ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

36 / 85
今回、ARCトルーパーが少し活躍します。


36話目です。


救出作戦と新たなる敵

 

 

清水がゴーレム軍団に強襲を仕掛ける数分前、一機のガンシップが清水がいる岩山に向けて敵に見つからない様に低空で遠回りのルートを飛行していた。ガンシップ内ではARCキャプテンを筆頭に二十人前後のARCルテナントのARCトルーパーが戦闘準備として各自装備の最終点検と各ブラスターにパワーセル・カートリッジをセットしたり、アタッチメントである“アンダー=バレル・グレネード・ランチャー”をDC-15に装着し、ハジメお手製の40mm×46HE(高性能炸薬弾)グレネード弾を装填して点検を終える。するとクローン・パイロットがARCキャプテンに目標地点に接近していることを報告する。

 

 

「キャプテン、目標に接近」

 

「よしっ…ハッチ開け」

 

「イエッサー!」

 

 

ARCキャプテンの指示通りガンシップのハッチを開き、外の様子が見える様になる。クローン・パイロットは敵に見つかっていないことをARCキャプテンに報告する。

 

 

「目標地点に接近、敵に捕捉されていません」

 

「突撃ッ!」

 

「イエッサー!」

 

 

ARCキャプテンから突撃命令を下されたと同時にクローン・パイロットがレバーを動かし、ガンシップを最大船足で加速させる。そして着陸地点でARCトルーパー達を降ろす。そしてARCキャプテンがホロマップで清水の居場所を確認する。

 

 

「救出対象、確認。一人は岩場、一人は上で援護」

 

「「イエッサー!」」

 

「残りは、私に続け!!」

 

 

ARCキャプテンの指示でARCトルーパー達はARCキャプテンの指示通りに行動する。Z-6ロータリー・ブラスター・キャノンを持つARCトルーパーがいれば、中にはレシプロケイティング・クワッド・ブラスターを担ぐARCヘビー・ガンナーもARCキャプテンについて行く。そしてガンシップは万が一のことを考えて低空で待機することにした。

 

 

 

ARCキャプテンは清水がいると思われる場所に駆け足で向かいながらもハンドサインで一部のARCトルーパーに指示を出し、ARCトルーパーもARCキャプテンの指示に従い行動する。そして清水がいる所まで辿り着くと、今まさに清水に危険が訪れていた。

 

 

「…何っ!?」

 

「粉砕せよっ!虫けらっ!!」

 

 

清水に向けて戦斧を振るおうとするゴーレムの攻撃から清水を守る為にARCキャプテン含む全てのARCトルーパーが戦斧を持つゴーレムに向けて一斉射を行う。ARCトルーパー達の一斉射によって放たれた光弾の弾幕を受けたゴーレムは、身体をズタズタに引き裂かれる様に砕け散った。倒したゴーレムはゴーレム軍団の士官だったのか、他のゴーレム達は士気が低下して動揺していた。敵が動揺している間に救出対象である清水を確保するのだった。なお、清水は何故ARCトルーパー達がここに来たのか見当がついていた為かあまり驚かなかった。

 

 

「救出対象を確保!これより撤退する!」

 

「待てっ!あの黒いゴーレムを仕留めなければ!」

 

「駄目です!貴方のことを救出しろと将軍から命じられています、急いで脱出しないと…!」

 

 

ARCキャプテンが清水を何とか説得してガンシップへと連れて帰ろうとしたその時、黒いゴーレムが一気に距離を詰めてきたのだ。ゴーレム故に表情はない筈なのに何故かこの黒いゴーレムだけは獲物を見つけて笑っている様にみえ、更に背筋に悪寒が走った。

 

 

「フッ…!」

 

「……っ!下がれ!!」

 

 

ARCキャプテンと清水が黒いゴーレムから振るわれる剣から回避し、ARCキャプテンがDC-17ハンド・ブラスター二丁をホルスターから引き抜き、そのまま撃つ。ARCキャプテンと清水を助けようと他のARCトルーパー達も援護射撃を行う。

 

 

「ホッホゥッ!これは流石に危ないな…!」

 

 

すると黒いゴーレムは走りながらARCトルーパー達から放たれるブラスターの弾幕を後ろへと跳躍を繰り返しながら躱し、楽しそうに大回りに駆け回っていた。ARCトルーパー達も黒いゴーレムに当てられず少しずつ焦りを感じていた。そして何よりも、この黒いゴーレムは他の敵よりも危険であることを理解していた。

 

 

「撃ち落とせ!撃ち落とすんだ!!」

 

 

