ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強   作:コレクトマン

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ヤバい……ストックがあるとは言え、連続投稿はキツい……。


7話目です。


オルクス大迷宮編
再会とその後の彼等


 

 

奈落に落ちてから僕は……いや、()は何日経過したのか分からない。ベヒモスとの戦闘で魔法組が放った攻撃魔法の一発火炎魔法の弾が飛んできて、直撃し、俺は雷電に抱えられてベヒモスから逃げた矢先にベヒモスは橋を壊す程の攻撃を行ったお陰で俺と雷電はベヒモスもろとも奈落の底に落ちた。奈落の底に落ちていきながらも途中で吹き出た水に飲まれ、俺は雷電とはぐれてしまった。俺に向けて攻撃したあの一発の火炎魔法……あれは悪意ある攻撃であった事は覚えているが、奈落に落ちた衝撃で俺に攻撃した奴が誰なのかをすっかり忘れてしまう。

 

 

 

そんな感じで酷い目にあったのにも関わらず、俺に更なる最悪な事に巻き込まれる。雷電を探そうと緑光石の光を頼りに奈落の底を探索しているとそこでウサギっぽい魔物にリンチにされるわ巨大なクマの魔物に左腕を食いちぎられるわで散々な目にあった。だが、俺は左腕を失ったことによる幻肢痛もあり絶望の状況の中、偶然にも回復効果のある“神結晶”と“神水”を発見したことによって生き延びた。……だが、渇きを潤しても飢えだけはしのげなかった。しかし、雷電だったらこんな状況でもジェダイとして諦める筈はない。だからこそ俺は自分自身のありとあらゆる不確定要素……つまりはほとんどの感情を、“全てどうでもいいこと”と切り捨て、生に縋りつくための純粋なる殺意。純度100%のこの世界の誰よりも研ぎ澄まされた殺意だけが芽生えた。……ある意味ではジェダイが嫌うフォースの暗黒面の一つではあるが、俺はあいにくジェダイじゃないしフォースも使えない。だからこそ俺は自身の敵になる奴が人間であれ、魔物であれ、魔人や亜人であろうとも殺す。

 

 

 

そして俺は飢餓感から脱出する為に錬成でトラップを作り、それ(トラップ)に掛かった“二尾狼”をコルトから貰ったハンド・ブラスターで仕留める。そしてその肉を俺が錬成して作った“セーフティー・ルーム”に持ち帰って銃痕以外の部分の魔物肉を喰らった。最初に食った時は強烈な血の味と獣臭があってクソ不味かったが、俺は何度も吐き戻しながらも一心不乱に喰らいついた。その時、魔物の肉特有の猛毒に侵されたが神結晶から生成される神水を飲み、身体の破壊と再生の繰り返しという地獄の苦しみを味わった。幾度も身体の破壊と再生が繰り返された結果、筋肉が発達して身長も10cm以上伸び、髪は白くなり瞳も紅色になった。俺は自身に何が起こったの確認すべくステータスプレートを確認してみた。

 

 

 

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南雲 ハジメ 17歳 男 レベル14

天職:錬成師

筋力:220

体力:350

耐性:210

敏捷:290

魔力:340

魔耐:450

技能:錬成[+精密錬成][+電子機器錬成][+電子機器組立て錬成][+複製錬成][+鉱物系鑑定]・銀河共和国式近接格闘術・光学兵器知識・魔力操作・胃酸強化・纏雷・言語理解

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「いや…なんでやねん……」

 

 

つい大阪弁を行ってしまう程の明らかにステータス上昇が異常だった。だが、これはこれで都合が良かった。分かった事は魔物の肉を食えばそいつの特性を得られるという事だ。それを利用すれば俺はこの迷宮から脱出する為に必要な力が手に入る。その為にも俺は一旦セーフティー・ルームで周囲にあった鉱物を鉱物鑑定で片っ端から調べると“燃焼石”と“タウル鉱石”を発見する。

 

 

 

燃焼石は可燃性の鉱石。点火すると構成成分を燃料に燃焼する。燃焼を続けると次第に小さくなり、やがて燃え尽きる。密閉した場所で大量の燃焼石を一度に燃やすと爆発する可能性があり、その威力は量と圧縮率次第で上位の火属性魔法に匹敵する鉱石だ。そしてタウル鉱石は硬度8(10段階評価で10が一番硬い)。衝撃や熱に強いが、冷気には弱く。冷やすことで脆くなる。熱を加えると再び結合するという鑑定した鉱石の中で最高の硬度と靭性を持つ鉱石だ。この二つの鉱物からヒントを得た俺は“ある物”の制作に取りかかる為、片手で錬成を行う。

 

 

 

しかし、片手での錬成……特に精密錬成はかなり苦戦した。1ミリの狂いも許されない超精密な錬成は極度の魔力と集中力を要した。錬成しては失敗と、何度もトライ&エラーを繰り返し、ついに念願の“ソレ”が完成する。

