主人公達のその後メモ第三回(番外編)
虚無虚無プリンなクズくんのその後のおはなし
クズくん編
満身創痍プラス割と無自覚にメンタルがグラつきながらも飛段と戦ってる味方に加勢するも既に大分ボロボロで死ぬ寸前だったもんだから、戦闘続行と勝利は不可能と判断して普通に逃げた。
なんとか生き延びた後は、結構ぼーっとしつつ暮らしていた。
自分でも何がこんなに虚無虚無させるのか分からないままで、察しのいいフウに気を使われてたりもした。
「なんでこんなに五月病みたいな感じになってるんだろうね自分」
「それは……自分で気がつくべき事っすよ。どれだけ時間がかかっても」
「手厳しいなあ」
「でも、どーしてもしんどいってなったら、あっしだって居るしケゴンでもヨウロウでも頼ればいいっすからね!」
「……ありがとう」
ぼんやりしつつも腕を磨きつつ護衛としてやってくうちに原作展開にのっかる形になる。
悪意を察する能力のあるナルトなんかからは、ちょっと何考えてるのかわからないし何も考えてなく無い?と突っ込まれたりもした。虚無だよ。
一応フウからフォロー入ったよ!優しいね。
プレイヤーとしてはRTA終わった~!って超気が抜けてるものだから、スキルレベルとかなんかは上がってるのにガバを起こすものだから、周囲からしてみれば「なんかあれ以来ぽやぽやしすぎでは」と見られてそうなクズくん。大体プレイヤーのせい。
フウが生き残ってる都合上、女版ナルトとも言われたりするフウと本家本元ナルトの熱い?共闘が起きたりしてプレイヤーは楽しかったはず。
ちなみに飛段は、本来の原作沿いの戦いとはまた別のイベントフラグを立てて、ナルトとフウのタッグにシカマルたちの増援が入るというような形になった。
不死身とはいえ過剰戦力だろ!!!
そんなこんなで忍界大戦にまで突入、お約束だね!
死人たちがどったんばったん大騒ぎ!な大戦編で、クズくんは何してたかというとフツーに戦ってたけどもプレイヤーが「ここで再戦する角都強いからやだなー」という意向により避けようと行動してた。
プレイヤー「だって生前よりクッソしぶとくてそこらじゅうから心臓補給してくるし嫌だよあれと戦うの……」
……という予定だったのだけど、ランダムイベントとか諸々の都合でマジで運が悪くまーた角都と遭遇してしまう。
親譲りのガバ運をRTAではないとはいえ発揮していくプレイヤー、その煽りを受けるクズくん。因果応報ってやつだな。
ドッタンバッタン戦いながらの微妙な修羅場に、何も知らん周囲のモブが「なんかすごい因縁があるやつだ……ゴクリ」となる。
「……」
「……嫌な縁もここまで続くとなると呪いじみてるな」
「……」
「何か言え」
「あのね、角都、こんな事言ってる場合じゃないし思ってる場合でもないんだけど……なんかちょっと嬉しいって思っちゃって、自分でもなんか驚いてるっていうか」
「……!?」
「……ごめん、やっぱ今のナシ」
「言ったものがなかったことになるか!何を言ってるんだお前は!」
「いやほんとナシ、なかったことにして。ね?ちょっと自分の心の動きが訳わかんないし気持ち悪くて泣きそうなんだけど」
色々ありすぎてメンタルバグりかけてるクズくんと、享年91歳だからふつーに目ざとい角都とで今そんな会話してる場合じゃない会話してて微妙にシュール。
心臓無限補給してくる角都とか頭痛案件なので、凍結させて足止めしまくるしかねーなーってプレイヤーもクズくんも考えてるけど一度使った手が二度も通用するやつじゃないよな。
今のほんとどういう意味だよ!?って角都は半ばキレながら戦うし、クズくんはひたすら足止め&足止めって感じの戦いが。まあ角都がクズくんに集中してくれると他は助かるから。
「お前は本当にわけわからんやつだな……お前なんかに殺されたのは、俺の人生で一番の欠落だ」
「フウを誘拐しようとしたそっちが悪いから仕方ないよね」
「そういうところが!苛立つんだ!死ね!心臓寄越せ!」
「角都には悪いけど、ここでは負けられないし死ねないからさ……いつか寿命で死んだら地獄でその続きは頼むよ。ごめんね」
バチギレ角都とメンタルが挙動不審クズくんがドンパチしつつ、戦争はなんとか原作どおりに終焉を迎えた。
しかし、無限月読で何を見たんだろうねクズくん。望みが薄い人間は何が見えるんだろう。
ちゃんと戦争では生き延びたしフツーに長生きしそうでメンタル虚無虚無ぷりんしたりしなかったり創生期を生身で知ってる身として色々歴史書とか書いてたりしそう。
「…………。心臓が痛いなあ」