清水の指示もあってか、ARCトルーパー達は用いる火力で黒いゴーレムを撃破しようとアンダー=バレル・グレネード・ランチャーから40mm×46HEグレネード弾を放つ。しかし、黒いゴーレムはグレネード弾に対して跳躍し、紙一重で避けながらもグレネード弾による爆風を利用し、一気にARCトルーパー達の距離を詰める。

 

 

「…っ!散れ!」

 

 

ARCキャプテンの指示があったものの間に合わず、黒いゴーレムの距離(レンジ)に入ったARCトルーパーは黒いゴーレムが持つ剣に斬られる。そして近場にいたARCトルーパー達も応戦しようとしたその時、黒いゴーレムの肩から黒い尻尾のような鋼鉄製の棘がブラスターごとARCトルーパーの装甲服ごと貫かれる。更には左腕に仕組んでいる射出用の仕込み武器でARCトルーパーに向けて放つ。これをくらった二名のARCトルーパーの装甲服に四角い風穴が空き、そのまま絶命する。僅か数秒足らずで四人のARCトルーパーが戦死した。

 

 

「ガンシップ、援護射撃を!!」

 

《イエッサー!》

 

 

ARCキャプテンの指示でガンシップから主兵装である二基のマス=ドライバー・ミサイル・ランチャーを黒いゴーレムの手前に撃ち出す。

 

 

「ホォ…!今度は空からか!」

 

 

黒いゴーレムはミサイルが地面に到達する前に咄嗟に後ろへと下がり、ミサイルによる攻撃から逃れると同時に敵の視界を奪うことに成功する。ARCキャプテンは撤退する最後のチャンスであると判断し、そのまま撤退命令を出す。

 

 

「この期を逃すな!ガンシップ、着陸して私達を回収後に直ぐ引き上げるぞ!」

 

「いやっ駄目だ、あの黒いゴーレムはまだ生きている!!」

 

「シャドウ、もう限界です!このままでは我々が先に全滅します、状況を考え下さい!」

 

「くっ……了解した!」

 

 

清水の説得に成功したARCキャプテンは清水を含む全員の搭乗を援護しつつもガンシップに乗り込む。そしてZ-6ロータリー・ブラスター・キャノンを持つARCルテナントがガンシップ内で牽制射撃を行いつつも離陸の援護を行う。クローン・パイロットは全員の搭乗を確認した後にガンシップは離陸し始める。

 

 

「に…逃がすな!撃て、撃ち落とせ!」

 

 

他のゴーレム達はようやく動揺を静めて目の前で怒っている状況を把握し、ガンシップを落とそうと空気銃で弾丸を放つ。しかし、ARCトルーパーが持つZ-6ロータリー・ブラスター・キャノンから放たれる光弾の弾幕により正確な射撃がままならないでいて、ガンシップの装甲はARCトルーパーの装甲服よりも固いために貫通することは叶わなかった。そしてガンシップは離陸し、ここから離脱するのだった。離脱する際に、ゴーレム軍団の最後列が見えるところでクローン・パイロットは()()()を投下する。

 

 

「な……なんだコレは?」

 

 

最後列にいたゴーレムの一人がガンシップが投下した円形の筒状の何かを拾い上げて確認してみると“ピッピッピッ”と鳴っていてゴーレム達は何かと嫌な予感を覚えた。ガンシップが投下した物はリモートタイプのデトネーターである。ゴーレム軍団から大分距離を取った後にARCキャプテンがリモートタイプのデトネーターを起爆させるスイッチを押す。瞬間、ゴーレム軍団の最後列で連鎖爆発が起きる。無事に清水を救出できたと同時に、ゴーレム軍団に大打撃を与えることに成功するのだった。

 

 

ARCトルーパーSide out

 

 

 

赤いラインの白い兵士を筆頭に青いラインの白い兵士達が黒い兵士……確かシャドウといったか?彼を救助する為に派遣された精鋭部隊であることは確かだ。敵の精鋭部隊が爆弾らしきものによってこちらの被害はざっと四百から五百と戦死者が出た。騎士団の一割を削られたとはいえ、こちらとしてはかなりの痛手だ。

 

 

「イオ、ニケはどうだ?」

 

「右足は負傷してはいますが、治癒魔法で何とか回復できるようです」

 

「もぉ〜将軍!撃つんだったら撃つって言ってよ〜、痛かったんだから!!…まぁ、それはそれで大佐に負ぶってもらったから良いんだけど……

 

「それはすまなかった。だが、お前が死んではイオが悲しむからな」

 

 

