ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

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ミレディのウザさを無事に書けたかどうか心配な感じです。


24話目です。


トラップの数々、ミレディ・ライセン

 

 

俺たちは今、ライセン大迷宮の入り口と思われる?場所をシアが発見してからか、このおちゃらけた……というより脱力する様なふざけた看板を見て本当にライセン大迷宮なのか疑うくらいだった。

 

 

「……ユエ、雷電、マジだと思うか?」

 

「名前はあってる…けど…」

 

「残念だが、オスカーの書籍にあった本の通りだ。確かミレディ・ライセンは嫌がらせと煽りの天才と聞くが……」

 

「そんなことより、ついに見つけましたね!大迷宮の入り口!」

 

 

そう言って看板の横の壁に叩いて自慢げに誇るシア。その時、シアが叩いた窪みの奥の壁が突如グルンッと回転し、巻き込まれたシアはそのまま壁の向こう側へ姿を消した。さながら忍者屋敷の仕掛け扉だ。

 

 

「「嘘……」」

 

「とんだカラクリな入り口だな。シア、無事か?」

 

 

俺はシアのことを心配しながらも壁型回転仕掛け扉を動かしてシアを探そうとしたその時、悪寒が走った。すると扉の奥の暗闇から何かが飛んで来た。俺は咄嗟にライトセーバーで切り落とした。その飛んで来た物体の正体は矢だった。恐らく、侵入者撃退用のトラップなのだろう。

 

 

「トラップか。どうやら、ここが大迷宮の入り口であることが判明したな」

 

「それはそうだが雷電、肝心のシアはどうなった?」

 

「あっ…そういえば……」

 

 

ハジメの呟きで思い出した俺は慌てて背後の回転扉を振り返る。扉は、一度作動する事に半回転するので、この部屋にいないということは、ハジメ達が入ったのと同時に再び外に出た可能性が高い。結構な時間が経っているのに未だ入ってこない事に嫌な予感がして、俺は直ぐに回転扉を作動させに行った。果たしてシアは……

 

 

「あぅ〜……」

 

「どうやら別の意味で無事じゃない様だ……」

 

「お漏らしウサギ……」

 

 

……いた。回転扉に縫い付けられた姿且つ、花を摘み損ねたためか足元が盛大に濡れていた。

 

 

「うぅ、ぐすっ、マスタ〜……見ないで下さいぃ~。でも、これは取って欲しいでずぅ。ひっく、見ないで降ろじて下さいぃ~」

 

「無茶難題言うな。…とにかく今、下ろすからじっとしてろ」

 

 

そういいながらも貼付けにされているシアを救出する俺であった。この光景に対してデルタ分隊も気をつけた方が良いと思ったのは余談だ。

 

 

 

大迷宮に入った後、攻略する前に俺はデルタ分隊にある指示を出す。それは別任務の指示だった。

 

 

「将軍、我々はどのような状況でも耐えられる特殊訓練を受けている。トラップの多い大迷宮なら尚更のこと……」

 

「いやっ駄目だ。今回の大迷宮攻略はデルタ分隊を外す。だが、デルタには別の任務を頼みたい」

 

 

俺はデルタ分隊に新たに別の任務を与えて、別々に行動するのだった。その任務とは、王国側に派遣したはずのガンシップが何者かによって撃墜され、墜落したのだ。そのガンシップにはクラスの一人が搭乗していたのだ。何故その情報を得ているのかと言うと、今から昨日までに遡る。

 

 

 

マサカの宿に一泊し、部屋でシアが眠っている中、俺は少しばかり夜更かしをした。窓から夜空を眺めながら気分的にリラックスしていた矢先、ホロプロジェクターから味方の通信を傍受した。その通信の主は王国側にいるキャプテン・フォードーからの通信だった。

 

 

《フジワラ将軍、夜分にすいません。将軍に火急の知らせがあります》

 

「どうしたキャプテン?そっちで何か問題が起きたのか?」

 

