「NARUTOー名もなき忍道ー」RTA   作:メメイ

25 / 68
吸血鬼もまた広義の人食い系の怪異だと思ってる


デイダラ討伐トロコンRTA Part4

下忍としてデイダラ一緒に任務すると言っても、まあこんな好感度の状態ですからギスギスオンライン状態ですわ。

間に挟まれたモブの子めっちゃかわいそう……すまんなスリーマンセル制度を恨んでクレメンス。

 

あと余談になりますけども、主人公は基本的に接触度高い相手のことは好意的になるパターンが多くて作中で一番のチョロインですが、特定の特徴引いてたり何かしらの選択をしていると地雷を持ってることがあります。

で、今回の吸血を引いた場合の主人公の地雷って「儚いものの賛美」とかその辺りなんですよね。つまりまんまデイダラの芸術そのもの。

吸血引いたら寿命が短くなるからなあ……最後は灰だし。そりゃ喧嘩売ってんのかの一言も言いたくなる。

その辺の性質も手伝って、そういう話題になると主人公のセリフ選択にイラッとしてるタイプの言動が多くなったりする。地雷なので。

ただ、地雷といってもその辺の話題のくだりになるとイラッとしてるなーってセリフ選択が多くなるだけで、他の部分では比較的普段どおりっぽいからそう言う意味ではやっぱチョロインじゃないのか主人公。

普通地雷踏まれまくったら普段の態度も悪くなるだろ。

っていう都合があるので、芸術関連のくだりの話題になるとすげえヒエッヒエの空気になるぞ。モブの子めっちゃかわいそう(二度目)

臆病ムーブする割に、デイダラの芸術関連への物言いがそれなりにキツイとかはたから見たら怖いやん。

 

任務の時は、戦闘が予想される場合は動物の血を絞ったものに凝固しないようお酒を混ぜたもんを水筒に入れて持ってきます。

何かあったときに吸血でバフかけれるように。ただし、飲むとこはなるべく見られないように。

ついでに、だんだん日光が苦手になってきてるので、直接当たらない為にパーカー付きの服装にしておかないと。

あとある程度レベル上がったら口寄せの術を覚えておきます。

中忍レベルの術ですが、吸血バフ込みで習得チャレンジすると割とうまくいきます。

これを覚えると口寄せ獣の蝙蝠たちに偵察まかせたりいろんなことできるようになるので、最重要です。

 

下忍時代の任務自体は大体いつものと似たようなもんなので倍速。

 

倍速中にちょっと小話。

鬼鮫パイセンの鮫肌に対しても吸血ができるというのは有名な小話ですが、実は首切り包丁に対してもできます吸血。

元々が血を吸ってその鉄分で刃こぼれなんかを回復するというものなせいか、血液判定されて吸血というかばりぼりウエハースみたいに食べれるんですよね吸血スキル持ちだと!雑に血液判定していく。

鮫肌を吸血すると鬼鮫パイセンはガチのドン引きしますが、首切り包丁を食べると桃地兄貴は一瞬何が起きてんのかわかんねえ!って黙り込んだあと「く、食いもんじゃねえ!」という至極真っ当なツッコミをしてくれます。

ちなみに首切り包丁の前の持ち主である枇杷十蔵も似たような反応します。食いもんじゃねえ!

 

……おっと、ちょっとトラブルが起きたみたいですね。倍速を止めます。

単なる護衛任務で襲ってくるのはチンピラと思いきや、二人組の抜け忍のようです。

こういう難易度詐欺がたまーにあるんですよね!そういうとこまでリアルにしなくていいから。

原作で言うところの波の国編的な事になってますが、担当上忍は片方の抜け忍の相手と護衛対象を守るので精一杯。

こっちの下忍三人に来てる方の抜け忍をどうするか。

 

……。

 

ちょっと早いですが、うまいことやれば倒して吸血できそうですねこいつ。

こういうランダムでエンカウントする抜け忍の強さはピンキリで、上の方だと暁レベルのやべー奴と遭遇することもあります。その場合逃げる一択です。

しかし、今回遭遇したやつは思ったより強く無い感じです、これは幸運。

ただし、雷遁を使っているので土遁が主なダメージソースのこっちとは相性が悪いので追い詰められてますが。

よし、こいつはぶっ殺して吸血しましょう。動物より人の血の方がもらえる経験値はでかい、より早く強くなれます。

というわけで、俺が囮になるから逃げて担当上忍に加勢してこい!そんで戦闘終わらせたら呼んでこい!という作戦を提案します。

 

【私が囮になるから、二人は先生呼んできて。】

「ちょ、ちょっと待ちなよ!そんな危険な」

「ビビりが何言ってんだ!ふざけんじゃねえ!」

 

