ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

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ちょっとした息抜き作品です。


1話目です


異世界トータス編
転生、後に異世界へ


 

 

遠い昔、遥か彼方の銀河系で……

 

 

 

 

 

 

コア・ワールドのコルスカ宙域、コルサント・サブセクターに位置する惑星“コルサント”。そこは民主主義国家である銀河共和国の首都惑星であった。しかし……その民主主義国家である共和国は解体・再編され、第1銀河帝国という独裁政治国家が誕生した。その帝国が誕生する前、旧共和国にはジェダイ・オーダーと呼ばれる古代から続く禁欲的な平和維持組織が存在した。フォースを信仰し、フォースの意志を遵守しながら平和と正義の守護者として旧共和国に仕えた。

 

 

 

しかし、ジェダイという光あらばフォースのダークサイドを信奉する仇敵、シスという闇も存在していた。

 

 

 

そのシスの暗黒卿であるダース・シディアスは惑星ナブー代表の銀河共和国の最高議長であるシーブ・パルパティーンとして銀河系情勢を影から操作し、ジェダイを自らの手のなかで踊らせながらシディアスが用意した茶番の為の軍隊である共和国グランド・アーミー。通称クローン軍団を使い、分離主義同盟ドロイド軍との戦争、後に“クローン戦争”呼ばれる星間大戦が3年間に及んだ。そしてそのクローン戦争は終結を迎えた直前にシディアスはクローン戦争が始まる10年以上前から温めていた秘密計画を実行に移した。シディアスは銀河系各地の戦場に散らばっていた共和国グランド・アーミーのクローン・トルーパーに“オーダー66”を発令した。バイオ=チップに施された秘密プログラムに強制され、クローン・トルーパーは共に戦ってきたジェダイの指揮官をその場で抹殺した。また、シディアスの弟子“ダース・ヴェイダー”となったアナキン・スカイウォーカーは、第501大隊のクローン・トルーパーを率いてジェダイ・テンプルを襲撃し、聖堂内にいたかつての仲間(ジェダイ)を虐殺した。

 

 

 

そして、その虐殺の最中に一人のジェダイ・ナイトは嘗ての仲間であったクローン・トルーパーとスカイウォーカーの魔の手から逃走していた。彼の名は“ライ=スパーク”。彼は目の前で自分の師を同じジェダイ・ナイトであるスカイウォーカーに殺され、友だったジェダイ達はクローンによって殺され、パダワン見習いであるジェダイ・イニシエイト達はスカイウォーカーによって殺害された。嘗ての仲間であったスカイウォーカーとクローンによるジェダイの虐殺に恐怖を抱いた彼はジェダイ・テンプルから逃げ出し、コルサントから離れるべく貨物船を探したが道中でクローン・トルーパーに見つかってしまい、止む無くライトセーバーを抜き、クローン・トルーパーを斬り伏せる。すると次々と他のクローン・トルーパーが彼を始末しようと包囲する。

 

 

「ジェダイだ!包囲して裏切り者を始末しろ!」

 

「くっ!何故クローン達が……こんな…!」

 

 

そう迷いが生じながらクローン・トルーパー達のブラスターの光弾をライトセーバーの型の一つである第3の型“ソレス”で弾き返すも圧倒的に数の暴力であった為に徐々に疲弊していき、やがてクローン・トルーパーに背後を取られ、そこにブラスターを撃ち込まれ瀕死の状態に追い込まれて膝をつく。

 

 

「がっ……!」

 

「油断するな!確実に息の根を止めろ!」

 

「「「イエッサー!」」」

 

 

そしてクローン・トルーパー達は彼に止めを刺そうとブラスターを構えて引き金を引こうとする。その時に彼はこの絶望的な状況である事に自問自答していた。

 

 

何故、俺達ジェダイは友でもあり兵士でもあるクローン・トルーパー達に殺されなければならないのか?

 

 

何故、ジェダイ・ナイトのスカイウォーカーがジェダイを裏切ったのか?

 

 

何故、俺は何も分からぬまま死ななければいけないのか?

 

 

 

何故?

 

 

 

 

何故?

 

 

 

 

 

何故?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ない。

 

 

 

 

 

 

……さない。

 

 

 

 

 

 

……許さない!