《はい。実は、こちらに派遣してくれたガンシップの一機が何者かに撃墜されました》

 

 

まさかの内容に内心驚きを隠せなかった俺はフォードーにその情報が確かであるかどうか確認をした。

 

 

「何っ?……確かか?」

 

《事実です。そのガンシップにはクラスメイトが搭乗していました》

 

「何だって?そのガンシップに乗っていたクラスの名は?」

 

《清水幸利です。彼は攻略からはずれ、畑山教頭の遠征に派遣される予定でクローン数名を乗せてガンシップで送り届ける予定でした。しかし……》

 

「そこに何者かがそのガンシップを撃墜した…か。分かった、こっちも部隊を派遣して生存者を探させてみる。そっちは清水の死亡の隠蔽を頼む。他のクラスに伝わるわけにはいかん」

 

《はいっ将軍。フォースと共にあらんこと…》

 

 

フォードーとの通信を終え、俺は生存者兼、清水捜索任務をデルタ分隊に任せようと考えるのだった。

 

 

 

そして現在、俺の説明で理解はしたものの、一部納得ができない点があるのは変わりなかったが、それも止む無しと判断し、デルタ分隊はその任務を受諾するのだった。

 

 

「……了解だ、将軍。こちらで墜落したガンシップの生存者の捜索を行う。迷宮攻略は……」

 

「あぁ、迷宮攻略は任せろ。そっちの件、頼んだぞ」

 

 

清水の捜索をデルタ分隊に任せ、残ったハジメたちと共にライセン大迷宮攻略を攻略するのだった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

ライセン大迷宮攻略の際にデルタ分隊は攻略から外されたそうだ。雷電曰く、デルタには別任務を与えたそうだ。何故デルタを外したのか分からなかったが、雷電にも考えがあるんだろうと俺はそう考えを区切るのだった。そして俺たちは、ライセン大迷宮の最初の階層で置かれている謎の石盤を目にする。その石盤にはこう書かれていた。

 

 

“ビビった?ねぇ、ビビっちゃったぁ?チビってたりして〜?ぷぷ、うぷぷ♪”

 

 

完全に俺たちに対する挑発兼煽りであった。その煽りに激怒したのは一度トラップに掛かりかけたシアであった。

 

 

「ふんぬー!!」

 

 

シアはドリュッケンでそのウザったるい石盤を破壊するのだった。

 

 

「……相当に頭にきてたんだな」

 

「それはそうと、さっきの石盤なんだが、壊したところに何か文字が書かれていないか?」

 

 

そう雷電が指摘した場所に目を向けると雷電の言う通り文字が書かれていた。

 

 

“ざんねーん!この石盤は一定時間経つと自動修復するよ〜、プークスクス!”

 

「!!ムキィー!!うぜぇ〜ですぅ!このっ…このぉ!!」

 

 

シアの特にやり場のない怒りが、下に書かれている文字に叩き付けるのであった。

 

 

「……どうやら本格的にこの大迷宮は一筋縄じゃ行かない様だな」

 

「あぁ、それ以前にミレディ・ライセンは“解放者”云々関係無く、人類の敵で問題ないな」

 

「……激しく同意」

 

 

そんなこんなで呟きながらも、俺たちは大迷宮の最深部へと目指し、歩を進めるのだった。

 

 

 

ライセン大迷宮を攻略しながらも周りをよく注意しながら進んでいた。

 

 

「…こりゃまた、ある意味迷宮らしいといえばらしい場所だな」

 

「だな、此処は注意深く……」

 

 

そう雷電が言っている矢先、俺の足は何かしらの感圧板を踏んで何かしらのトラップが起動した。

 

 

「言った矢先にコレか……」

 

「……何かその、すまねえ……」

 

「気にするな、今は先ず、目の前のトラップだ」

 

 