 

 

「全長約35センチ、六連回転式弾倉大型リボルバー型拳銃“ドンナー”……ついに完成したな」

 

 

ドンナー(こいつ)の銃身と弾丸にはタウル鉱石を使用し、弾丸の中には粉末状にした燃焼石(要するにガンパウダーの代わりだ)を圧縮。だがそれだけではない。二尾狼から習得した技能“纏雷”。雷を纏う事によりに弾丸は電磁加速され、小型のレールガン並の威力を持つ武器が誕生した。しばらくの間はドンナーを主力武装として使い、ハンド・ブラスターはドンナーが使えない時の緊急時の予備武器として使う事にした。そして俺は俺の右腕を喰らったあのクマにリベンジするべく向かった。その道中にあのウサギっぽい魔物と遭遇したが、ドンナーのテストショットの(餌食)にはちょうど良く、ドンナーで急所を撃って見るとそのウサギっぽい魔物の頭は吹き飛んでミンチより酷い状態となった。そんでもってウサギっぽい魔物は俺の技能習得の為の食事となりました。その結果俺は新たに“天歩”とその派生である“空力”と“縮地”の技能を習得したのであった。

 

 

 

俺は新たに習得した技能である天歩を使い、クマがいる方に向かっていった。そこで俺は思わぬ人物等と再会するの事を知る由もなかった。

 

 

ハジメSide out

 

 

 

ハジメを捜索し始めたのは良いが、ここの魔物は前に戦ったベヒモスよりも凶暴だった。特にウサギ擬きの魔物をロングバトンで仕留めたのは良いが、途中でやってきた尻尾が二つある狼の魔物が襲ってきた。その狼の魔物から放つ雷を防ぐためにロングバトンで防御したのは良いが、そこで狼は飛び掛かって爪で左顔を引っ掻いた。そのお陰で左頬に傷跡が付いた。俺はフォースによる未来予知とフォース・プッシュで狼の魔物を壁に叩きつけた後にメルド騎士団長から支給されたナイフで急所を刺し、辛くも勝利を収める。だが、左眼を失明しておきながら戦うのも限界があると思った俺は考えた。先程の魔物より強い個体と接触する可能性を考慮して、俺は新たなクローン兵を召喚することにした。その召喚するクローンは只のクローンじゃない。共和国において精鋭であり、エリートである特殊部隊“クローン・コマンドー”を召喚するのであった。それも名前付きクローンだ。俺が召喚するクローン・コマンドーはあの“デルタ分隊”だ。

 

 

「よし、始めよう……コール・リパブリック“ボス”、“スコーチ”、“フィクサー”、“セヴ”」

 

 

そう詠唱し、俺の目の前で魔方陣が展開される。その魔法陣からクローン・コマンドーのデルタ分隊が召喚される。

 

 

「デルタ、38。将軍の命により到着しました」

 

「同じく62、到着」

 

「40、準備完了です」

 

「07だ、いつでも行ける」

 

「よし、デルタ分隊。お前達に任務を伝える。この洞窟にいるハジメの捜索、後はこの迷宮の脱出だ」

 

 

“了解っ将軍”と38ことボスは任務を受諾し、俺はデルタ分隊と共にハジメの捜索を行うのであった。

 

 

 

ハジメを見つけるため、迷宮を捜索し始めてから既に数十分が経過した。あたりを探索していると少し広めの場所に出た。そしてその場所にはクマの様な魔物が狩ってきた他の魔物の肉を喰らっていた。

 

 

「将軍、あの生物は?」

 

「あれは……クマの様な魔物の様だ。初めて見る」

 

「おいおい、この星の原生生物ってこんなにも凶暴な顔付きでやばい奴なのか?」

 

「黙れ62、気付かれるだろうが」

 

「いや、40。もう既に奴は気付いているぞ」

 

 

セヴの言う通り、クマの魔物がこちらの存在に気付いた様だ。デルタ分隊はDC-17m ICWS(交換可能兵器システム)を構え、俺はエレクトロ・ロングバトンを構える。そしてクマの魔物は身体を起こす様に立ち上がり、距離があるというのに爪を出して振るおうとした。その時に俺たちは嫌な予感がした。

 

 

「あのクマの魔物…何かマズいぞ……!」

 

「デルタ、散開しろ!ドワーフ・スパイダー・ドロイド並に危険だ、散開(ブレイク)!」

 

「了解!」

 

「有利な位置を探します!」

 

「向かってる…」

 

 

