ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

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緊急事態宣言が延長になって若干スランプ気味です。

それと、ヒロイン追加のアンケートをこの話で締め切ります。


27話目です。


宿での波乱と取引

 

 

一方のミレディのトラップによって流されたハジメたちは激流で満たされた地下トンネルのような場所を猛スピードで流されていた。息継ぎができるような場所もなく、ひたすら水中を進む。何とか、壁に激突して意識を失うような下手だけは打たないように必死に体をコントロールした。そして漸く出口が見えたと同時にハジメたちは激流に押される。最終的にとある泉から水柱が発生し、そこからハジメたちが飛び出るのだった。

 

 

「どぅわぁあああーー!!」

 

「んっーーーー!!」

 

 

飛び出してきた二人は、悲鳴を上げながら十メートル近くまで吹き飛ばされると、そのままドボンッ!と音を立てながら落下した。

 

 

「ゲホッ、ガホッ、~~っ、ひでぇ目にあった。雷電の奴、ああいうのが分かっているんなら早めに言えっての。そしてあいつ(ミレディ)は何時か絶対に破壊してやる。ユエ、無事か?」

 

「ケホッケホッ……ん、大丈夫」

 

 

何とか水面に上がり、悪態を付きながらも俺はユエの安否を確認する。無事に安否を確認できた後、俺たちは岸に上がり、雷電が戻ってくるまでしばらく待った。

 

 

 

アレから数分後……

 

 

 

しばらく時が数分も経ち、雷電たちを待っていると泉から再び水柱が上がった。その水柱の中から雷電たちが打ち上げられる様に飛び出た。そして俺たちとは対岸側に落下した。何とか水面に上がり、岸に上がった雷電は俺たちと無事に合流した。

 

 

「ッハァ!……やれやれ、ミレディの奴、流石に死ぬかと思ったぞ」

 

「やっと戻って来たか。ミレディに何を聞いて来たんだよ?」

 

「オルクス大迷宮で見つけたジェダイことアシュ=レイの遺産とアシュ=レイと解放者達との関係について聞いて来たんだ。その話は後で追々話すとして、ミレディからもう一つのジェダイ・ホロクロンを手に入れた。これには共和国から他の星系までの地図やライトセーバーの型などのあらゆる情報が詰まっているものだった。この地図にもしかしたら……」

 

「……ところで、シアは?」

 

 

その時にユエがシアがいないことに気付いて俺たちに聞いてきた。それに気付いた俺たちはシアを探した。

 

 

「何っ?…シア?シアッ!」

 

「おい、シア!どこだ!」

 

「シア……どこ?」

 

 

呼びかけるが周囲に気配はない。雷電はもしやと思い、急いで泉に飛び込み、水中に潜り目を凝らす。すると、案の定、シアが底の方に沈んでいくところだった。雷電はこれは不味いと思い、フォースでシアを水面まで押し上げる。そして雷電はシアを抱えて急ぎ岸に上がるのだった。

 

 

ハジメSide out

 

 

 

雷電たちが泉に到達する数十秒前……

 

 

 

シアは自分達を追い越していく幾つもの影を捉えた。それは魚だった。どうやら流された場所は、他の川や湖とも繋がっている地下水脈らしい。ただ、流される雷電と違って魚達は激流の中を逞しく泳いでいるので、どんどん雷電を追い越して行く。

 

 

 

その内の一匹が、いつの間にか必死に息を止めているシアの顔のすぐ横を並走ならぬ並泳していた。何となし、その魚に視線を向けるシア。

 

 

 

目があった。

 

 

 

魚と。いや、魚ではあるが人間の顔、それもおっさん顔の目と。何を言っているかわからないだろうが、そうとしか言い様がない。つまり、シアと目があった魚は人面魚だったのだ。どこかふてぶてしさと無気力さを感じさせるそのおっさん顔の人面魚は、あの懐かしきシーマ○を彷彿とさせた。驚愕に大きく目を見開くシア。思わず息を吐きそうになって慌てて両手で口元を抑えた。しかし、驚愕のあまり視線を逸らすことができない。シアとおっさん(魚)は見つめ合ったまま激流の中を進む!