雷電のいう通り、俺たちは武器を構え、トラップに対処するのだった。すると目の前から巨大な球体状の岩石が転がって来た。ユエは先に緋槍で巨大岩石を破壊しようとしたが、放出系魔法を発動した瞬間、すぐに魔力が分解された。

 

 

「……やっぱり、ここでは放出系魔法は使えないみたい」

 

「厄介だな、そりゃ!」

 

 

そういって俺はドンナーで巨大な岩石を破壊する。すると破壊した巨大岩石の背後から次々と無数の巨大岩石が転がって来た。

 

 

「なっ!?おいおい、この数「心配するな、ハジメ」…雷電?」

 

 

雷電とシアが俺たちの前に立ち、シアと共に何かをしようとしていた。

 

 

「シア、タイミングは俺に合わせるんだ。できるな?」

 

「もちろんです、マスター!」

 

「それじゃあ……いくぞ!」

 

 

その言葉を皮切りに雷電たちは手を前に突きつける。すると転がって来た無数の巨大岩石が逆方向へと押し返されるかの様に転がっていった。そのおかげで道を確保することができた。

 

 

「これで先に進めるな。行くぞ」

 

 

トラップを切り抜けた後、俺たちは再び歩みを進めるのだった。

 

 

 

その後はトラップの連続だった。ノコギリ壁に落とし穴、液体付き麻痺毒サソリ部屋や盥落とし、粘着糸にローション擬きの白い液体。特に盥落としと粘着糸、ローション擬きの白い液体のトラップに引っかかっていたシアは余計にミレディに対する怒りが込み上がっていた。シアがトラップに引っかかる度に石盤には俺たちに対する煽り言葉が連発した。やれ“頭冴えた?”だの、“今どんな気持ち?”だの色々と俺たちに挑発していた。

 

 

「むぅ〜、ミレディめ!何処までも馬鹿にしてぇ!」

 

「下手にミレディの挑発に乗るな。逆に相手の思うつぼだぞ」

 

 

雷電はシアをなだめつつも俺は進んだ道をマーキングしながら迷宮内を進むのだった。そしてある程度進むと、俺たちは見覚えのある場所に着いた。

 

 

「……何か、見覚えないか?この部屋……」

 

「……もの凄くある。特にアレ……」

 

 

そういってユエが指差した場所にはシアが破壊したであろう石盤と、水たまりがあった。この時に俺は察した。

 

 

「最初の部屋、か…?」

 

「そうみたい……」

 

 

そう判断したその時、地面から文字が浮かび上がった。

 

 

“ねぇ、今どんな気持ち?お察しの通りここはスタート地点でーす!苦労して進んだ先が最初の部屋なんだけど今どんな気持ちー?因みに来た道を戻ろうとしてもムダだよ!この迷宮は一定時間ごとに変化しているから!”

 

 

あからさまに俺たちを馬鹿にしたコメントだった。するとシアはそれにブちぎれたのかライトセーバーを引き抜いてその書かれた文字に斬り刻む。何度も、何度も……

 

 

「フヒ…フヒヒヒ…」

 

「落ち着け、シア。怒りは暗黒面に繋がる。怒りを鎮め、自制するんだ」

 

「こりゃ…かなりの長期戦になるな…」

 

「ん……確かに……」

 

 

これ以上シアが壊れる前に俺たちは急ぎ最深部まで目指そうと決めたのだった。

 

 

 

一週間後……

 

 

 

迷宮に入って今日でおよそ一週間が経った。マーキングをしてある程度迷宮の構造を理解し、探索し続けると、変わった部屋を見つける。その部屋は長方形型の奥行きがある大きな部屋だった。壁の両サイドには無数の窪みがあり騎士甲冑を纏い大剣と盾を装備した身長二メートルほどの像が並び立っている。部屋の一番奥には大きな階段があり、その先には祭壇のような場所と奥の壁に荘厳な扉があった。祭壇の上には菱形の黄色い水晶のようなものが設置されている。

 

 