 

 

 

 

 

 

……許さない!!

 

 

 

 

 

 

死の間際に彼は激しい怒りと憎しみに支配されていた。それはフォースの暗黒面(ダークサイド)に通じており、今の彼は仲間の裏切りや嘗ての師や友を失ったことにより悲しみや怒り、憎しみという感情が爆発し、闇に飲まれてしまう。そして今の彼はジェダイではなく、フォースの暗黒面に囚われた怒りの化身“ダーク・ジェダイ”と化してしまった。

 

 

「……!?あのジェダイ、何かが異常だ!直ぐに……!」

 

 

その異常性を察知したクローン・トルーパーは直ぐに他のクローン・トルーパー達に攻撃命令を出そうとするが、その前に彼がフォースの恩恵による身体能力で瞬時に距離を詰めてライトセーバーで攻撃命令を出そうとしていたクローン・トルーパーの首を跳ねた。それを皮切りに追い詰めた筈のクローン・トルーパー達は逆に彼によって追い詰められ、虐殺する者が最早虐殺される者として立場が逆転してしまったのだ。この時のクローン・トルーパーはバイオ=チップの影響により恐怖を感じてはいない筈だったが、怒りの化身と化した彼と戦うことによって抑制されていた恐怖が各クローン・トルーパー達の表の顔に出ていた。

 

 

ある者は殺さなければ殺される恐怖。またある者は逃げなければ殺される恐怖。

 

 

そのクローン・トルーパー達は怒りの化身の彼と戦った時点で既に終わりを迎えていたのだった。彼はライトセーバーで次々とクローン・トルーパー達を斬り伏せていく。既に瀕死の状態に陥っているのにも関わらず、彼はこの場にいるクローン・トルーパー達を皆殺しにした。そして彼の身体は限界を迎え、近くにある壁に寄りかかってそのまま座り込んだ。

 

 

「俺は結局…怒りに飲まれて、ジェダイの道を……踏み外…した……か………」

 

 

最早虫の息に近い状態になった彼はジェダイとして信じる道を踏み外してしまった事への後悔と、他に生き残っているかもしれないジェダイの安否を祈るしかなかった。

 

 

「マスター……俺も………そちら………に……逝き………ま…………」

 

 

その言葉を最後にライ=スパークはライトセーバーを手放し、そのまま命を落としてフォースと一体化してこの世を去った。

 

 

 

時に19BBY

 

 

 

クローン戦争の終結と同時にジェダイ・オーダーはシディアスの思惑通りに壊滅し、共和国は解体・再編され、第1銀河帝国が誕生するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽系 第三惑星“地球”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……またあの夢か」

 

 

彼ことライはフォースとの一体化が失敗した影響なのか彼は自身が知らない惑星こと太陽系第三惑星地球の人間として前世の記憶を受け継いだまま“藤原 雷電”として新たにこの世の生を得た。しかし、その生まれた場所は文明レベルが低く、未だに宇宙へ進出してもいない時代だったのだ。だが、森羅万象に宿る形而上的、霊的、統合的、遍在的なエネルギー場であるフォースはこの銀河にも存在していた。そして何よりも彼は新たな生を得てもなお、フォースを感じ取る事が出来た。こうして彼はこの地球で一人の人間として静かに暮らす事にしたのであった。なお、この星にはライトセーバーの動力源である“カイバー・クリスタル”が存在しない故にライトセーバーを造る事は出来なかったので断念したが、フォースと戯れるのを止める事はなかった。

 

 

 

前世の幼いころからジェダイとして禁欲的な生活を送っていたが、今の現世に生きる彼はこの星の住人と同じ様に普通の生活をしていた。新たな生を得てから彼は改めてジェダイについて考えた。

それは“何故ジェダイは禁欲的で、ちょっとの変化を恐れるのか?”である。その事を考えてから全く思いつかないまま只々日々が経過していくだけだった。そして彼は思いつかず、あまり深く考えずにその考えを切り上げて学校に向かうのであった。

 

 

 

その学校に向かう最中、俺がこの星の初めての友人である“南雲 ハジメ”と出会う。

 

 

