任務してお金溜めつつ、コールドスリープの準備を着々と進めていきます。
こっから先はやる事基本的に似たような場面の繰り返しなので倍速で飛ばしていきます。
この辺試走でも大体同じような展開だったんで親の顔より見た流れですが、戦争が迷走するにつれて里の権力者達と民衆の間で方向性にズレが来ていて制御不能になっていくの生々しくて怖いんですよね。
というか、ある程度脇道イベントこなしていると分かるんですけど角都があんな滅茶苦茶な確実に無理だって分かってる任務に放り出されたのこれのせいなんですよ。
上層部は何とかして戦争に落しどころを見つけたい、でも民衆の方が恨みつらみで血気に逸って立ち止まる事ができない。
だから、里でも強い忍を木の葉に送って「それでもダメだったんだからダメです、打つ手無いです」アピールするためだったみたいです。
要は失敗前提の話で、死んで帰ってこないことで木の葉に勝つのは無理と民衆を納得させるためのムチャ振りみたいな。
やられた方は溜まったもんじゃねえなあ……ていうかムチャなやり方にも程がある。
逃げ帰ってきて汚名を着せられて処刑されたのは、中途半端な結果だと民衆は納得しない。ならいっそ逆賊として処分した方がまだ制御可能になるだろう、という事らしいです。
NARUTO世界、一般モブも物騒だからなあ……理屈ではいやそれはないだろと言いたくもなるけど、感情的には「あの世界のモブ納得させるためならそうもするか」と思っちゃう。
集団ヒステリーって怖い。
……。
これは、そろそろですね。恐らくもうすぐ柱間暗殺任務が割り振られます。
その為のフラグ立ては終ってるので、角都と共にこの任務をクズくんにも任じられます。
肝心の凍眠の術の方ですが、開発終了しました。いくつかの道具も買いそろえて匿い先に話を通しておいたので、こまごまとした準備をすれば後は大丈夫です。
このときの為に溜めておいたお金がついに役立つ時が!
準備万端になりましたので、ドントコーイ!
「お前達には、木の葉隠れの千手柱間の暗殺を命ずる」
はい、来ました柱間暗殺任務。この任務をフケることで角都の好感度を上手い事下げて、後で倒す時にスムーズに戦闘できるよう調整します。
しかし内容が内容なもんだから、角都兄貴も表情がすごいことになってるな……。
という訳で、これで後は角都兄貴に「俺いちぬけするから!」と伝える事ですべての準備が完了となります。
そういうわけで、今後の事を話すため角都兄貴を人目のつかないところに呼び出しましょう。
告白()のお時間だオラァ!
【大変な任務受けちゃったね俺たち。】
「ああ、まさか千手柱間の暗殺とはな」
【……。】
「任された以上、全力を尽くすほか無い。その、これが最期かもしれないがお前と一緒なら……」
【……やらない。やりたくない。】
「……?どうした、急に、そんな冗談みたいなことを」
【冗談じゃない、やらない、俺は一抜けた。】
「!? 待て!あっ、そ、そうだ、それじゃあ任務放棄になってしまうぞ!?そうしたら」
【消費するのはいいけど、自分がされるのは嫌だな〜俺。上等じゃん任務放棄。】
「な、何を言ってるのかわからない……」
【ほんとはわかるでしょ?俺はやらない、任務から抜けるね。……角都は?ねえ、どうするの。】
「お、俺は……」
【…………。いや、別になんでもいいよ、俺には関係ないし。じゃあね、それだけ言いたかっただけ。おやすみ。】
「待て、待て……!置いていくな!」
修羅場気味ですがとにかくこれでOK。その場から角都を振り切って去ります。
単に抜けるだけでもだいぶ下がるのですが、念には念を入れておきます。
外に散歩しにきてる暗殺任務を命じた重役の元へゆきます。
「うん?なんだお前か、言っておくが任務の取り消しはできんからな」
【知ってます。……どんだけ無茶振りしても、帰ってくるよ、角都はきっと。強いからね。】
「お前……」
【時間を無駄にする前に色々と考えなおした方がいいと思います〜。】
適当にこうして焚きつけておきます。こっちはそっちの思惑大体わかってるんやでという感じに。
考え直すと言っても、よりあかん方に考え直すんですけどねこいつ!
こうすると、クズくんが任務放棄して角都が柱間暗殺から命辛々戻ってきた時にちょっと会話があるんですよ。主人公の知らない一方その頃なイベントシーンで。
そのシーンで「クズが『あいつはどうなってもいいから俺は見逃してって言ってたわ、だからお前を処分するね(意訳)』的な嘘を言って、角都のメンタル折る&後々行方がわからなくなったクズくんと何かして合流して結託されないように嘘八百言うんですよ。
まああっちからしてみれば、クズくんが何思ってこんなことやってんのかとか分からんから角都に揺さぶりをかけると言う意味では正解かもしんないね。
なお、こんな事をしようがしまいがブチギレ角都により皆殺しな模様。
角都は単純に任務すっぽかされた以上に、あんな抜け方された上にそのせいで否定しにくい嘘をつかれたからムッチャ激怒するんですよね。
……というところで、コールドスリープの準備ができたので匿い先の人に話しかけましょう!
【じゃあ、数十年間眠ってる部屋の隠蔽よろしく〜。】
「……あんた、ろくな死に方しなそうだね」
【うわー、酷いこと言われた……。】
「まあ、時代が不満だからもっと先に希望を託すってのは気持ちはわかる。」
【でしょでしょ?】
「……その先に希望があるかどうかは知らんがな。お前にとっての」
【……。】
「いやまあいい、金の分は義理を果たすさ。じゃあな、数十年後にまた会うかは知らんが」
【ありがとー。それじゃあ、おやすみなさい。】
というわけで準備整えたら凍眠の術を発動させて、原作の時間軸に飛ばします!
おやすみなさーい!
というところで今回はここまでです。
ご視聴ありがとうございました、また次回!
「お前がどう思ってようが、あっちはそう思ってないようだな。『あいつはどうなってもいいから、俺は見逃して』なんて言っていたぞあいつは」
「……は?」
目の前が暗くなった。
怒りに我を忘れ、禁術に手を出し、里を抜け……過ごした年数は数えるのもやや億劫になるほど過ごしてきた。
燃えてばかりで静まる気配のない炎と延々付き合ってゆくしかないと思ってばかりいたら、火をつけた張本人に今更再会の可能性が出るとは思わなかった。
歳を経れば大抵のことは忘却の彼方へとゆくものだが、忘れたいことばかり忘れられない。
あの事を考えると複数の心臓が不規則に暴れたがるように煩くなり、煩わしい。
「角都、無いとは思うが元身内だからって変な動揺すんなよ〜?」
「無駄な心配をするな、通常通り仕事をするだけだ」
「……まあ、ならいいんだけどよ」