「いかにもな扉だな。ミレディの住処に到着か?それなら万々歳なんだが……この周りの騎士甲冑に嫌な予感がするのは俺だけか?」

 

「……大丈夫、お約束は守られる」

 

「それって襲われるってことですよね?全然大丈夫じゃないですよ?」

 

「どの道、襲われることには変わりはない。気を引き締めろ」

 

 

そう言っている時に騎士の像が“ガコンッ!”という音が部屋に響いたと同時に騎士たちが一斉に動き出した。騎士達の兜の隙間から見えている眼の部分がギンッと光り輝いた。そして、ガシャガシャと金属の擦れ合う音を立てながら窪みから騎士達が抜け出てきた。その数、総勢五十体。内心で“やっぱりな〜”と思いつつも俺たちはそれぞれの武器を取り出す。その時に雷電はユエが取り出した装備に目が向いた。

 

 

「ん?ユエ、その装備は?」

 

「ハジメが作ってくれた。中に水があるからそれに“破断”を発動すれば水が圧縮されて放出される。飛び出た水自体には魔力が含まれていないから分解されない」

 

「……要するに強力な水鉄砲か。魔力によっては圧縮率を高め、水圧カッターになる分、本当に予想外な武器を作り出すな、ハジメは?」

 

「そいつは俺にとっては褒め言葉だ。それよりもだ、此処を突破するぞ!」

 

 

俺のかけ声を合図に、俺たちは奥にある荘厳な扉二向かって走り出した。それを阻止しようと騎士達が立ちふさがるも、文明レベルの差があって俺たちを止められることはできなかった。ある時はドンナーとシュラークで撃ち抜き、またある時はユエに渡したアーティファクトから放出される圧縮された水で押し倒れたり、またある時は雷電たちのライトセーバーで切り裂いたりと無双しながらも扉付近まで近づくことに成功した。しかし、問題は数だ。騎士達を倒しても倒しても次々と湧いてくるため、キリがなかった。

 

 

「相変わらずキリがないな。バトル・ドロイドの軍勢のことを思い出すよ」

 

「あぁ全くだな。とにかく、あの扉は閉まったまんまだからな。物のついでだ、新しい武器の性能でも試してみるか。三人共!耳塞いでろ!!」

 

「んっ…!」

 

「えぇ〜〜!?何をする気ですか!?」

 

 

三人に警告した後に俺は宝物庫からある物を取り出す。それは対軍、対戦車用の兵器であり、十二連回転弾倉付きロケット&ミサイルランチャー。その名は“オルカン”。俺はオルカンで閉まっている扉に向けてミサイルランチャー弾を発射し、扉を破壊する。

 

 

「すごい威力…」

 

「耳がぁ〜、耳がぁ〜〜!」

 

「火力がいくらんでも高過ぎるだろ!?危うく爆風に飛ばされると思ったぞ!」

 

「悪いな。そんなことより、道は開けた!だが再生する可能性がある、急げ!!」

 

 

そう言いつつも俺たちは破壊した扉の方に向かった。その扉はオルカンから放たれたミサイルランチャー弾によって木っ端微塵に吹き飛んでいて、奥へと続く道が出来ていた。扉の向こうには少し離れているが、足場があった。

 

 

「ハジメさん、マスター、扉の向こうに足場が見えます!ですが、どんどん遠ざかって行きます!」

 

 

シアの言う通り扉の向こうの足場が少しずつだが遠ざかって行く。

 

 

「ハジメ!ユエ!シア!お前たちは先に行け!」

 

「おいっ雷電、おま……うぉ!?」

 

「んっ……!?」

 

「うぇ、うぇぇえ〜〜っ!?」

 

 

すると雷電が俺たちをフォースでその足場の方に飛ばした。残った雷電は迫り来る騎士達にもフォースでこっちに来ないように別方向に吹き飛ばす。騎士達を大分距離を取ったことを確認した後に雷電はフォースによる身体能力強化で一気に俺たちがいる足場に跳躍し、着地した。