モブ氏は普通に危ないからと止められ、デイダラはこいつに助けられるのは嫌だ!と言わんばかりに食いかかってきます。プライド高いから嫌いな奴に助けられるの嫌なんだろな……。

反対意見にもめげずゴリ押ししましょう、戦闘場面や吸血シーン見られるわけにはいかないので。

がんがんごり押しして意見を通しましょう、敵も待ってはくれないので。

 

「絶対すぐ連れて戻るから!それまで頑張って!」

「チッ……」

 

デイダラがキレ気味ですが了承をしたところで、じゃあ……抜け忍を倒しましょうか。

真昼間で日光差してるので若干デバフ入りますが、まだ吸血によって入るバフのほうが多いので持ち込んでおいた水筒の中の血液を飲んでまずはパワーアップ!

次に、戦闘場所を森の中に移動して不意打ちがしやすいよう誘導させます。

それに、日光によるデバフも森という光をさえぎる場所ならほぼなくなります。

では具体的に後はどうやって倒すのかというと……瞬身の術プラス体術でゴリ押しします。

実を言うとですね、こういう風に割り込んでくる抜け忍の行動パターンやモーションって結構一定で、プレイやりなれてる人なら行動予測簡単なんですよね。

雷遁による麻痺なんかは怖いですが、ぶっちゃけ後はバフが入ったパワーで思いっきり殴ると倒せます。

油断すると死ねる程度の敵ではありますが、ある程度のプレイングスキルがあればどうとでもなります。これくらいの強さの抜け忍なら。

上位の強さとなるとほんと無理、なんでその強さでお前らネームドじゃないんだみたいな敵も居ますが今回のは弱いほうで助かりました。

三下のチンピラみたいな言動しながらも滅茶苦茶強い抜け忍とかもう勘弁して欲しいって通常プレイのときはよく頭抱えてました。

 

はい、というわけで相手を半殺しにしました!

後は瀕死状態の相手を森を抜けた先の崖の近くまで連れて行ってから吸血をします。

 

【……本当に、人間を吸血しますか?】

 

システムメッセージから本当にいいのかと聞かれますがはいを選択します。

 

【悪い事かもしれない、しかし動物の血よりずっと満たされるような感覚がした。】

【"もっと吸いたい"】

【脳裏にそんな言葉が浮かんだ。】

 

というモノローグを流しつつ、口寄せで貯血喰(ちょちく)蝙蝠という獣を呼んできてこいつにも血を吸わせます。

こいつは血を溜められる性質があるので、こいつに血を分け与えておくといざという時に血をくれるんですよ。今回のチャートの重要人物ならぬ重要獣です。

では後は失血死した抜け忍の死体を崖に落として隠蔽すれば後始末は完了!

やったね任務完了だ!

 

「あっ、おーい!無事かー!」

 

よしよし、いい感じのタイミングであっちもかたがついたようですね。吸血シーン見られなくてよかったー!

抜け忍はどっかに逃げました(大嘘)と報告をして、これでOK。

若干オリチャー発動したりもしましたが、これにて抜け忍討伐も護衛任務も無事達成ー!

 

……。

 

……と思っていたのですが、プレイを進めていくうちにデイダラの挙動がちょっと変になってるんですよね。

ちょっとこっちをいぶかしげに見てることが増えたというか、好感度の低さからくる憎まれ口やらは通常営業ですが、普段と態度が微妙に違う。

 

……これ、デイダラのやつゲスちゃんの吸血シーンをどっかでこっそり見ちゃってますね。

誰にも言ってないだけで。

 

という抜け忍!吸血!ゲスムーブ!からの、ボンバーマンがまーたチャートを爆破しにかかってるところで今回は終わりです。

また次回!

ご視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつに助けられるのは癪だと思いながら全力で当時の担当上忍を呼んでから、囮になったあいつを探したときのことだ。

戦闘中に場所を移動したのだろう、もしかしたら森のほうに居るのかもしれない。

そう思いながら、崖近くの森のほうまで足を運んだ。

結論から言うと見つけた、そして見ないほうがいいものまで見た。

 

あいつが、倒しただろう抜け忍の首に噛み付いて血を啜っていた。

 

明らかに尋常ではない行為にバレてはいけないと無意識に思って木陰に隠れて見ていた。

……口寄せ獣にその死体を食わせた後、抜け忍の死体を崖から落として始末していた。

どうにも雑に囮になることをゴリ押ししてると思ったらこういう事だったのか、とはやる心臓を抑えながら考えていた。

ソレと同時に、恐怖心のようなものをあいつに抱いた……というのは誰にも知られたくない、己の恥だ。

「あの女本当に仲間に入れんのか……あー憂鬱だ、うん」

「そんなに相性が悪いのか?」

「あの化物と相性のいい人間がいるかよ」

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。