊」は棘のある葉のつけ根に、良い香りのする白い小花が咲くんです!熟した実は夕立の瞳の色の様に紅いんでですよ!!」

 

「柊・・・」

コレが・・・私の名前・・・

 

「今のお話が本当なら私はこう思うんです

 

『誰かを守るために自らを傷つける事を厭わない方』だなって・・・

 

『誰か』から傷つけられても誰にも迷惑をかけずに『自らの中』だけで解決したり、

 

『自分と言う存在』が、『誰かの障害』となるなら『自ら』去って行ってしまうんですもん・・・

ただ単に『力に驕れる』だけなら『自ら』去って行ってしまう事なんてあり得ませんし

 

戦友達がバラバラになりそうな時に『先陣を切って矢面に立ち戦友達を引っ張って行く』

リーダーや指揮官って普通は後方から指示を出したりするのが主流ですよ?

 

何で『最前線で敵を蹂躙してるんだろう?』って考えたら・・・

『自分で敵を排除すれば味方全部が助かる』・・・ココにに繋がりました。

 

でも、柊さんはちょこっ~とだけ不器用で、『理不尽』だったんです」

 

私が・・・『理不尽』?

 

「ゆうd・・・柊、少し落ち着け 睨まれた明石が驚いてる」

 

「ごめんなさいぽい・・・」

自分でも気が付かないうちに明石さんを睨んでたぽい・・・

 

「いえ、大丈夫ですよ?」

そう言って少しだけ「ニコッ」とだけ笑ってから

 

 

「柊さんは途轍もなく、敵方が途方に暮れる程強かった。

そして、その戦友さん達の前には2つの道があったんです

 

一つは「柊さんと共に行く」『修羅や茨の道』

もう一つは「もう全部丸投げして楽をしよう」と『堕落な道』

 

そこで、戦友の皆さんはこう思ったんだと思います『アイツ一人に任せても戦闘に勝てるし自分達は楽をしよう』って

結果的に『堕落な道』を選び楽をしていた。

 

それだけの事です

 

誰も「自分も強くなり肩を並べ戦う」事を選ばなかっただけです。

たったその「程度」の「仲間」とも言えぬ方達だったんです。

 

本当の仲間は皆と切磋琢磨して行くものです

それが例え「遊び」だったとしても」

 

 

 

「・・・その「仲間」を守れずに生き残ったって『未来(明日)』は無いし最初に『守る』と決めた以上は守り切るぽい・・・」

 

 

 

「ほぉ・・・随分とストイックだな・・・しかし、『守る』と決めたのに投げ出すとはな・・・なぁ?柊?」

「まぁ、その・・・若気の至りっぽい・・・にしても意地悪ぽい・・・えっと・・・」

 

「ん?そういやぁ・・・名乗って無かったな・・・俺は『田中(田中) 紅華(こうか)』

「紅花」つうキク科の花から取ってきたんだと。

 

ただ、花は「中華料理」の方の『 華 』だけどな。その理由が

「『紅華』つう「花は大輪、八重咲きで濃紅色」な桜も良いな!」って理由で「名前の意味」の欲張りバリューセットにしたそうな・・・

 

んで、ついたあだ名が「じゅげむ」だ。」

 

「じゅげむ」って・・・えぇ・・・

 

 

 

「あ、ちなみにじいちゃんは『田中 頼三』だ。ウチは海軍一家でな?あ、それとこの泊地の最高指揮官で提督でもある」

「最高指揮官ぽい?!」

 

 

「ん?言ってなかったか?あ、それと「夕立」には俺の指揮の元、戦ってもらう」

「・・・別に・・・アナタには迷惑は掛けないぽい・・・」

 

 

「お前・・・姉を助ける為に一人で行く気か?

・・・死ぬぞ?そして姉も、な」

 

「・・・。」

 

 

んな事位・・・分かってる・・・

でも、不思議と「おねえちゃんを助けなきゃ」って気持ちが止まらない・・・

 

 

「お前がやってきたのは所詮「お遊戯」だ。

 

こっから先はあの地獄と違って一匹づつ沸いて殺しにかかってきてはくれねぇな・・・

囲まれてタコ殴りで終わりだ・・・

 

それで?時雨の安否は?生きてるのか分かれねぇし何処に居るのかもわかんねぇ」

 

「それは・・・」

確かにそうだ・・・海は広い・・・この海からどうやって探し出せば・・・

 

 

「夕立 お前には「仲間(戦力)」が必要だ。

んで、俺は沢山の「仲間(戦力)」と「情報」集める事が出来る。

結局、何が言いたいかって?」

「・・・。」

 

 

「俺は時雨を助け出せる

理解したな?(Do you understand?)俺に従ってもらうぞ

 

拒否権はねぇぞ?」

 

 

何そのお決まりの展開(テンプレート)・・・

でも、本当に拒否権は無さそう・・・

 

「・・・分かったぽい。

ただ、無能な指揮をしたら無視させてもらうぽい」

「ハッ!上等!爺様の名に懸けてこき使ってやんよ」

 

 

提督さんは手を差し出して来たので握手して握り返すと

 

「痛ええぇぇぇ!!痛い!痛い!!放せ!!」

「ぽい?!」

「・・・ぷっ!あははっ!」

 

「ちょ!笑い事じゃねーよ!!」

「ご、ごめんなさいぽいー!!」

 

明石さんは何か事情を分かった上で笑ってる!!