 

 

 

と、永遠に続くかと思われたシアとおっさん(魚)の時間は、唐突に終わりを迎えた。シアの頭に声が響いたからだ。

 

 

──何見てんだよ

 

 

舌打ち付きだった。今度こそシアには耐えられなかった。水中でブフォア!と盛大に息を吐き出してしまった。もしかすると、このおっさん(魚)は魔物の一種なのかもしれない。そして“念話”のような固有魔法を持っているのかもしれない。だが、それを確かめる術はなく、おっさん(魚)はスイスイと激流の中を泳ぎあっという間に先へ行ってしまった。後に残されたのは、白目を向いて力なく流されるウサミミ少女だけだった。

 

 

 

そして今現在……

 

 

 

シアを無事に岸に上げた後に俺は、シアを仰向けにして寝かせ、状態を確認した。今のシアの状態は顔面蒼白で白目をむき呼吸と心臓が停止していた。よほど嫌なものでも見たのか、意識を失いながらも微妙に表情が引き攣っている。

 

 

「不味いな、呼吸と心臓が停止している」

 

「そいつはやべぇな…ユエ、人工呼吸を!」

 

「じん…………なに?」

 

 

ハジメはユエに人工呼吸を頼もうとするも、ユエは人工呼吸という行動や言葉は初めて聞いた為に理解できなかった。

 

 

「知らないのか!?気道を確保して…」

 

「知らない。初めて聞く言葉…」

 

「あーっ……俺としたことが、この世界の文明の歴史をすっかり忘れてた。治癒魔法がある分、医学が発達していないんだ」

 

 

そう…この世界には、もしかすると心肺蘇生というものがないのかもしれない。怪我をしているわけでもないし、水を飲んでいるところに更に水分を取らせる訳にもいかないので神水は役に立たない。

 

 

「……仕方ない。これには少し抵抗はあるが、そうも言ってられない」

 

 

いつから意識を失っていたのかわからないが、一刻を争うことは確かである為に、俺は意を決してシアに心肺蘇生を行った。そうなると当然mouth-to-mouth(マウストゥーマウス)が手っ取り早い。俺は何度も心肺蘇生を繰り返した。……最後の最後で死にかけになるとは、本当に残念ウサギでありながらまだ未熟なパダワンだなと思った。

 

 

 

何度目かの人工呼吸のあと、遂にシアが水を吐き出した。水が気管を塞がないように顔を横に向けてやる雷電。体勢的には完全に覆いかぶさっている状態だ。

 

 

「ゲホッ…ケホッ………う……マスター…?」

 

「どうやら無事に息を吹き返した様だな、パダワン。水中の中で何を見たのか知らないが、全く……心配掛けさせッる!?」

 

 

むせながら横たわるシアに俺は至近から呆れた表情を見せつつも、どこかホッとした様子を見せる。そんな俺を、ボーと見つめていたシアは、突如、ガバチョ!と抱きつきそのままキスをした。まさかの反応と、距離の近さに俺は避け損なう。

 

「んっ!?」

 

「んーー!!」

 

 

シアは、両手で俺の頭を抱え込み、両足を腰に回して完全に体を固定すると遠慮容赦なく舌を俺のの口内に侵入させた。シアの剛力と自身の体勢的に咄嗟に振りほどけない状態の俺。実を言うと、何度目かの人工呼吸の時、何故かシアには、俺にキスされていることがわかっていたのだ。体は動かないし、意識もほとんどなかったが、水を飲んだ瞬間、咄嗟に行った身体能力強化がそのような特異な状況をもたらしたのかもしれない。

 

 

 

何度もされるキスに、シアの感情メーターは振り切った。逃がすものかと、俺の体をしっかりホールドすると無我夢中で俺にキスを返した。

 

 

「おい、馬鹿やめっ…んむっ!」

 

「あむっ、んちゅ」

 

「何だコレ……」

 

「残念エロウサギ……」

 

 

一方、そんな光景を見ているハジメたちはというと……呆れた様子で俺たちを見ていた。……いや、そこで見てないで助けて欲しいんだが!?

