他所から見たら普通に情緒不安定マンなRTAはーじまーるよー!
前回はシスイと顔見知りになったところからですね、ではそろそろアカデミーに入るって頃なのでイベント起きるまで飛ばします。
倍速中にもちょいちょい訓練入れてますが、体術の伸びがエグイ……。
パンチの威力がしゅごいのお!今の段階でこの威力とか将来が楽しみだなあ。
同時に人格切り替えつつ、それぞれに経験値を振り分けていきます。
多重人格の人格の切り替えって、察しのいい人間からすると「なんか変わった」って察知されたりするんですよね。
……あっアカデミー入学のイベント入りました。
パッパとマッマから、「お前ちょっと変わってるけど、まあ、アカデミーに居る子達そんな悪い子ばっかじゃないから多分大丈夫でしょ」と適当な事言われてますが……。
パッパもマッマも多重人格知っているけど、まあいいかあたりの雑な扱いしてるの趣がありますね。
んーじゃあ、入学イベントの際にイタチと遭遇できるので話しかけにいきましょっか。
うちはさんとこの人ら、あの家紋?みたいなのどっかしらについてっからすぐ分かるの楽ちんちんですね。
えーっと、探してみたところシスイと会話中ですねイタチ。多分お祝いの言葉とか貰ってるんでしょう。
というわけで両刀くんも行きます。
【あっ、こんにちはシスイー!入学?】
「ああ、夜刀か。そっちも入学だったんだな、俺は入学じゃない。こいつが入学だから来てたんだ」
【あれっ、親戚?なんか心なしか雰囲気似てる。】
「うちはイタチって言うんだ、同期になったのもなにかの縁って事で仲良くしてやって欲しい」
【そうかあ、俺は両口 夜刀っていうんだよ、よろしくー。】
「はじめまして……もしかしてシスイを、気絶させたっていう?」
【えっ、そういう伝えられ方してるんだ?】
「ちょっ、イタチ!」
【まあ事実だけど……。】
とまあこんな感じの会話をしつつ、入学イベントは終わりです。
クラスのほうは……あっ、どうもイタチとおんなじぽいですね。接触度が稼ぎやすくて助かります。
小さい頃のイタチ、サスケェのにーさんやってる時とは違ってなんだかちょっとぽやっとした感じが微妙に残ってるのいいね。
えーっとまあ、こっからアカデミー生活がしばらくつづくのですが……少ししたら、九尾イベントが起きます。悲しいなあ。
このイベント、無闇に立ち向かったりしない限りは普通に避難すれば大丈夫です。まあそれでもランダムでちょいちょいイベント起きる可能性はありますが……。
というわけで、九尾イベントまで倍速。
……アカデミーでの授業中もちょいちょい人格切り替えながら生活してるので、イタチがちょっと変だなこいつ的な察しのよさは発揮してますね。
試走でもありましたが、大抵変なのとは思ってもそっとしておいてくれるタイプなので問題ありません。
たまーに追及されたりしますが、正直多重人格告白したところでそれが幻術シャットアウトする性質とパッと理解される事はないので正直どっちでもいいです。
おっと九尾事件勃発したみたいです。
では避難ですね、はい。
…………OK、とくに変な事は起きずにしっかりと避難できました。
倍速入れてるのでさくっと終わってるように見えますが、正確に言うとすぐ避難したからさくっと終わってるように見えるって感じですね。
まだ両刀くんも子供ですし……大人だと色々あってこうはいきません。
まあ九尾事件はこの後のが大変なんですがね!
特にうちはへの風当たりの強さとか、この九尾事件の黒幕うちは説のせいでだいぶ強くなってます。写輪眼で九尾を操った疑いがどうとかこうとかっていうアレですね。
実際オビトがやらかしたので、皮肉なことに黒幕うちは説は正しかったわけですが……。
この辺、はっきりと木の葉の上層部から正式な情報として発表されたわけでは無いのですが里のみんなも写輪眼やべーってのはそれとなく知ってるので。
この辺りの諸々が後々にうちはのクーデターとかに繋がってくのままならない世の中ですね。
えー、とりあえずですが九尾暴れまわってるわけですがこの件に関しては四代目がどうにかするのを待つしか無いですね。
強いて言うなら、両親が生きてるかどうかくらいは確認しておかねばいけません。イベント入るかどうかの分岐点になるので。
…………あっ、大丈夫生きてるみたいですね。よかったよかった。
九尾事件がひと段落したらまたアカデミー再開となるのですが、今回の襲撃で身の回りの人が亡くなった子達も居ますしそもそも黒幕うちは説のせいで教室の雰囲気が最悪になったりします。
でもこれはRTAなのでそんなの関係ねえとイタチとの接触度溜めていきましょう。
そんじゃ教室に突入です。
【おはようイタチー!なんかめっちゃ久しぶりな気がするね】
「あ、ああ、おはよう」
【色々あって大変だったけど、今日からまた再開だね。……ていうかイタチ元気ないね】
「まあ、あんな事があったばかりだから」
【ふーん、聞くだけなら僕でもできるからなんか辛い事あったらいいなよ~】
あっ、そういえば主人格じゃなくて呑気の人格のまんま話しかけちゃいましたね。一人称が僕になってるし……。もう一人の僕!!!
なんか雰囲気違うなってイタチが頭にハテナ浮かべてますけど、まあガバじゃないのでよしとしましょう。
あと教室の雰囲気がクッソ最悪ですが、RTAには関係ないので大丈夫です。
俺は"誰"と話してるのだろう、と考えてしまうことがアイツと話していると一度や二度ではなくあった。
能天気なようで、臆病なようで、勝気なようで……。
ただ、共通した要素として優しい人間ではあった。
あの時期は、表面的にははっきりと何かが起きたわけではなかったが九尾事件が原因でうちは一族と里の関係性は最悪で、それが伝播すればはっきりとした情報がなくとも嫌な空気感はうっすらとあった。
ただ、あいつにはそんな空気感など知らないと言わんばかりに事件を経て変化もなく"いつもどおり"だった。
それが正しいかどうかは分からないが、俺はそれにどこかで安堵の息を吐いていた。
ある種不安定ともいえる言動がたまに見受けられるのに、そうしたところは変わらなかった。
"俺"は勝気、"僕"は呑気、"私"は臆病。
そのどれもが、自分にとっては穏やかな日常というものがあった時代の友人だった。