 

「はぁ〜あ・・・笑ったぁ・・・あ、夕立さん!はいコレ!」

そう言って空き缶を渡してくれた

 

「思いっ切り握ってみてください!」

 

とサムズアップしながらウインクしてる明石さんは、ほっといて言われた通りに握ると

空き缶を粉砕してしまった・・・

 

「ぽいぃぃ・・・?」

「あぁっ・・・いてぇ・・・まぁ、そういう事だ。

今の柊はバカみてぇに力が強いんだ。

 

詳しい事なんかはこれから発令される作戦から帰ってきてからだ。」

 

 

「だから『駆逐艦 夕立』」

そう言って提督さんの顔が真剣になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生きて帰ってこい!!」

「っ!ぽい!!」

そう言い敬礼をする

なんとなくだが、「こうしなきゃ!」って思い敬礼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したけども・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督さんと私で敬礼の形が違っている?

 

「夕立さん それは『陸軍』や『憲兵』さん達の敬礼ですよ・・・」

「ぽい?!」

 

「締まらねぇなぁー・・・」

 

提督さんがそう言うと「クスリっ・・・」と笑みが零れ

 

「ぷっ!」

「・・・っ!!」

「・・・ふ」

 

提督さんが鼻で笑ったのを皮切りにして、室内のみんなで声を上げて笑う

提督さんもさっきな真剣な表情は無い

 

 

 

 

 

 

みんなでくだらない事で「なんとなく」で笑い合う・・・

嗚呼、なんだか・・・この感覚・・・懐かしいや・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみに提督さん?・・・おじいさまは一体どんな戦果を挙げたのです?」

「・・・しらね」

「ぽい?!」

 

 

なんだか・・・これこそ締まらないぽい・・・・

 

 

 




『田中 頼三』

生粋の駆逐艦乗りで、水雷屋だった。「神通」「金剛」の指揮を務めたのちに「五藤存知 少将」の後任として「第二水雷戦隊 司令官」となりガダルカナル島の戦いがはじまると、ひきつづき「第二水雷戦隊 司令官」として第二次ソロモン海戦に参加」

戦歴としてはフィリピン攻略戦の支援 蘭印攻略戦の支援 スラバヤ沖海戦 ミッドウェー海戦(輸送船団護衛) 第二次ソロモン海戦(陸軍輸送船団護衛)南太平洋海戦(前進部隊所属) 『第三次ソロモン海戦(輸送船団護衛)』 ソロモン方面の上陸&補給作戦 (鼠輸送)←そう!あの「遠征」の「南西諸島海域」にあり「燃料とバケツ」目当て、で出航する事もある あの遠征先の元ネタや一時イベント海域として出現した海域名もちらほらとみられる 

そして、完全に余談ではあるが
『第三次ソロモン海戦』と言えば「駆逐艦 夕立」の「ソロモンの悪夢」が起こったり

戦艦「比叡」は駆逐艦「ラフィー」と並走しつつの距離10mで撃ち合うなんて馬鹿げた事があったり

「駆逐艦 綾波」は単艦で南進していたが、成り行き上、敵駆逐艦部隊に突入する形となり、駆逐艦1隻を撃沈、2隻を大破、1隻を破損させ同部隊を壊滅させるという

所謂、「ソロモンの鬼神」のあだ名を頂戴する出来事が起きたり大乱戦だった。

結果的に両軍の戦艦を交えての海戦の結果は、参加した戦艦を2隻ともに喪失し、ガダルカナル島への輸送任務も阻止され、戦略的・戦術的に日本軍の完敗であった。

コレゆえに「アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)(水底に多くの艦船や砲弾 等々の『鉄』で『海峡』の海『底』を覆いつくす事になった)」と呼ばれる事になる

更に「艦隊これくしょん」では最終マップE-5よりも難易度が高いと言われ、クリア報酬の魅力などから『捨て艦戦法』が多用され、まさに「アイアンボトム・サウンド」と呼ぶに相応しい様相を呈してしまう

筆者としては【悲劇の海域】と呼ぶ海域でもあるんです。


そして話は変わりますが

次話は「「行ってきます」と「行ってらっしゃい」」です

普段何気なく使ってる
「行ってきます」「行ってらっしゃい」にもちゃんとした意味があり、戦争が関わってたりもするんですよ?


次回更新予定は2月22日 時刻はヒトフタ マルマル(12:00)
の更新を予定しております

次回で第一章は終わり『起承転結』の「起」の部分が終わります
第2章で残りの承転結させ第1部は終わり第2部を予定しております

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