 

 

「ぷぁっ…マスター……いえ、ライデンさん。いいですよ、私はいつでも…」

 

「ただの救命処置を勘違いするんじゃない!…くそっシアの奴、身体能力強化している分、離れられん!」

 

 

俺は必死にシアを振り解こうとするも、シアの身体能力強化で中々振り解けない。余りにもしつこいシアの求愛に流石の俺でもキレてしまい、俺はホールドするシアから振り解き、シアの頭を掴み……

 

 

「このっ…もう一度溺れてこい、残念エロパダワン(ウサギ)!!」

 

「うきゃぁああ!!」

 

 

そのままシアを再び泉の方に頬り投げた。悲鳴を上げながら泉に落ちたシアを尻目に、俺は荒い息を吐きながら髪をかき上げる。

 

 

「全く……無事に事なきに終わって早々油断も隙もないな。蘇生直後に襲いかかるとか……流石にフォースの未来予知でも読めないぞ」

 

 

そう呟きながらも俺はシアを回収する際に今度はフォースで岸へと引き寄せて回収のだった。この光景の一部始終をみていたハジメとユエは改めてライデンを怒らせない様にしようと心に誓うのだった。

 

 

 

俺たちがミレディによって外に放り出された場所は、以外にもブルックの町の近くにある泉だった。何かと都合のいい場所に放り出された俺たちは、ブルックの町に合流する前に墜落したガンシップの生存者を捜索を終え、ブルックの町に帰還していたデルタ分隊と合流した。デルタ分隊の報告によると生存者は一名を除き、全員死亡との事だった。その一名が何者なのかというと、それは清水だった。墜落したガンシップの内部を調べたところ、愛子先生のところに送るはずの物資と食糧が一部無くなっていたのだ。もしかすると清水がガンシップの墜落から生き延び、一部の物資と食糧を持っていったのかもしれない。

 

 

 

だが、些か気になる事と言えばその清水は一体どこに行ったのかという事だ。フォースも清水の事に関すると何かとざわついてしょうがない分、何かと嫌な予感しかしない。そう考えながらも俺たちはマサカの宿に辿り着き、この宿でチェックインするのだった。

 

 

「いらっしゃいま……って、あぁ!この前のお客様!?その御姿はいったい…」

 

「まぁ、色々あってな。とりあえず、八名一泊。後ついでに風呂を付けてくれないか?できれば直ぐに風呂に入りたい。空いているか?」

 

「は…はい!今の時間帯なら貸切でお使いいただけます」

 

 

そういって女の子はメニューを取り出し、俺たちに見せた。内容からして風呂の貸切時間の値段だった。

 

 

「15分で100ルタか…」

 

「はい、そうです。それで何分ご利用ですか?」

 

「んーそうだな、長く入りたいからな。二時間だ」

 

「にっ…二時間も!?」

 

 

二時間も入る事に驚いた女の子は、顔を赤くして俺たちにその長い時間で何をする気なのか聞いて来た。

 

 

「そんなに使って何する気ですか!?」

 

「いや、普通に風呂に入りたいだけなのだが?こっちは大人数だし……」

 

 

大人数で泊まる為に交代制で入った方がいいと思い、二時間も取ったのだが、女の子は別の意味でそういう年頃の影響なのかかなり気になる様だった。

 

 

「それは分かりますが、そんな筈ありません!この前はそちらの鎧を着た方々は三人部屋と二人部屋で分かれましたが、あなた達の場合はそれぞれ二人部屋に泊まった時だってきっとすごいプレ…「その辺にしなさい!」“ゴチンッ!”痛い!!」

 

 

トリップ的な暴走をしている女の子を母親が拳骨で沈静化させ、黙らせた後に自分の娘を他のお客さんの迷惑にならないような場所に移し、娘の代わりに俺たちに接客をするのだった。

 

 

「すいません、あの子はそういう年頃なんで。どうぞごゆっくりなさってください」

 

「お…おう」

 

「あ…あぁ、すまない」

 

 

古今東西、母は強しという事を知った俺たちは、交代制で最初はデルタ分隊で次は俺とハジメ、最後にユエ達の順番で風呂に入るのだった。

 

 

 

デルタ分隊が入り終わった後に俺たちも風呂に入って、ライセン大迷宮で溜まった疲れをほぐしていた。

 

 

「ふぅ…やっぱ湯船ってのはいいな…」

 

「そうだな。疲れを取るには湯船が一番だ」

 

「だな。…色々と変わっちまったがこの辺はまだ日本人だな」

 

 

そう呟いていると、“ガラッ”と扉が開く音が聞こえた。俺たちはその音が聞こえた方向に目を向けた。この時に俺たちはデルタ分隊の誰かに二度風呂に入りに来たのかと思ったら、予想外な人物が入って来た。

 

 

「ユ…ユエ!?」

 

「シア!?」

 

 

予想外にもユエとシアが入って来たのだ。まだ交代の時間になっていないにも関わらずだ。

 

 

「…え?私に背中を流して欲しい…?」

 

「そんな事一言も言ってないんだが!?」

 

「えっと…背中を流しに来ました、マスター…」

 

「いや待てっ…色々と待て」

 

 

正直言って何が何だが訳が分からなくなった俺は若干混乱していた。何で二人は俺たちが入っているのにも関わらず入ってくるんだ!?