全員散開した後にクマの魔物は爪を出しながら何かを繰り出す様に振り下ろす。すると強烈な風が俺たちが元いた場所の地面を抉り取った。どうやらあのクマは風を圧縮させて風の刃を飛ばしてきた様だ。この異常な攻撃力に俺たちは対処すべく俺はフォースを、デルタ分隊はDC-17mのアタッチメントを対装甲アタッチメントに切り替えてクマの魔物を完全に仕留める体勢に移る。するとセヴがボスに何者かがこちらに向かってきていることを告げる。

 

 

「ボス、HUDに反応があった。何者かがこちらに向かって来ている」

 

「待て、何者かが?……セヴ、そいつは人間か?」

 

「その様だが、このスピードは異常だ」

 

 

それを隣で聞いていた俺は一体誰なのかと思った矢先、この世界にあまり聞くことはない銃声の音がこの空間に響き渡ると同時にクマの魔物の右肩の肉の一部分が抉られ、消し飛んだ。

 

 

「今のは……実弾兵器か?」

 

 

そう考えている間に一人の人間がこの場にやって来た。しかし、その人物に見覚えがあった。

 

 

「よう、久しぶりだな。俺の腕は美味かった?……ん?」

 

「お前……ハジメか?」

 

 

その人物は俺たちが探していたハジメ本人であった。左腕が無く、身長や髪の色、瞳の色が変わっていたが、彼の中のフォースは覚えがあった。

 

 

「雷電っ!?お前……生きてたのか?」

 

「…って、無事に再会した時に言う台詞か?」

 

「いやっ奈落に落ちた時に水に飲まれてはぐれたからてっきり……な?」

 

「あー、取り込み中悪いが将軍……伏せろっ!」

 

 

この時にボスが俺たちを今起きている現実に戻す為に声をかける。俺たちはすぐに我に返り、身を屈む。すると先ほどの風の刃を飛ばしてきたのだ。

 

 

「あー…すっかりこいつのこと忘れてたわ」

 

「…一応聞くがハジメ、あいつに何か因縁でもあるのか?さっき腕とか何とか言っていたが……」

 

「あぁ、あいつに左腕を斬り飛ばされて喰われた。そんで、その報復だ。…つーか、こっちも聞きたいんだが、そのクローン達は何だ?新しく召喚したのか?」

 

「あぁ、デルタ分隊だ。腕前は保証する。…それよりもだ、先ずはあのクマの魔物を倒そう。話はそれからだ」

 

 

一方のクマの魔物はこっちが余裕そうに喋っている事に癇に障ったのかそのままこっちに突っ込んで来た。しかし、デルタ分隊の対装甲アタッチメントことグレネード・ランチャーでクマの魔物の進路を妨害する。そして俺はフォースでクマの魔物の動きを止める。

 

 

「とりあえず動きを止めた。一応止めを刺すがハジメ、ハンド・ブラスターはまだ持っているか?」

 

「ん?あぁ、まだ持っているぜ。安全対策の為に使うんだろ?」

 

 

“ほらっ”と言ってハジメは俺にDC-17ハンド・ブラスターを投げ渡す。それを受け取った俺はそれをクマの魔物に向ける。ハジメやデルタ分隊も同様、己が持つ武器をその魔物に向ける。

 

 

「本来ならこいつは俺の左腕を喰い、一度心を砕かれかけた原因。こいつをここで打ち破らない限り俺は前に進めないと思っていたが、まぁ…何かと呆気ない形で終わったな」

 

「まぁ…とりあえずだ。この魔物は運が悪かったってことだ。だからこそだ……俺たちと合流した時点でこいつの負けは確定した。今言えるのは一つだけだ……」

 

 

 

「「生まれ変わって、出直して来なっ!!」」

 

 

 

俺はハンド・ブラスター、ハジメは実弾のリボルバー、デルタ分隊はブラスターと明らかにオーバーキルな火力でクマの魔物を絶命させる。無事にクマの魔物を討伐し、ハジメと再会することが出来た。

 

 

 

グゥゥゥゥゥゥ~……。

 

 

 

……ただし、ここで俺の腹の音が出なければある意味感動の再会が台無しだ。

 

 

「…やれやれ、こんな時に腹が減るか……緊張感台無しじゃないか」

 

「くっ…ははっ……!確かにな」

 

「ジェダイといっても余り俺たちと変わらないんだな?」

 

「そのようだな。よしっデルタ、周囲の安全確保」

 

 

スコーチが茶々を入れ、ボスはクマの魔物を倒した後にクリアリングをデルタ分隊員に指示を出して一時の安堵を得るのであった。

 

 

雷電Side out

 

 

 