「おはようハジメ。元気がない様だが大丈夫か?」

 

「あぁ……雷電か。いや、何でもない」

 

「また夜中までゲームをしていたからか?夢中になるのはいいが程々にした方がいいぞ。まぁ……分からなくはないけどな…」

 

 

彼と初めて出会ったのは中学の頃、下校中の時に偶然子供とその子供の祖母、そして当時中学生であったハジメがガラの悪い男に謝罪しているのを見かけたのが始まりだった。俺が来る前に子供が誤ってガラの悪い男の高級スーツを汚してしまい、最終的に弁償と言いつつも子供に殴り掛かろうとしていたがハジメが代わりに弁償をすると言って事なきを得ようとしていた。しかし、ガラの悪い男はハジメの言葉を聞かずに子供の代わりにハジメに殴り掛かろうとした時に俺がその男を止めて何とか説得しようとしたがガラの悪い男の怒りがエスカレートしていく一方だったので止む無くこの星でフォースを使い、フォース・マインドでガラの悪い男を引かせたのだった。それ以降はハジメとはこの星において初めての友人となったのだ。この星に生まれてから俺はあまり友と言える人物に巡り会えなかった。だからこそか、ハジメは俺にとって掛け替えのない友なのだ。そんなこんなでハジメと駄弁っているともう時間が迫っている事に気付いて急いで学校に向かうのであった。

 

 

 

何とか学校にギリギリ遅刻せずに到着した俺たちは自分たちの教室に向かうのであった。その時にクラスの殆どは舌打ちや敵意の目線を俺たちに向けて降り注ぐのであった。しかし、嘗ての俺はジェダイという調停者としてこの様な事はなれていたがハジメはそうはいかなかった。ハジメの気分が悪くなる前に教室に入るのであった。

 

 

「……全く、彼らも懲りないな?」

 

「はぁ……月曜は本当、憂鬱な気分だよ……」

 

「あ、おはよっ!南雲くんに藤原くん、今日は遅刻ギリギリだったんだね?大丈夫?」

 

 

俺たちに声を掛けて来た女性こと“ 白崎 香織”。この高校のマドンナと言える存在で、世話好きで面倒みもよく、更に責任感も強い為学年問わず人気が高い。先ほどのクラスがあの様な様子をしていたのは彼女の影響によるものだった。彼女自身悪気はなく、クラスが勝手に嫉妬心を俺達にぶつけているだけの話だった。何故人気が高い彼女が俺たちに声を掛けてくるのかは未だに不明だ。

 

 

「あ、あぁ…おはよう白崎さん」

 

「おはよう白崎。南雲は一応少し憂鬱な状態だが問題ない。それよりも……」

 

 

いい加減にクラスの敵意の視線を消す為にクラスの方に向けて一瞬だけ怒りと殺意を混じった物をハジメ達に気付かれない様クラスに少しだけ放つとそれを感じ取った一部のクラスは恐れをなしたのかそのまま黙り込んで自分たちの席の方に座り込んだ。この怒りと殺意は嘗て俺が前世の頃に死ぬ間際にフォースの暗黒面を体得してしまったのが原因だった。俺はこの力をあまり表に出さない様に努力はしているものの、今の様にいい加減にしつこい時はつい怒りと殺意が漏れてしまい、最終的に今の状況に至るのであった。その時に教室にこのクラスの三人の生徒が入ってくるのであった。

 

 

「香織、それに雷電。また彼の世話を焼いているのか?」

 

 

声を掛けて来たのはこのクラスで成績優秀でスポーツ万能といった彼は“天之河 光輝”。そんな彼は他の者から見れば完璧超人と思われがちだが、実際は“ご都合解釈”という自己的解釈……つまりは思い込みが激しいのが欠点の男である。正義感はあることは認めるが、目の前の現実すら見えないのでは正義感という長所が完全に台無しである。因みに俺はそんな彼のことを何故か生理的に嫌っている。本人はそうではないと勝手に思い込んでいるのが逆に腹立たしい。

 

 

「南雲君に藤原君、おはよう。毎日大変だね?」

 

「八重樫に坂上、それに天之河か…」

 

 