 

 

「…まぁ、今回は貸切だからいいか。ユエ、頼む」

 

「んっ!」

 

「ちょ、おま…!?ハジメ!?」

 

「マスター。こっちも、いいですか?」

 

「いや、それ以前に待て!本当に……ん?」

 

 

その時に俺はユエたち以外の視線を感じた。俺は一旦風呂から上がり、ユエ達が通った扉を開けると、そこにはこの宿の看板娘がいたのだった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

時は些か数分前に遡る……

 

 

 

ユエたちが丁度雷電たちが風呂に入っている時間帯で風呂へと向かう時、一人の少女がこっそりとユエたちの後に付いて行き、着替え室に潜入したのだった。

 

 

「ふふっ、あなた達の痴態、今日こそじっくりねっとり見せてもらうわ!」

 

 

看板娘こと“ソーナ・マサカ”は初めて雷電たちがここに泊まった時に彼らの関係を勝手に想像してしまい、色々と夢見る乙女として興味を持ったのだった。ハジメとユエはどのような事をするのか(意味深)。そして雷電とシア。人族と兎人族の愛の行方(意味深)に興味を持ち、それ以降からトリップする様になってしまう。そして雷電たちが再びこの宿に泊まりに来たとのことで、ついにその真相を見抜くチャンスが舞い降りたと判断し、彼らが風呂に向かった後に行動に出たのだ。

 

 

「まさか、こんなチャンスが訪れるなんて思いもしなかったわ。ククク。さぁ、どんなアブノーマルなプレイをしているのか、ばっちり確認してあげる!」

 

 

ハァハァと興奮したような気持ちの悪い荒い呼吸をしながら室内で目を凝らすソーナ。そうしてソーナはユエ達が雷電たちがいるであろう風呂場に入った後にこっそりと扉越しで除こうとした途端、扉が勝手に開いた……否、一人の男性に開けられたのだ。その結果、ソーナは雷電に見つかってしまったのだった。

 

 

ソーナSide out

 

 

 

そして今現在……

 

 

 

俺は覗きに来たであろうこの宿の看板娘に対して何をしているんだと仁王立ちで睨んでいた。

 

 

「ち、ちなうんですよ?お客様。これは、その…あの……そう!宿の定期点検です!」

 

「もう少しマシな嘘をつけ。そうじゃなかったらこんな所に覗きに来ないだろう?」

 

「ほ、本当なんですよ~。ほら、夜中にちゃちゃっとやってしまえば、昼に補修しているところ見られずに済むじゃないですか。宿屋だからガタが来てると思われるのは、ね?」

 

「なるほど…確かに、評判は大事だな?」

 

「そ、そうそう!評判は大事です!」

 

「それはそうと、ここに覗きをしようとした奴がいるんだが……その点はどうなんだ?」

 

「そ、それは由々しき事態ですね!の、覗きだなんて、ゆ、許せません、よ?」

 

「ああ、その通りだ。覗きは許せないよな?」

 

「え、ええ、許せませんとも……」

 

 

ソーナは顔を見合わせると“ははは”と笑い始めた。但し、俺は眼どころか表情が笑っておらず、ソーナは小刻みに震えながら汗をポタポタ垂らしている。この時にソーナは悟ってしまった。“…終わった”と……

 

 

「…お仕置き、受けるか?」

 

「ひぃーー、ごめんなざぁ~い」

 

 

俺はその看板娘に一発鉄拳をお見舞いする素振りを見せると、看板娘は脱兎の如く逃げていった。しかしその数秒後、看板娘が逃げていった方向から悲鳴が響き渡った。…どうやら逃げている途中に看板娘の母親に見つかり、お仕置きを受けた様だ。この時に俺は内心でその看板娘に合掌するのだった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

