毎回恒例、ゲスちゃんが岩隠れに生れ落ちました。
前回や前前回のRTAと違い、「血継限界・吸血」を引いてると家庭環境が固定されます。
ゲームのはじめに、強制的に吸血とはどういう能力なのか、そして家庭環境についてプレイヤーに情報を与える為のイベントが入ります。
【お母さんが居なくなって一週間、お父さんはずっとふさぎこんでいる……。】
【……。】
【お母さんが居なくなる前に、手紙を貰った。】
【この手紙は、絶対お父さんには見せず一人で見るようにと言われている。】
【……読まなくちゃ。】
というわけで、お母さんからのお手紙イベントが入ります。
結構長いイベントなのですが要約すると、
「あなたや私は特殊な血継限界で吸血という能力を持つこと」
「獣や人に対する吸血衝動がそろそろ芽生え、そしてそれに恐らく一生苛まれるであろうこと」
「血を吸うと強くなれるが、吸えば吸うほど太陽光が苦手になるということ」
「血を全くあるいはあまり吸わないなら30を越えたあたりで身体を保てなくなり灰になって死ぬこと」
「血を吸ったとしても、多くの人間や動物から奪えば身体の中で年齢と共に異なる血が処理できなくなって、やはり身体を保てなくなって灰になり死ぬこと」
「一種の人食いでもあるこの能力は里にさえ知らせぬよう隠して生きてきた、だからあなたのお父さんも知らないということ」
「知られたらまず大変な事になるから、絶対に隠して生きること」
……といった感じですね。ざっくりと書くと。
血を吸っても死ぬ、吸わなくても死ぬ。寿命が短い短命の吸血鬼の血筋です。
その分血を吸ったら入るバフや自己再生が滅茶苦茶強いんで釣りあいは取れていると言えば取れてるんですよね。
良く良く考えなくてもとても鬱展開なんだよなあ、しょっぱなのイベントにしては……。
母親が消えた理由、自分が灰になって死ぬという人間らしからぬ怪物のような死に様を愛した男に見せたくなかったという事らしいです。
ですが父親のほうからしてみれば昨日まで良好な夫婦仲だったのに、急に失踪とか落ち込みますわ。
五歳児にこんな量の情報処理させるの鬼畜過ぎません???
ただRTA的には鬱展開だろうがそこはあまり関係ありませんのでカットカット。
手紙の最後に、「私達のあり方は、多分許されないから」と母親から忠告とも取れる吸血は絶対隠せよ!という意味の一文があります。
実際、隠さないで認めさせるのはすっごい大変です。吸血衝動の管理を間違って人や獣を襲うところを見られたら信用の積み重ねもパァになります。
色々ありますが、「吸血すると強くなれるけど定期的に吸血衝動が出るし、吸血してるところを見られたら大変だぞ!」くらいの認識でOKです。
もっとおっかない能力の一族なんてあの世界いくらでもあるだろとは思いますが、直接的なカニバリズムを血継限界として保持する一族っていうのは……どうもアウト扱いぽいんですねえ。
物理的被害を考慮してというより、生理的嫌悪の部分もでかいんだろなあ。
制御がかなり微妙な吸血衝動つきですからね……成長すると特に強くなるし衝動が。
試走で色んなルートを検証中に大蛇丸と接触して吸血体質の解明を頼んだ事があるんですよ。
そのルートで大蛇丸から「吸っても死ぬ、吸わなくても死ぬ……なんというか、不自然ね。
もしかしたらあなた達の一族の始祖は、そんなに遠い時代じゃないのかもしれないわ。
生まれたのではなく、作られた体質なのかもしれない。
……作られたものなら、やたら寿命が短い仕様なのも明確な弱点を持つのも納得ができる。
処分はしやすいに越した事は無いのだから」という……吸血体質が実はなんらかの実験の副産物説まで出てきてたりします。
結局ゲーム内ではハッキリ答え出ないんですけどね!