“なっ…将軍!?”とイオは何かと焦っていたが、ニケにいたってはそんな言葉を使われてズルイと思ったのか不貞腐れた表情をしながらも顔を赤めて踞った。ニケの安否を確認した後にベルセボネから細かい死者の詳細を聞いた。

 

 

「ベルセボネ、こちらのゴーレム騎士団はまだ動かせるか?」

 

「はっ。隊列を組み直せば再び行動を再開することが可能です。…しかし、先の白い兵士達の強襲でドラギア将軍補佐が殺られました。核も完全に破壊されていて身体の移し替えによる蘇生は叶わないでしょう」

 

 

我々ゴーレムは核さえ無事であれば四枝を失った身体でも核を別のゴーレムの身体に移し替えれば再び戦線に復帰が可能ということだ。しかし、ドラギアや他のゴーレム達の核がやられてしまっている以上、復活は望めない物だ。私はベルセボネに残ったゴーレム達の隊列を戻す様に指示を出したその時、我々が向かっていた増援部隊がいる方向から向こうから増援部隊が来てくれた。尋問官が送った増援部隊は、先ほど我々が戦っていた白い兵士達と似た鎧と装備を身につけている兵士達の姿があった。些細な違いを入れるのならば、つり目型のTの字のバイザーではなく垂れ目型のバイザーで、人間用に調整されたヘルメットを被っていた。更には我々が戦っていた白い兵士達は黒一色の銃を所持していたが彼等は違う。白と黒の二色が施されている銃を所持していた。

 

 

 

その増援部隊の白い兵士達を見たゴーレム達は一瞬“さっきの奴らの仲間ではないのか?”と疑心暗鬼に駆られ、プレスガンを向けるものもいた為、私はゴーレム達に攻撃禁止の指示を出す。すると増援部隊の白い兵士達は中央に道を作る様に整列し、その中央の道から黒い兵士達を率いる尋問官が現れる。

 

 

『おや…どうやら手酷くやられた様だねぇ?』

 

「あぁ。一人の将軍補佐がやられ、他のゴーレム達もざっと五百くらい先ほどの爆発で削られた」

 

『そいつはお気の毒ね。…それで、魔物の軍勢を率いていた魔人族は何処だい?』

 

「向こうでベルセボネと話している。ところで、お前たちが連れてきた兵士達の名はなんだ?向こうの白い兵団と区別するには名前を知らなければな?」

 

『そうさね、私からも先に言っておきたいことがあるからね。先ず貴方達が戦っていた白い兵団は“クローン・トルーパー”という作られた兵器よ。そしてこっちにいるのはクローンとは違い、純粋の人間のみで編成された兵士“ストームトルーパー”だよ』

 

 

どうやら我々が戦った白い兵士達はクローン・トルーパーという名で、尋問官が連れてきた増援部隊の白い兵士達はストームトルーパーという名前の様だ。その際に尋問官の説明に些か気になる言葉が出てきた。

 

 

「なるほど……しかし、クローンとは一体何だ?それに作られた兵器と言っていたが、まるで()()()()()()ような口ぶりだが?」

 

『言葉通りだよ。彼等はとある人間をベースに作られた()()()()さね。そいつらの特徴は戦う為に作られた分、寿命が人間の半分しかないのさ』

 

 

なるほど………道理でより統率が取れている訳か。複製人間となると所謂ドッペルゲンガーに近い何かの存在かもしれないな。だが、今はそんな事はどうでもいいと判断した私は尋問官から増援部隊であるストームトルーパー達を授かった後、再びウルの町へ侵攻の為に戦略を練るのだった。

 

 

 

ヒュケリオンSide out

 

 

 

ARCトルーパー達を乗せたガンシップが清水の救援もとい、救出に向かってから数十分が経過していた。清水が無茶をしていることを愛子先生達に話した為に彼等も清水の無事を祈っていた。ARCトルーパー達の帰りを待っている間にスカウトチームに再び偵察任務を任せる。それから数分後、清水を救出しに向かったガンシップが漸く帰還したのだ。そしてガンシップ内で清水らしきフォースを感じ取り、どうやら無事に救出が成功したことを理解した。

 

 

 

ガンシップが着陸し、ハッチが開くと、ARCトルーパー達と清水の姿があった。ARCキャプテンから状況報告を受け、その後に次の指示があるまでアクラメイター級で待機を命じた。クローン軍団召喚の唯一の欠点は、一度召喚した兵士は死ぬか召喚者が死ぬかの二つで、どちらかが当て嵌まるまで消えることがない。そして清水がガンシップから降り、俺の前までやって来て謝罪してきた。

 

 

