「さて、おしゃべりが過ぎたぽい。終わりにするぽい。」
引き金に指を掛け
「・・・。
ぽい?・・・どういうつもりぽい?
渚さん所の響さんぽい?」
「・・・。」
響さんが艤装を付けて飛び出してきたのか夕立の頭に砲口を突きつけてるぽい
さっきの無線の相手はカフェに繋げてたぽい
そして、見事に響さんが釣れたぽい
響さんは退役と言うよりも予備軍扱いで
「これ以上の出撃は耐えられない」とは言われてないぽい
恐らく響さん自身の艤装を無断で使ってここまで来てるぽい。
「できれば引いて欲しいぽい」
「これ以上・・・妹を・・・傷つけるな・・・ッ!!」
「事実を言ったまでぽい。
電ちゃんが弱ければ、響さん貴女の様な娘が沈む。
それは響さんの現役時代に嫌というほど耳に入ったりした筈ぽい」
「・・・。」
「・・・舞鶴で2隻の最上型の重巡洋艦の二人の内の片割れがもう一人を庇って沈んだ話、勿論知ってるぽい?」
「・・・黙れ」
「愛宕さんの話では球磨型の雷巡の3姉妹の内の末っ子が姉を庇って沈んでいくの見たらしいぽい」
「・・・黙れ」
「霞さんと呑んでいた時の話だと自分を庇って沈んだ姉が居たらしいぽい」
「黙れ・・・って言ってるだろう・・・」
「そして、「Молчи! !!」
「ッシ!!」
響さんが怒りに身を任せて怒鳴る瞬間
夕立は一気に姿勢を崩し、響さんの足を払い転倒させ足で押させ付けた所に
「ぁ・・・ぁぁ・・・ひびき、お姉ちゃん・・・・?」
「全砲門、砲撃開始ぽい」
「やめるのですっ・・・・!!」
砲撃の開始と同時に足を退かすぽい
響さんは弾着の衝撃で起き上がれないぽい
全身をペイント弾のインクにまみれた響さんと
肩に一発ペイント弾の後が残る電ちゃんだったぽい
「・・・。」
夕立は柊・・・
触れるモノ皆、傷つけるだけ、だったのかもしれないぽい
踵を返して近くの龍田さんに
「・・・撤収ぽい」
「いいえ~まだよぉ?・・・
どういう・・・っ?!
本能と
夕立が立っていた場所に砲弾が空を切り裂いて飛んで行ったぽい
「まだ、終わってないのです・・・これからなのです・・・ッ!!」
そう言う彼女の眼には稲妻が迸っている様に見えたぽい
そして、
(痺れる程の殺気ぽい・・・目を覚ましたぽい?)
「手負いの獣は恐ろしい」というのをこの時に嫌と言う程知ったぽい
そうして、再開された演習は熾烈を極めたぽい
電ちゃんは今まで天龍さんに教わった事を一つ一つ確実に頭で理解する為に
噛み砕き夕立にぶつけて来てるぽい
夕立はそれを捌くので手一杯になり時折、捌き切れずに受けてるぽい・・・。
これはホントに防戦一方になっているぽい
ただ、電ちゃんは疲労か激怒してる為か動きにムラがあるぽい
そこをつけば・・・ぽいッ!
そう思い耐えていると
「っ?!」
「っ!」
電ちゃんの姿勢が崩れたぽい!
その瞬間に魚雷を投射しうつ砲撃を加えるぽい
「これで終いぽいっ!!」
「・・・っ!」
電ちゃんが無理な体制で回避し立て直した時には魚雷はぶつかる寸前だったぽい!!
(勝ったぽい!!)
そう思っておると電ちゃんが後ろにジャンプし、海面から跳び退いて
魚雷に向かい発砲し爆風で後ろに飛ばされて行ったぽい
刹那、
電ちゃんが目の前に居たぽい
砲口は夕立をしっかりと捉えていたぽい
そして、不思議と世界がスローモーションになっているぽい
『どうして私が昔ね『紫電』ってなんで言われる事があったか知ってる?』
急に霞の言葉が思い浮かぶぽい
『あるやり方をすれば遠くの敵まで一気に詰め寄る事ができるのよ
それを例えるなら・・・「ミニ四駆」ね・・・
ミニ四駆は簡単に言うと「猛スピードで走る車のおもちゃ」よ
そのおもちゃの裏側にスイッチがあってね、スイッチを入れると徐々に加速するのよ?
そしてね、その「おもちゃでレース」をするのよ。
そのおもちゃでスタートダッシュを決める方法があるのよ。
それが「空中でミニ四駆を最高速度まで持っていってからスタートさせる」
つまり「手に持ってスタートを待つ、そして、スタートと同時に手を放す」これだけなのよ。
コレを私達の艤装に合わせると面白い事になるのよ?
「水の抵抗を一切受けない『空中で』最高速度以上の出力を出した上で着水する」
するとね、水の抵抗を一気に受ける事になる。抵抗を受け、スタートダッシュを決める
コレをね、私はやってみたの。
結果、空を跳んだわ
無意識のうちに出力を上げ過ぎて「限界以上」所か、
それ以上の出力を出してたの。
そうすると私達、駆逐艦の体なら高速で空を跳ぶ事が出来たわ
その後、工廠の皆さんに思いっきり叱られたけどね
『艤装が壊れる上に体への負荷が大きすぎる』って・・・。
でも「コレを応用すれば、更に、確実に、素早く行動できる」事に気が付いたの
そして、その方法を確立させて、攻撃面も極めて晴れて『紫電』の二つ名を戴いたのよ?』
つまり・・・・電ちゃんは不安定な姿勢のまま
空中で魚雷の先端の「信管」を撃ち抜たぽい?!
しかも、
ほぼ無意識の内に『紫電』の霞さんの真似をしたぽいっ!?
考えを巡らせていると目の前で電ちゃんの砲口が火を噴いたぽい
あの演習の後日談ぽい
演習の結果は夕立の負けぽい
響さんは艤装の無断貸し出しについて厳重注意と
渚さんから「・・・無茶をするな」と言う一言で済んでいたぽい
電ちゃんは「『ここ一番の勝負強さ』があるがまだ粗削り、要訓練」
という事で他のメンバーよりも、「出撃メンバー」に向けて、頭一つ抜けた状態になったぽい
また、
夕立は夕立で提督から「もうちょっとやり方があっただろ?」とお叱りを受けたぽい
また、電ちゃんとの仲は前よりも良くなった気がするぽいっ!
そして、電ちゃんに聞いてみたぽい
「電ちゃんの戦う理由と正義って何ぽい?」
「・・・電の戦う理由は「みんなを助ける事」事なのです。
正義は・・・やっぱり理由と同じなのですっ!!」
コレが電ちゃんの答えぽい・・・
そして、ふと思ったぽい・・・
色々と聞いてみたけども、夕立の正義って何ぽい?理由って何ぽい?
・・・ますます分からないぽい・・・
こういう時は・・・
いなづま ちゃん の かくせい の へんりん を みた !
それと、
夕立さんが何か思いついた様子ですよ?
次回「争奪!美食競争?!美味しいモノは死守せよ?!」
なにやら嫌な予感・・・???