「桜くんって、曜ちゃんと千歌ちゃんが話していた?」
「うん、幼馴染なの」
優が帰った後、ヌイグルミを抱きしめたまま眠りについた千歌を二人は放っておき、お菓子をつまみながら話に興じていた。
「普段からあの二人はあんな感じなの……?」
「あはは……。千歌ちゃんが何かをして、優くんが怒る。毎回そんな感じだよ」
「とても仲がいいのね」
「千歌ちゃんと優くんは距離が近いから兄弟みたいだよね」
「距離の近さで言ったら曜ちゃんと桜くんもじゃない? 長く一緒にいる夫婦みたいだったけど」
「そ、そうかな……?」
締まりのない千歌の寝顔を見ていた曜は梨子の予想外なセリフに驚き、目を見開く。
そうだったらいいなと思っていたりしたが、これまでそんな事を言われたことが無かった。
どうしても千歌と優の仲の良さが目立つからだ。
「うん、そうだよ! ……幼馴染って言ってたけど、恋愛感情とかあったりするの?」
「うぇっ!? そ、そんなの意識したことないよ!」
「え〜、本当に〜?」
「本当だよ! そんなに聞いてくるなんて梨子ちゃん、優くんのこと……」
「えっ? あ、違う違う!
「なーんだ。梨子ちゃんが優くんに一目惚れしたのかと思ったよ」
また唐突な質問に、それも内容が内容であるため。曜は顔が赤くなりながらも否定する。
それでも追求してくる梨子に顔を赤くしたままの曜が反撃に出れば、簡単に立場はひっくり返っていた。
「優くん、なんだかんだ言いながらよく見てくれるから。もしかしたら梨子ちゃん惚れちゃうかもね?」
「えぇっ!?」
「悩んでる時とか辛い時に優しくされてコロッ……って」
「そ、そんな……私、チョロインだったの?」
梨子がちょっとズレたとこで驚いてる様子を不思議そうに見ていた曜だが、気付けば真剣な表情をしていた。
「ど、どうしたの?」
「例えば梨子ちゃんが優くんに惚れたとして」
「な、ないから!」
「ふふっ、例えだって」
曜がしていた真剣な表情は作っていたもので、ちょっとしたからかいがまだ続いていたようだった。
顔を赤くしながら否定する梨子を見て、曜も笑みを浮かべている。
「梨子ちゃんが優くんに惚れたとして。……そしたらたぶん、大変だろうなって」
「まったくもう…………大変?」
パタパタと手で熱くなった顔を冷やしていた梨子だが、続けられたセリフにどういう事だろうと聞き返す。
「優くんってさ、私や千歌ちゃんだけじゃなく、親しくなった人とは距離感が近いんだけど……なんとなく一線引かれてる気がしてさ」
「それは男女のってこと? だったら普通じゃないの?」
「梨子ちゃんったらエッチなんだから〜」
「えっ!? 真面目な話かと思ったら唐突な裏切り!?」
「ごめんごめん。冗談だよ」
曜は空になっていたコップにジュースを注ぎ、恭しく梨子の前へと差し出す。
まったく。と言いながらも口元は緩んでいるため、楽しんでいるようであった。
「話を戻すんだけどさ、梨子ちゃんが言ったようなことじゃなくて。上手く言葉に出来ないんだけど、これ以上仲良くならないようにしている……みたいな?」
「今でも十分仲が良いのに?」
「そうなんだけど……だからこそ余計にそう感じるの。梨子ちゃんもそのうち分かると思うよ」
梨子だけでなく話した本人の曜も胸の内にモヤを抱えたまま、そこで話は終わってしまった。
回答の中で好きなキャラを教えていただけたらと
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曜
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梨子
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善子
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花丸
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千歌