あの看板娘の覗き見事件から約小一時間が経過した。それぞれチェックした部屋で休み、俺とユエも自分達の部屋で休んでいた。

 

 

「…ったく、なんなんだあの看板娘は…?風呂に入ってる客を覗くとか正気じゃないぞ」

 

「…でも、ライデンが撃退した…」

 

 

ユエのいう通り、雷電があの看板娘が覗いている事に気付いてすぐさま対応してくれたお陰であんまし騒ぎにならなくなったのいいんだが……

 

 

「もしかしたらよ、あの看板娘はお前たちや将軍たちのことが気になったんじゃねぇか?」

 

 

そう考えてた矢先、何時の間にこの部屋に入って来たのかスコーチがいた。思わず俺は“ブッ”と吹いてしまった。

 

 

「特に将軍達やハジメたちの関係についてだと思うがなwww」

 

 

ヘルメット越しで分からないが、多分スコーチがドヤ顔していることを俺は想像できた。スコーチのドヤ顔に苛立って、俺はドンナーを取り出してスコーチに向けた。

 

 

「何しれっと入ってきてんだ。お前の部屋は隣だろうが、それとも何か?その脳天をぶち抜かれたいのか?」

 

 

そう怒り文句をスコーチに言ったら“おっと、やべっ…”と思ったのかすぐさまこの部屋から出て行った。全く……あの野郎、何考えてんだか。そう考えていた時にスコーチが退散した方から“げっ…教官!?”と声が聞こえた。スコーチが言う教官という言葉に俺は思い当たる節が一つしかなかった。

 

 

「ユエ、ここで少し待っててくれ。すぐ戻る」

 

「んっ……ハジメ、気をつけて」

 

 

俺はドンナーを片手に部屋を出て、スコーチが去った方角に向かうと、そこにはスコーチとライセン大峡谷であった賞金稼ぎ、ジャンゴ・フェットがいた。

 

 

「まさかこの宿にお前たちがいるとは思わなかったな。坊主」

 

「ジャンゴか。…スコーチが会いたくないやつにあったような声が聞こえたら、案の定アンタがいたって訳だが……」

 

「いや…それ以前に何でフェット教官がこのブルックの町に?」

 

 

そうスコーチがジャンゴに質問をすると、ジャンゴは普通に答えた。

 

 

「何、ただの食糧調達さ。それで、お前たちはこの宿にいる様子だと何かを攻略した後の様だが…違うか?」

 

 

ジャンゴは俺たちがライセン大迷宮を攻略した事を何処で知ったのか知らないが、既に耳にしている様だった。

 

 

「まぁ…な。…んで、お前の本当の目的は何だ?ここで偶然あったにしては話が美味過ぎるからな」

 

「悪いが、それは依頼主から口止めされているんでな。どうしても口を割らせたいんなら……」

 

 

 

「依頼主の倍の額を用意するか、()()()()()()()()……だよな?ジャンゴ」

 

 

 

ジャンゴが言葉が続く途中に第四者の声が出た。瞬間、ジャンゴの右首擦れ擦れ辺りのところに青白いプラズマ刃が出現した。ジャンゴの背後にはライトセーバーを構えた雷電がいた。

 

 

「雷電!?お前…」

 

「…やはりここにいたか、ジェダイ」

 

「ジャンゴ・フェット……お前は何しに来た?態々ハジメやお前のクローンの顔を見に来た訳じゃないよな?」

 

「それすらお見通しじゃないのか、ジェダイ?」

 

 

そうジャンゴが言う中、雷電はライトセーバーのプラズマ刃を消し、ライトセーバーを収納する。

 

 

「完全というわけではないさ。ただ、お前は本当に何しに来たのか聞きたいだけさ」

 

「なら、報酬次第さ。目安としては8000万だ」

 

 

前に一度ライセン大峡谷でジャンゴと会ってから彼を雇いたければ2000万以上を要求した。そして今、俺たちの前で8000万と巨額を示した。その巨額の大金にその巨額の大金に雷電は苦虫を潰した表情をしていた。この時に、俺は思った。クローンのオリジナルであるジャンゴをこちら側に引き込めば、戦力増加と同時に雷電が召喚するクローンの訓練教官としてクローン達を強化する事が可能と踏んだ。

 

 

 

