君が好き   作:不思議ちゃん

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日常

「新しいメンバーの桜内梨子ちゃんでーす!」

「桜内梨子です。えっと……」

「僕は(さくら)(ゆう)。よろしく」

 

 数日置いてまた部屋に呼ばれたかと思えば、見慣れぬ子が一人。

 といっても僕は何度かこの子を見かけている。

 千歌と一緒に海へ飛び込んで……いや、落ちていった子だ。

 

 こうして会って話すのは初めましてだが、曜からある程度どうなっているか連絡をもらっている。

 

「それで、今度は何?」

「ライブだよ!!」

「…………帰る」

「待って待って!?」

 

 カバンを掴まれてしまったため、大人しく座り直せば。

 すぐに帰ることが出来ないよう、カバンを遠くに置かれてしまう。

 

 仕方がないのでミカンに手を伸ばし、話の続きを促す。

 

「理事長が人でいっぱいにしたら認めてくれるって!」

 

 いつもの千歌なので曜からより詳しい話を聞き。

 

「で、歌は?」

「梨子ちゃんが!」

「それは曲でしょ。歌詞はどうするのさ」

「…………ぁ」

「桜内さんも、曜も。辞めるなら今だよ」

「あはは……私はもう慣れちゃったから」

「私も一度はやるって決めたから……」

「曜ちゃん、梨子ちゃん……!」

 

 千歌は何やら感動しているが、二人は遠い目をしている。

 

「僕が紙に書いておいたはずなんだけど……それはどうした?」

「…………」

「千歌ちゃん、その紙を飛行機にして飛ばしてたよ」

「曜ちゃん!?」

 

 口をキュッと結んで僕から目をそらす千歌だが、曜に裏切られて絶望している。

 そうでなくとも後ろめたいことがある時の行動なのだ。

 曜が口にせずともロクでもないのとをしでかしたに決まっている。

 

「この通りだいぶアホだから大変だろうけど、曜と一緒によろしく頼むよ」

「え、ええ……できるだけ頑張ってみるわ」

「いだだだだっ!? いた、痛いよ優くん! ヘッドロックは勘弁してぇ!」

「人の行為を無下にするようなやつはこんなでも生温い」

 

 しばらくして解放してあげれば、千歌はグロッキーとなって床へと寝転ぶ。

 服が乱れているというのに異性の目も気にせずにいるアホがこれから先、何かをしでかそうとは到底思えない。

 

「ふべっ!?」

 

 取り敢えず間抜けな顔をしているアホにはヌイグルミを投げつけておく。

 

「まあ……僕には何も出来ないけれど、困った時には相談くらい乗るよ」

「またね、優くん」

「おう」

 

 千歌は何かと僕を呼んで一緒にやろうと声を掛けてくるけれど、今のところ僕にその気はない。

 今日も顔合わせは済んだわけだし、十分だろう。

 

 荷物を曜から受け取る際に言葉を交わし、桜内さんに一度頭を下げて部屋を後にする。

 ヌイグルミを抱きしめたまま横になっている千歌には手を振っておいた。

 

 そういや今日の曜はいつもと変わりないし、この間のは気のせいだったか。

回答の中で好きなキャラを教えていただけたらと

  • 梨子
  • 善子
  • 花丸
  • 千歌
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