「申し訳なかった雷電。お前の言う通り、素直に撤退すればよかった。暗殺は失敗した。ARCトルーパー達が来ていなかったら、今ごろ俺はどうなっていたか。……だが、彼等のお陰で敵の副官は倒すことは出来た」

 

「らしいな。だが、今回の戦いは必要のない戦いだった。そのお陰でARCトルーパー達にも犠牲者が出た。お前の身勝手さには困った物だ。今後は絶対に命令に従ってもらうぞ、勝手な行動が味方の危機に…」

 

 

そう言葉を続けようとしたその時に、スカウトチームから連絡が入った。

 

 

《将軍、聞こえますか?》

 

「あぁ、スカウトか。どうした?」

 

《ゴーレム軍団の増援と思わしき部隊を確認したのですが、その……我々では判断がし難い増援部隊でした》

 

「…どういうことだ?その敵の増援はゴーレムではないのか?」

 

 

そうスカウトに問い出すと、スカウトは違うと返答し、敵の増援について詳しく説明した。

 

 

《はい。厳密に言えばゴーレムではなく、()()()()()()()()()()()()()といえばいいのでしょうか?とにかく、コムリンクに画像を送りますので確認を願います》

 

「……分かった、こちらでも確認してみる。お前たちはすぐに撤退し、こちらの防衛戦に参加してくれ」

 

 

そうスカウトに連絡した後に俺は一旦清水の説教は後回しにし、俺はハジメ達に敵の増援について話し合いがしたいので一度ガンシップで経由してアクラメイター級内の司令室に向かうことにした。

 

 

 

そうして俺とハジメ達、デルタ分隊一同は司令室にてスカウトチームが敵の増援の情報を入手し、これからの行動について話し合うのだった。

 

 

「さて……今回この司令室に呼び出したのは他でもない。スカウトチームが敵の増援部隊を確認したとの情報だ」

 

 

俺がそう説明するとハジメ達はもう情報が入ってきたのかと納得しつつも、ハジメはある疑問を清水に問い出す。

 

 

「なぁ清水、一応聞くがお前が用意した魔物を連中がまだ隠していたってのか?その辺はどうなんだ?」

 

「清水ではない、シャドウだ。…そのことだが、そんな訳ないだろう。今回の襲撃でお前たちが壊滅させた六万の魔物の軍勢が俺が集めた奴で打ち切りだ」

 

「清水の言う通り敵増援部隊は魔物でもゴーレムでもない、相手は人間だ。それもクローン達の装備に似た物を身につけているとのことだ。スカウトチームからその現場から取った画像がある」

 

 

そう言って俺は、スカウトが送ってくれた画像をホロテーブルに映し出す。その敵の増援部隊の兵士はスカウトが言っていた通り、クローン達の装備に似たヘルメットとアーマー、そしてブラスターなどが装備されていた。この時にデルタ分隊はセヴだけを除いてこのトルーパーのことを知っていた。

 

 

「こいつは、銀河帝国軍の“ストームトルーパー”じゃねえか!」

 

「ストームトルーパー?俺達兄弟の新しい装備か?」

 

「いや、セヴ。お前は知らないと思うが501大隊や俺達のような一部のクローン達は年を重ね、4BBY以降使い物にならなくなったことで解散させられた。帝国はその様なことを考えてその穴埋めとしてストームトルーパーはクローンではなく、人間のみの志願兵や徴募兵によって占められるようになったんだ」

 

 

フィクサーがそう説明し、セヴは驚いている最中、俺も内心驚いてはいた。前世の俺が死んだのは19BBYだ。その十五年後でその様なことが起こっていたとは思いもしなかった。しかし、フィクサーはこの時にある違和感を抱いていた。

 

 

「…しかしこのストームトルーパー、何かと我々の知るストームトルーパーとはアーマーと装備が一部デザインが少し異なります」

 

「確かに、我々が知らぬ間に帝国は特殊部隊のトルーパーでも生み出したのか?」

 

「それはこちらでも分からないな。ハジメ、お前は何か知っているか?」

 

 

その時に俺はハジメに何か知っているか聞いてみたが、ハジメはこのストームトルーパーの知っているのか最初はありえないという表情をしていた。

 

 

「……ハジメ、どうした?」

 

「え…あっいや、なんでもねえ。それとこのストームトルーパーなんだが、俺はこいつのことを知っている」

 

「このストームトルーパーを?ハジメ、こいつはどんな奴なんだ?」

 

 

スコーチがそう聞き出すと、ハジメは答える。

 

 