 

 

「ふぅ……全員無事か?」

 

「あ、あぁ…こっちは何とかな……」

 

「んっ……私は大丈夫」

 

「ふぇ〜、ムチャクチャですよぉ〜マスタ……!」

 

「シア?どうし……!」

 

その時、シアと雷電は何かを感じ取ったのか俺とユエを抱えて別の足場へ飛び移った。

 

 

「お…おい、シア、雷電!何してんだ…」

 

 

俺が雷電たちに問おうとした瞬間、元いた足場に()()()降って来て、その足場を破壊したのだ。もし雷電たちが気がつかずにいたら俺たちはあの足場と同じ末路を辿っていたのかもしれない。

 

 

「……なぁ、その直感はフォースによるものなのか?」

 

「今のはただの直感だよ。それにシア、今のはフォースじゃなくて未来視の方で見たのか?今の光景を」

 

「はい、マスター。未来視で突然何かが降ってくる未来が見えました」

 

 

シアはそう言っているが、問題は元いた足場に降って来た何かが降って来たことだ。あの凄まじい破壊力……まるで隕石の様だった。シアの能力が発動していなければ、今頃俺たちはお陀仏だったかもしれない。そう考えながらも周りを見渡すと、そこはかなり異質な場所だった。様々な形、大きさの鉱石で出来たブロックが浮遊している光景だった。

 

 

ハジメSide out

 

 

 

俺たちが入った場所は超巨大な球状の空間だった。直径二キロメートル以上ありそうである。そんな空間には、様々な形、大きさの鉱石で出来たブロックが浮遊してスィーと不規則に移動をしているのだ。完全に重力を無視した空間である。だが、不思議なことに俺たちはしっかりと重力を感じている。おそらく、この部屋の特定の物質だけが重力の制限を受けないのだろう。

 

 

「……どうやら完全に重力に関係するこの迷宮のボスがいるだろうな」

 

「となると…厄介だな。ここに、ゴーレムを操っているヤツがいるっていう可能性もあるな…」

 

 

そう考えていると、下からギンッと何かが二つ光り輝いた。そしてその下から宙に浮く超巨大なゴーレム騎士が俺たちの前に姿を現した。

 

 

「マジかよ…」

 

「如何にも親玉って感じですね…」

 

「だな……(しかし、この妙な違和感は何だ?)」

 

 

俺は超巨大ゴーレム騎士に違和感を覚えながらもその超巨大ゴーレム騎士は光る目の部分を俺たちに向けると、俺たちに挨拶して来たのだ。それもふざけた感じで。

 

 

「やほー!!はじめまして!みんな大好き、ミレディ・ライセンちゃんだよ〜!」

 

「「「……は?」」」

 

「えっと……丁重にどうも。迷宮攻略しに来た雷電だ。よろしく?」

 

 

ミレディを名乗る超巨大ゴーレム騎士がはっちゃけ過ぎるテンションの影響なのかハジメ達はあまりにもこの状況を理解できず口を開けてポカンとしていた。唯一、超巨大ゴーレム騎士ことミレディのはっちゃけテンションに合わせることが出来た?俺は何とか挨拶で返すことが出来た。するとミレディが硬直するハジメたちに対して不機嫌そうな声を出した。

 

 

「返事がないなぁ!挨拶したんだからそっちの人と同じ様に何か返すのが礼儀じゃないの?全く全く…最近の若者は常識も知らないのかい!?」

 

 

何故かミレディに真面目に怒られたハジメたちは若干の戸惑いを隠せないままミレディに問う。

 

 

「…おい。ミレディ・ライセンは既に死んでいるはずだが?オスカー・オルクスの迷宮を攻略した時に奴の手記を読んだ。ちゃんと人間の女として書かれていたぞ」

 

 