その次に話しかけて来たのは“八重樫 雫”。白崎の友人で剣道の大会にて負けなしの現代の美少女剣士。特に俺は剣道に通っており、良く彼女に剣道で何度も打ち合うこともある。因みに余談ではあるが、過去に一度だけ彼女に対して本気で勝負を挑もうとしてついジェダイの使うライトセーバーの型であるソレスを使い、彼女から一本取ったのは秘密である。その後は彼女から空いている日にはもう一度勝負を仕掛けられることがあったのはまた別の余談である。

 

 

「香織もそうだが、雷電も南雲に優しいな」

 

「全くだぜ、やる気のない奴に何を言っても無駄だと思うけどなぁ…」

 

 

最後に“坂上龍太郎”。彼は天之河の親友であり、190cmの高身長で熊の様な体格な持ち主でもある。そして何より、俺は彼と時偶に言い争いに衝突することがある人物でもある。だが、決して仲が悪い訳でもないのは確かである。

 

 

「そう言うな、坂上。ハジメは既に就職する場所が決まっているから今みたいに余裕があるんだ。あまり視野を狭めて外見だけで判断しないでくれ」

 

「あの……雷電。フォローしてくれるのはありがたいけど、今じゃなくても……」

 

「そうは言ってもよ……」

 

「雷電…君の言うことは分かるけど、それだと南雲の成長を阻害している様なものだよ。香織もいつまでも南雲に構ってばかりではいられないんだから」

 

 

天之河のご都合解釈がここでも発揮すると流石の俺でも嫌になる。しかし、今回も適当にあしらうことにする。

 

 

「それはお前の勝手な思い込みと変なご都合解釈から出た答えだろ?それ以前に俺はハジメの友であってどう仲良くしようが俺の勝手だろ?それとも何か?態々お前からいちいち許可を貰わなきゃ行けないって決まりでもあるのか?」

 

「い……いや、別に俺はそんなつもりで言った訳じゃ…」

 

「だったらそう言うことだ。香織も俺と同じ様にハジメと仲良くしたいからこそ自ら話しかけているんだ。いくら自分が正しいことを言ったとしても俺から見ればそれは押し付けられた善意だ。悪意と何の変わりもない」

 

 

本当に嫌になるくらい彼のご都合解釈は俺自身癪に障る。適当にあしらうだけなのに何故か日常の倍以上に疲れる。そんな苦労を知っているのは剣道で剣を交えた八重樫だけだった。

 

 

「……貴方も相当苦労しているのね」

 

「そう気遣ってくれるだけもありがたいよ、八重樫」

 

「あははは……」

 

 

流石のハジメも苦笑いする他になかった。これはこれで俺が体験する筈もなかったある意味一種の日常なのかもしれないと。だが………そんな日常が唐突に終わりを告げ、非日常な日々がやってくることを今の俺たちは気付きもしなかった。

 

 

 

斯くしてその時が来た。全ての始まりは、教室全体に出現した一つの魔法陣だった。

 

 

 

突如として出現した謎の魔法陣は徐々に全体を覆いかぶし、教室にいたクラスを巻き込んだ。無論俺とて例外でなかった。

 

 

「な………」

 

「何だこれは!?」

 

「これは…!(フォースがざわついている?これは一体?)」

 

「……っ!?(これって、ゲームとかの魔方陣…!?)」

 

「教室中に広がっている!!」

 

「みんな!教室から出──」

 

 

八重樫の言葉を皮切りに俺たちは、この地球から姿を消してしまうのだった。そして光が収まり、目を開けるとそこには俺たちがいた教室とは違う場所であることが判明した。クラスの殆どは動揺して混乱に堕ちる中、天之河は持ち前のカリスマでクラスを落ち着かせて纏めさせるのであった。その時に一人の司教と思われる老人が俺たちを出迎える様に挨拶をした。

 

 

「お待ちしておりました。私はこの【聖教教会】教皇の“イシュタル・ランゴバルト”でございます。以後、よろしくお願い致しますぞ」

 

 

教皇イシュタルと名乗る老人から挨拶されて俺は嫌な予感でしかなかった。その時の当時の俺は前世で体験したある地獄(クローン戦争)の様な場所に引き戻された様な気分になっていた。

 

 

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