「こいつらは5ABYに銀河帝国が反乱軍……後の新共和国に敗れて崩壊し、銀河協定を締結した後の一部の帝国軍将校、貴族、技術者たちは敗北を認めず、帝国を権力の座に返り咲かせるため未知領域へと姿を消し、やがて“ファースト・オーダー”と呼ばれる暫定軍事政権を樹立し、人間の幼い子どもたちを誘拐して軍隊に加え、新世代のストームトルーパー兵団を創り上げた。帝国のストームトルーパーとの違いを入れるなら、今画像に映っている奴は差し詰め“ファースト・オーダー・ストームトルーパー”といったところか?」

 

「まて、子供達を誘拐して訓練だと?過程は違うが方法の一部が俺達クローン兵の育成に一部共通点がある。俺達クローンは成長速度が速い分、子供のうちに軍事学習を行わせ、早い段階でより忠実な兵士に育て上げることが可能だ。それをファースト・オーダーと名乗る連中は誘拐した子供達にもそれを行い、忠実な兵士を生み出したというのか?」

 

 

“そういうことになるな”とハジメが告げた後に、俺は余計に頭を悩ませることになった。一応クローン達には対人戦においては引けを取らないかも知れないが問題は数だ。スカウトの報告によるとその増援部隊であるストームトルーパーはざっと一個師団もいてゴーレム軍団のも合わせると約二万の軍勢がこのウルの町に押し寄せて来るということだ。魔物の軍勢とは違って奴らは知性と戦略的な攻撃をしてくる分、厄介であることに変わりはなかった。そこで俺は次の戦闘で重砲こと自走式砲台である“AV-7対ビーグル砲”を四台ウルの町に召喚することを決定し、後方の重砲による援護射撃による攻撃で少しずつ敵を削ろうと考えた次第だ。そうして俺はAV-7対ビーグル砲を四台召喚し、ウルの町に配置した。そして数合わせとして一度アクラメイター級を月外縁軌道にある医療ステーションに向かわせ、クローンの増員四千を補充してから戻ってくることにした。アクラメイター級が往復して戻ってくるのにざっと二日は掛かったが、その間に敵の襲撃はなかった。敵の襲撃がないとは言え、何かと不気味な何かを感じた俺はいずれ来るべき戦いに備えるしかなかった。

 

 

 

第一次ウルの町防衛線から三日後……

 

 

 

戻ってきたアクラメイター級から四千のクローン兵の増員と補給物資を受け取った後に俺たちは外壁の上で敵を待ち構えていた。この三日間を利用してハジメに錬成を頼んで外壁にある工夫を施してもらった。その工夫とはブラスト・ドアの設置だ。これにより梯子を使って外壁を超える手間がなくなったのだ。外壁に設置したブラスト・ドアは外の塹壕に繋がっている。これによりクローン達の後退ルートを確保したのだった。なお、この戦いにおいてウルの町の住民だけは参加させない様にアクラメイター級で待ってもらっている。無論、愛子先生達や護衛騎士達もだ。前回の戦いでは虐殺に近かったが、魔物の軍勢を倒すというファンタジー的な戦いであったが今回は違う。人対人、それ即ち、人間同士の……ブラスターで撃ち合う戦争なのだから。聖教教会から派遣された護衛騎士達にストームトルーパーを相手をするには文明の差がありすぎる為に愛子先生の説得のお陰で何とかなったのは余談だ。

 

 

 

そう考えている間にデルタ分隊のボスが敵を捕捉したことを報告する。

 

 

「将軍、敵ストームトルーパーとゴーレム軍団を確認した。左右にストームトルーパーを展開し、後方にはゴーレム軍団と布陣を取っている様だ」

 

「そうか…なら、こちらも行動を起こすとするか」

 

 

“イエッサー”とボスが言った後に自身の持ち場に戻るのだった。そして俺はエレクトロバイノキュラーを取り出して敵軍がいる方角に向けた後に覗き込み、敵の動きをよく観察する。この時に俺は前世の頃の思いでを思い出してしまった。前世で体験した三年間も続いた戦争…“クローン戦争”のことを。独立星系連合のドロイド軍を相手に俺自身よく駆け抜けたものだ。だが、今回の相手はドロイドではなく人間だ。クローン達も複雑な思いをしているかもしれないが、気持ちを切り替えないと死ぬのは己自身であることを理解しつつも戦闘態勢を整っていた。この戦い……恐らく、尋問官の背後にはエヒトが関与している可能性があるがその考えは後にして、クローン達やハジメ達と合流する為に俺も動き出すのだった。

 

 

 

天之河の末路が原作通りであるが、追加すべき案は如何に?

  • その一 右腕を除いて左腕、両足切断
  • その二 暗黒面に堕ちる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。