というわけで本格的にゲームスタート!
生まれはどうも両親健在の一般的な忍者の家庭のようですね。
えー、特徴で取った多重人格なんですが……一旦メニューウィンドウで確認しますね。
……今回は、両刀くんのなかに三人の人格が居るみたいです。
多重人格、何人の人格が居るかは2から5の中でランダムで選ばれます。今回は三重人格になりました。
人格ごとの術の適性なんかが微妙に違うので育成の振り分けとか真面目にやらないと器用貧乏になりがちなので気をつけましょう。
ちなみにですが、この多重人格……ゲーム中には特に何故そうなったのかについて説明が無いんですよね。
主人公自身も、物心ついたときには既にそうだったとしか理解してないです。
現実世界においてこの手の多重人格って精神的なストレスが原因で形成されるといわれてますが、主人公は精神疾患としての多重人格じゃないっぽいんですよね……本当に生まれつきっぽい。
人格が変わるとチャクラの質なんかもある程度変わってしまうので、感知系からすると不思議なナマモノ扱いされたりします。
人格というか、魂が幾つも身体に入ってるんじゃないか説まであるんですけどはっきりと答えは出ないんですよねえ多重人格の正体について。
三人居れば十分でしょう、これで幻術対策はバッチリです。
メニューの詳細欄から多重人格、主人格以外がどういう性格なのかが分かりますが……えー、今回はヘタレと呑気ですね。
とりあえずそのまんま、ヘタレと呑気とでも呼んでおきましょう。
この主人格以外の人格であるヘタレと呑気、彼らもまた経験値をある程度積ませないとだめなので訓練などする時は適度にヘタレと呑気にも入れ替わってやらないとダメです。
という訳で多重人格の詳細を大体把握したところで、将来に向けた布石を打っていきましょう。
イタチとの接触度を上げるのですが、イタチと直接接触しようとするより他のうちはと先に接触してそいつを介してイタチに接触しちゃうのが手っ取り早いです。
というわけでシスイとまずは接触します。
シスイの行動範囲なんかはある程度分かってるので、それに合わせてまずこっちも移動しましょう。
アカデミー入ってからでもいいのですが、早いに越した事は無いので。
えー、という訳で移動……。
【ドンッ!】
【走って曲がり角を曲がろうとしたところ、人にぶつかってしまった!】
【大丈夫だろうか、と駆け寄ると……どうも気絶してしまったらしい。】
あっ……。
あー、あー!たまにあるんですよね、こういうイベント……曲がり角でごっつんこイベント。
ていうか相手が……うん、どっからどう見てもシスイですね。シスイを気絶させるとかどんだけすごい勢いでぶつかったんだよ両刀くん!
天与の肢体のせいか?
この曲がり角でごっつんこイベント、結構よく起きます。試走中も何回か起きてたのでいいんですが……まさか気絶されるとは。
シスイ、基礎スペック高いんだけどなあ。
まあいいや、手間が省けました。気絶したシスイを医者につれてっちゃいましょう。
【医者が言うには、別に大怪我している訳でもないしすぐ目を覚ますだろうとのこと。】
【どうする?起きるまで居るか、それとも帰るか。】
当然、起きるまで待ってます。
はいじゃあ起きるまで倍速でとばしまーす。
「……はっ!」
【あっ、起きた?起きた?ごめんね、気絶させちゃって】
「気絶?」
シスイが何起きたかわかんねーって顔してるので説明をしてあげます。
曲がり角でごっつんこした結果気絶しましたって、良く考えなくても滅茶苦茶シュールな状況だな……。
「そ、そうか。気絶した俺をここまで運んでくれたんだな、ありがとう」
【ぶつかったこっちが悪いし御礼はいいよ。……それにしても、お前もしかしてうちはのとこの人?】
「……ああ」
【へー、そうなんだ。じゃあすげー忍術とか使えるの?】
適当に会話して接触度を溜めておきましょう。
アカデミー入学してからまた色々とあると思いますが、いずれはシスイ経由でイタチと接触するので……。
ある程度会話したら今日のところは切り上げておきます。
【あっごめんね長々と話しちゃって、お家まで送ったりしたほうがいい?】
「いや、大丈夫だ。えーっと、名前を聞いてもいいか?」
【俺達は両口 夜刀って言うんだよ、聞いたからには覚えてくれよな。】
「達……?俺は、うちはシスイ」
【シスイだな。アカデミーとかでまた会うかもなー】
とりあえず、シスイとの接触イベントはこれでOK。
後はアカデミーに入学後にイタチと接触&九尾襲来の案件がありますが……。
九尾襲来なんかに関しては、ぶっちゃけ両刀くんに出来る事は全く無いので素直に避難だけしておきましょう。
九尾案件の周辺、木の葉隠れの里の中でもマジで色々な事件が裏で蠢いてますが流石に幼い両刀くん単体で出来る事なんて全然無いので大人しくしてましょう。
ていうか今回のレギュレーションには関係の無い部分ですし。
というところで短いですが今回はここまで!
また次回!
ご視聴、ありがとうございました!
「ひさしぶりの故郷ともなれば、イタチさんも顔見知りと遭遇するかもしれませんねえ」
暁からの指令により、故郷の木の葉隠れに今向っていた。
懐郷の念は今はもつべきではない、俺は俺のやるべきことをしなくてはいけない。
「ちなみにイタチさんは、これだけは要注意という木の葉の忍が居たりしますか?なにぶん私は木の葉はあまり来たことが無いので……」
要注意、か……。
「純粋に強い忍ならば、沢山居る。が、そうだな……"要注意"と言うのならば一人居る。遭遇したら、お前も気をつけたほうがいい」
「ほう、あなたがそこまではっきりと警戒するとは……どういう方なんですか」
「…………。わかるようで、わからない。強いは強いが、それ以上に安定しない」
「……?どういう事ですか」
「チャクラの質というのはそう簡単には変わらない、が……あいつは見るたびに微妙に違うチャクラになっている。戦い方も術も、時折別人のようになる」
「それはなんとも、不気味ですねえ」
くるくると変わる万華鏡のような人間だった。
それと同時に、なんの警戒心もなく写輪眼と目を合わせるような……恐ろしいほどの度胸を持った人間でもあった。