とまあ、五歳児に処理しきれないだろレベルの衝撃の真実をお手紙から知りましたが特別にやる事はありません今のところ。
父親はこっちからイベント起こさない限りは基本的に魂が抜けたような状態が続きますが、こっちのが都合がいいのでノータッチで行きます。
衣食住に困らないとはいえ中々のネグレクト状態ですがRTA的には問題ないので続行続行。
後はアカデミーに入学するまでですが……虚弱なフィジカルをある程度鍛えるだけなので、倍速します。
……。
入学までが暇なのでこの吸血についての小話ですが、一応寿命の制限を外す裏道みたいなのがあるんですよ。
「年齢と共に多くの人間や動物の血が混ざりすぎてキャパオーバーして死ぬ」を回避するために、「誰か一人だけの血を吸い続ける」という方法をとれば回避できます。
まあでも、これ基本的に誰相手でもここまで持ってくのにアホみたいな苦労とフラグの積み重ねが必要ですし投稿者はやったことありません。
吸血鬼としてジャシン教に貢献するから血を寄越せって飛段に協力取り付けるのはどっかの動画で見たことあります。確かに相性ばっちりだな。
と、雑談してる間に無事アカデミーに入学しました。
一緒に同期として入学したデイダラが結構騒がしい感じですが、子供の頃からこんな感じなんですねえ。
ゲスちゃんは特徴で臆病を引いているので、喧騒にたいしてちょっとビクビクしてる感じですね。
まあすぐ慣れるってヘーキヘーキィ!
しばらくは適当にアカデミー生活送る感じですね、鍛錬しつつデイダラと接触度稼いでいきまーす!加速!
……。
えー、今ちょっとある程度アカデミーで過ごしてたのですが……フィジカルの虚弱性が足引っ張ってて、いろいろと単位が危うい感じです。
次のテストは組み手ですが、流石にここでもドベとるとちょっと落第しそうなので……。
アカデミーで飼ってる鶏をこっそりシメて吸血します。吸血によるバフで次のテストを押し切ります。
初めての吸血ですが、基本的に鶏小屋はあんまり人が近寄らないので人の少ない時間帯を狙って吸血しに行けば大丈夫です。
【鶏の首筋を噛んで血を啜った。】
【……じんわりと体中が暖かくなるような、今までに無い満たされた気持ちになった。】
【こんな暖かい気持ちは初めてだ、身体が軽い。】
よし、これでOK!これで組み手のテストは楽勝ですなガハハ!
シメた鶏を生ゴミの袋の中に隠しておけば、後は自動的にゴミに出されていきます。
ありがとう鶏さん……!お前の犠牲は忘れない……!
教室のほうに戻りまーす!
勝ったな!(慢心)
「……なんか、血の匂いがしないかお前。うん」
勘の良いボンバーマンは嫌いだよ(憤怒)
たまーに匂いで気づかれる事もあるとは聞いてましたが、こんなタイミングでしかもデイダラに気づかれるとかある!?
どうしよう、気づかれるのはチャートにねえよ……やべえよやべえよ……。
【……どうする?】
えー、うーん、まあ、まだ誤魔化せる範囲……大丈夫相手はまだ子供、子供だから。
誤魔化すセリフでいきましょう。
【ちょっと転んで怪我しただけ、大丈夫】
「ああ、お前どんくさいもんな。うん」
あっぶねえ……敏捷が低さゆえにすっとろいと思われてるおかげでなんとか誤魔化せました。
と、しょっぱな想定外の勘のよさを発揮するボンバーマンにチャートを爆破されそうになりましたが、なんとか切り抜けたのでここで今回は終了です。
また次回!
ご視聴、ありがとうございました!
有力な抜け忍がいるからスカウトしてこい、というのが今の俺達に課せられた任務だ。
しかし、その相手を知った時本当に縁というのは中々切れないものだと舌打ちが思わず出た。
「スカウトしてこいって言われた奴だが、そいつはお前の知り合いなのか?」
「……まあ、そんなところだな」
「なんだ、珍しく機嫌が悪いじゃねえか」
「旦那、人の嫌がる話題になると生き生きする癖やめた方がいいと思うぞ本気で」
夜闇を見るたび浮かぶ避け難い記憶はあいつと結びついている。
ただひたすらに臆病でどんくさいとだけ思ってた奴、ただそういう認識でだけいられたらどれだけ気楽だったか。
夜の闇には吸血鬼が居る。今からそいつを探しに行く。