大抵の賞金稼ぎは現代のアメリカにおける保釈保証業者からの逃亡者を捕まえて賞金を受け取る業者である。根拠となる法律は州によって異なり、免許を必要とする州もあれば不要の州も一部には存在する。然し、荒くれハンターによるミスが各地で問題化しており、現在は専用身分証、身分章などの携帯義務を課せられている。連邦保安官とは違い、私立探偵同様に、あくまで州法務省・公安部の許可を受けた民間業者である。

 

 

 

しかし、日本においてはこのような制度は認められておらず、個人が賞金をかけた場合は警察から中止要請が入る。だが、ここは異世界であり、スター・ウォーズ世界出身のジャンゴに取ってはそんな常識は全く通用しない。なので、値段が凄くいい加減なのだ。スター・ウォーズ世界の常識を知らない者は、いったい幾らで雇えるのか見当がつかず、凄くカモられるのだ。しかし、ここは異世界トータス。俺たちがいた元の世界とは違い、この世界でカモることは悪い事ではない。騙され、ぼったくられて雇ってしまった奴がマヌケなのだ。ここで、買い物の仕方を解説しよう。

 

 

「8000万?」

 

 

例えば、この場合“俺は吹っかけられてるのをお見通しだ”という態度を取り…

 

 

「クッ……ハッハッハッハッ!幾ら何でも俺たちを馬鹿にするなよ、少し高いんじゃないか?」

 

 

…と、大声で笑おう。すると…

 

 

「なら、いくらで支払ってくれるんだ?」

 

 

依頼主に決めさせようと探ってくる。

 

 

「3000万にしてくれ。こちらに雇われれば、弾薬やブラスターとジェットパックの整備を無償でやってやるさ」

 

 

俺でもこんなに安く言っちゃって悪いな〜と言うくらいに値段+オマケのサプライズ付きを言うのだ。すると…

 

 

「……フッ…中々面白い冗談を事を言うな坊主。ブラスターの弾薬、及びブラスターとジェットパックの整備は願ってもないが、割と値段が少ないんじゃ話にならないな」

 

 

…っと首を掻っ切る真似をしてくる。しかし、ここで気負けしてはならない。

 

 

「じゃあ、弾薬やブラスター、ジェットパックの話は無しだな」

 

 

帰る真似をしてみよう。

 

 

「分かった、俺からのサービスだ。7000万なら手を打とう」

 

 

…と言って、引き止めてくる。

 

 

「じゃあ、4000万にしろ」

 

 

そして、ここからは本格的な値段交渉が始まるのだ。という訳で……

 

 

 

値段交渉、開始!

 

 

 

「6500万」

 

「4500万」

 

「6000万」

 

「5000万」

 

 

二人が息をついて言葉をそろえる。

 

 

「「…5500万」」

 

 

値段が決まり、ガシッと俺はジャンゴと手を組む。無事に交渉が成立するのだった。正直の話、今の俺たちにはそんな大金はない。この時に俺はオルクス大迷宮にあるグランツ鉱石の様な宝石を次の町で換金して大金を確保しようと考えるのだった。するとジャンゴが…

 

 

「中々思い切った交渉をして来たな。取引の基本は覚えている様だが、俺の方が一枚上だった様だな。まぁ、今回はその度胸に免じて後払いにしておいてやるよ」

 

「そういってくれるとこっちは助かるよ…」

 

「…それで、依頼内容は?」

 

 

そんな感じで俺は無事に賞金稼ぎのジャンゴを雇う事に成功する。依頼内容としては元の依頼主側で雇われた振りをしつつも、トータスの世界から俺たちの元いた世界に帰れるようになったら、その報酬を支払う事にした。なお、ジャンゴの前の依頼主は魔国ガーランドの魔人族に雇われている為に俺たちと対立する可能性がある為、ある程度敵対する振りをしながらもタイミングを見て、こちら側に来るように手引きするのだった。因みに、ジャンゴが俺たちの元いた世界に興味を持ったら、俺たちの世界の通貨の事を考えなければならなくなったのは余談である。

 

 

 

一方の雷電たちはというと……

 

 

「俺たち、完全に蚊帳の外だな」

 

「ハジメや教官。完全に俺たちの事を忘れてないか?」

 

 

完全に置いてけぼりになっていた。

 

 

シア以外にもヒロインを追加しようと思います。考えとしては八重樫と恵里を入れようと考えています。皆様は如何でしょうか?

  • 入れるべき
  • そのままでいい
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