ハジメの言う通り、その点に関しては俺も同意だった。ミレディ・ライセンは過去の人間であり、今の時代じゃとっくに寿命を迎えて死んでいてもおかしくなかった。しかし、俺は前に感じた違和感に何かしらの関係があるのか考えたところ、俺はある仮説を一つ立てた。各大迷宮にある()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?と……

 

 

「おお!オーちゃんの迷宮の攻略者なんだね。どう?私について何か書いてた?」

 

「そんなくだらない質問に答えてるヒマはない。俺の質問に答えろ。スクラップになる前に「待て、ハジメ。一つだけ分かったことがことがある」……雷電?」

 

「……コレは飽くまで仮説だが、恐らく、過去にミレディは年老いた肉体が朽ちる前に何かしらの神代魔法で何とか自身の魂をゴーレムに移し替えたんじゃないのか?その結果、今の時代まで生き長らえているという感じだが……」

 

 

俺の仮説にハジメやミレディが唖然とした表情をしていた。ミレディの場合はゴーレムだからか表情は分からないが……

 

 

「なぁ、雷電。そいつは有り得るのか?」

 

「飽くまで仮説だ。そのところはどうなんだ?ミレディ・ライセン」

 

「うわ〜、本当なら私が言おうとしたことをこの人、仮説で言い当てちゃったよ……まぁいいや。どの道合っているわけだし。如何にも、私は解放者の一人“ミレディ・ライセン”だよ。この姿の秘密は君の言う通り神代魔法で解決!どんな神代魔法かは詳しく知りたければ私を倒してみよ!…って感じかな?」

 

「なるほどな……となると次は、そっちが質問する番か?」

 

「そうだね、じゃあ聞くけど……君たちの目的は何?何の為に神代魔法を求める?」

 

 

するとミレディの雰囲気が変わった。俺たちはこの時にミレディを解放者の一人として認識し直した。

 

 

「…俺や雷電は無理矢理この世界に連れてこられた。“解放者(おまえら)”が人を弄ぶ狂った神を倒して欲しくてこの迷宮を作ったんだろうが、俺にはそんなこと関係無い。俺たちの目的は故郷に帰ること。例えそれが狂った神であれ、誰であろうと邪魔する奴は殺す。それだけだ」

 

「俺もハジメと同じ様に故郷に帰る為に行動している。その狂った神ことエヒトを攻略する為に神代魔法が必要不可欠なのも確かだ。だからこそ、俺たちは神代魔法を求めている。最終目的はエヒトを倒し、故郷に帰還することだ」

 

 

ミレディはしばらく、ジッと俺たちを見つめた後、何かに納得したのか小さく頷いた。そして、ただ一言“そっか”とだけ呟いた。と、次の瞬間には、真剣な雰囲気が幻のように霧散し、軽薄な雰囲気が戻る。

 

 

「ん~、そっかそっか。なるほどねぇ~、別の世界からねぇ~。うんうん。それは大変だよねぇ~よし、ならば戦争だ!見事、この私を打ち破って、神代魔法を手にするがいい!」

 

「脈絡なさすぎて意味不明なんだが……何が『ならば』何だよ。っていうか話し聞いてたか?お前の神代魔法が転移系でないなら意味ないんだけど?それとも転移系なのか?」

 

「どの道、彼女を倒さないと神代魔法が手に入らないのも事実だ。ならば、やることは決まっている。だろ?ハジメ」

 

「んふふ〜、やる気だねぇ?それと神代魔法なんだけど……」

 

 

そうミレディが答えようとすると同時にハジメはドンナーを手にした。そして……

 

 

 

「教えてあーげない!!」

 

「──死ね」

 

 

 

その言葉を皮切りにハジメがドンナーの引き金を引き、一発の弾丸がミレディのゴーレム騎士の胴体に向けて飛んでいくと同時に解放者ミレディ・ライセンと戦う始まりの合図でもあった。

 

 

シア以外にもヒロインを追加しようと思います。考えとしては八重樫と恵里を入れようと考えています。皆様は如何でしょうか?

  • 入れるべき
  • そのままでいい
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