文字数は少ないのに・・・
・・・なんだか、今回が一番、夜伽を感じる話になったかもしれません・・・w
時刻はもうすぐ深夜辺りを回り暗い室内に月光だけが差し込み、
部屋にはボトルからグラスへと中身を注ぐ音だけがする空間で、
俺は一人でBarのカウンター席に座って酒瓶の蓋を開けている
俺は左隣の席に「*1サントリーオールド」のストレートを注いだグラスを置くと
自分の手元のグラスにもオールドを注ぎ
「・・・乾杯」
そして、グラスを一気に煽ると
左隣のグラスが空になり、
グラスの横には20ドルと数セント硬貨
そして、紙切れが置かれているだけになってしまっていた。
途中、隣に見覚えのあるスーツ姿の女性がグラスを煽っていた気がしたが・・・
何処にもいない・・・
不意に紙切れに手を伸ばすと女性の字と思しき文字で「Feast」と、
それだけ書かれている
「・・・20ドルはグラス一杯分のお金で数セントはチップか、」
「・・・む、マスター・・・今日は休みか?」
ドアが少し開き、お客さんである彼女が顔を覗かせる
「ん・・・ああ、那智さんか・・・今日は・・・休ませてくれないか?」
「そうか・・・マスターの調子も優れない様子だな・・・
こういう時は呑むべきだが・・・相手は私では無い様だな・・・
マスター、私が次、来る時までに調子を戻しておけ、
そして、旨い酒を頼むぞ?」
「ああ、任せろ・・・期待してくれよ?」
「そうさせてもらう・・・ではな」
そう言って顔を引っ込め、扉が閉じるー
「・・・。」
ー事も無く彼女が入ってきた。
「・・・愛宕、今日は休みだ、それと、ジョージ提督とは良いのか?」
「ええ・・・もう大丈夫・・・彼にカクテルを送る事も出来たし・・・」
そう言うと彼女は店内に入ってきて、右隣に座り
「・・・・この香り・・・でも、神薙は・・・。」
何かを呟いていたが良くは聞き取れなかった
「・・・そうか、ちゃんと、約束、果たせたな。」
「ええ、それでね・・・カクテルを作ってきたの・・・」
そう言う彼女の手の中にはタオルが巻かれたシェイカーが握られてる
「それでね?神薙・・・
貴方が出ていった後の事なんだけどもね?
私の部屋の冷蔵庫の中身が入れ替わっていたの・・・」
「・・・は?・・・でも、俺は入れ替えてねぇし、ジョージ提督も無理だろ?・・・誰が?」
「分からないわ・・・それで、冷蔵庫の中身が・・・
『ビーフィーター ジン』『サントリーカクテルライム』『ブルガル エクストラドライ』
『ホワイトキュラソー(トリプルセック)』『フレッシュレモンジュース』
どれも、カクテル1、2杯位の分量しか残って無くて・・・それで提督に
『カクテルを『1種類だけ』作り、二人分を頼む』・・・そう言われたわ・・・」
「それで?」
「・・・カクテルを二人分・・・作ってきたわ・・・」
「・・・そうか。今、グラスを用意する・・・。」
「・・・えぇ、お願い」
席を立ちカウンターの裏に回りグラスを用意する最中、
頭の中には「長いお別れ」と「シティハンター」
この2つの作品が浮かんで消えて行った
理由は分かる
「ギムレット」と「XYZ」・・・
恐らく、彼女が作ったカクテルだ・・・
そして、ジョージ提督は
『カクテルを『1種類だけ』作り、二人分を頼む』
「・・・「バーテンダーは酒と踊り、踊らされる」か・・・マスター・・・アンタの言う通りになりそうだよ
俺は・・・酒に酔ってフラれそうだよ・・・」
「・・・神薙?」
「今、行く」
2つのカクテルグラスを用意し、席に戻りグラスを並べ置く
「・・・。」
「・・・。」
互いに無言を貫き、動き出せなくなってしまった・・・
「・・・ッ」
・・・どうやら、彼女が腹を、くくったようだな・・・
シェイカーからカクテルグラスに注がれるカクテルの色は・・・なんだ・・・
シェイカーの蓋が開き
息が詰まった
そして、俺は、
背中と右腕にぬくもりを感じ、息が出来ず、
目の前には彼女が目を閉じていた。
「・・・「XYZ」には早すぎるわ・・・」
「・・・俺も、お前と・・・もう少しだけ、青く甘い時間を過ごしたい・・・」
「XYZ」のカクテル言葉は、
名前の由来にもつながっている意味で「永遠にあなたのもの」と言う究極の愛の言葉。
プロポーズをするときに、気持ちを相手に伝えるときに効果的なカクテルだが
『俺達は、「恋人」という青く甘い時間をすっ飛ばすには勿体なさすぎる』
それが、愛宕からのメッセージの意味
「ギムレットには早すぎる」を少しだけ、もじった言葉に込めた意味
俺もお前の事をもっと、もっと、好きになって行きたい・・・
「ねぇ・・・神薙・・・」
「ああ・・・」
互いに見つめ合い、体も正面を向き合って
抱きあい、唇を交わす・・・
今度はオトナの深い接吻を交わす
互いの口内で混ざり合いカクテルが仕上がって行く
「・・・酔いつぶれそうだ」
「酔いが覚めたら、居なくなるのだけはやめてよ?」
「そりぁ、コッチのセリフだ、こんな美人を捕まえて逃がす訳ねぇだろ?」
「それこそ、私のセリフよ?こんなイケメンさん、滅多に居ないんだから♪」
「だろうな?」
「でしょうね♪」
不意に笑みが零れる
「・・・ねぇ?神薙?夜はこれからよ?酔いが覚めるには速すぎるわよ?」
「そう、だな・・・ここは「Bar」だ。酒もあれば『酒の肴』となる話もある」
「へぇ?どんな話なの?」
「そうだな・・・
超天変地異みたいな狂騒が「日常」と思い、それが「平和」と見間違う様な不思議な霧の街で
俺が「手始めに世界を救う」、そんな話さ・・・」
これにて、長い一日が幕を閉じます
ちなみに
「シェイカーの中身が空だった」って話と
隼鷹「おー、おー、お熱いねぇ♪」
千歳「・・・幸せそうですね、お二方共」
鳳翔「・・・ッ////」
龍驤「ありりゃ・・・おかんの顔が真っ赤かやわ・・・」
足柄「・・・ッ////」
那智「コッチもだな。普段は「飢えた狼」と化すのに、こういう事に弱いからな・・・」
ジョージ提督「おい、オメェら・・・いい加減にしとけよ?それに、見つかると後が怖ぇぞ?」
と、まぁ、夜更けにも関わらずに
覗かれていて、翌日には鎮守府中に広まる話は完全に蛇足です♪
次回辺りで一息かな?それとも、あるタグに仕事してもらうかな・・・?
追記
それと、11月の中頃から更新が止まるかも?しれません・・・
この時期の私の仕事はホントに人権が無くなります・・・(泣)
下手したら2,3週間位、連投も・・・(血涙)
ま、まぁ・・・その辺りから仕事が本格的に忙しくなり、
仕事納めは無く年内一杯働き、
正月は数日だけ休みがあるのですがその先は不明で恐らくコチラも連投
なので更新は1月後半か2月辺りかな・・・?
と思いますが・・・その辺りの詳しい事が分かり次第、お知らせします