将軍やハジメが迷宮の奈落のそこに落ちてから五日が経過した。この五日間は酷い物だった。あの後は宿場町ホルアドで一泊し、早朝には高速馬車に乗って我々は王国へと戻った。私はコマンダー達に将軍とハジメの事と、将軍が警戒していた檜山がハジメに向けて攻撃した事を報告した。この事を白崎が知ってしまうと彼女が何をやらかすのか分かったものではない。その結果、白崎達には知られぬ様、檜山の処遇が決まるまでクローン数名を檜山の監視に付けるのであった。そしてメルド騎士団長は将軍とハジメの事に関して国王と教会に報告しに向かった。その時に私は将軍やハジメはまだ生きているという事を伝える為にメルド騎士団長と同行した。そして国王や王国の人間に報告した。その時に王国の人間の反応は、愕然と安堵の吐息を漏らしたのだ。どうやら王国の人間、貴族の人間はハジメのことを“無能”であると認識していた様だ。こればかりは八重樫や坂上が憤激に駆られて何度も手が出そうになった。さらには我々を召喚出来る将軍に目をつけていた様だ。我々の様な軍隊を召喚出来る者がいれば最強の軍事力を得る事が出来ると考えているのだろう。…だが、我々は共和国に忠誠を誓った。決して将軍や共和国以外に仕えるつもりはない。最終的に将軍とハジメの処遇はこう決まった。将軍は行方不明で、ハジメは死亡扱いになった。無論私は抗議したが私の言葉を聞く気にもなくあしらわれた。

 

 

 

そして私はPTSDになりかけた白崎の様子を確認しに向かった。実戦訓練の時にスタン・モードの効果が聞き過ぎたのか気を失ってから五日が経過したのだ。その部屋に入ると、彼女を看病をしているのは白崎の友である八重樫だった。

 

 

「フォードーさん……」

 

「八重樫、今の彼女はどうなっている?」

 

「……まだ目を覚まさない。よほどハジメ君達が死んだ事を受け入れられず深く眠りについているみたい」

 

「まだ彼らが死んだわけではない。特に将軍ならどのような絶望的な状況でも諦めない」

 

「どうしてそう確信が出来るの?あの奈落の底の深さじゃ……」

 

 

将軍はジェダイだからなと答えて白崎を見る。今の彼女は悪夢を見ているのか涙を流していた。八重樫は私の言った意味を理解出来なかったが、今は白崎の手を握りながら、“どうかこれ以上、私の優しい親友を傷つけないで下さい”と、誰ともなしに祈った。その時、不意に、握り締めた香織の手がピクッと動いた。

 

 

「!?…香織!ねぇ、聞こえる?香織!」

 

「……雫ちゃん?」

 

 

八重樫の声が聞こえたのか白崎はゆっくりと閉じていた瞳を開き、意識を覚醒する。

 

 

「ええ、そうよ。私よ。香織、体はどう?違和感はない?」

 

「う、うん。平気だよ。ちょっと怠いけど……寝てたからだろうし……」

 

「いくらブラスターのスタン・モードを受けたとはいえ、アレから既に五日が経過している」

 

「五日?そんなに…どうして……私、確か迷宮に行って……それで……」

 

 

私は白崎が気を失ってから五日が経過した事を伝える。その時に白崎は徐々に焦点が合わなくなっていく目を見て、マズイと感じた八重樫が咄嗟に話を逸らそうとする。しかし、白崎が記憶を取り戻す方が早かった。 

 

 

「それで……あっ。………南雲くんたちは?」

 

「ッ……それは「彼らはあの実戦訓練で奈落に落ちた。彼らの安否は未だに不明だ」…!フォードーさん!」

 

 

私は白崎に本当の事を話したが八重樫は言うべきではないことを白崎に伝えた事に怒っている。この様子を見て白崎は自分の記憶にある悲劇が現実であったことを悟る。だが、そんな現実を容易に受け入れられるほど白崎はできていない。

 

「……嘘だよ、ね。そうでしょ?雫ちゃん、フォードーさん。私が気絶した後、南雲くんたちも助かったんだよね?ね、ね?そうでしょ?ここ、お城の部屋だよね?皆で帰ってきたんだよね?南雲くんは……訓練かな?訓練所にいるよね?うん……私、ちょっと行ってくるね。南雲くんにお礼言わなきゃ……だから、離して?雫ちゃん」

 

「だめよ香織。……残念だけど、香織。わかっているでしょう?……ここに彼らはいないわ」

 

 

白崎は虚ろな眼をしながらまるで壊れた人形の様にこの場にいない筈の人間を探す為に動こうとするが、八重樫はそれを静止させる様に白崎を止める。

 

 

「やめて……」

 

「香織の覚えている通りよ」

 

「やめてよ……」

 

「彼は、南雲君は……」

 

「いや、やめてよ……やめてったら!」

 

「香織!彼は死んだのよ!」

 

「ちがう!死んでなんかない!絶対、そんなことない!どうして、そんな酷いこと言うの!いくら雫ちゃんでも許さないよ!」

 

 

現実を受け入れられない白崎は八重樫の拘束から逃れる為に暴れる。その時に私は八重樫が言っていた言葉に訂正を入れる。

 

 

「だから彼らはまだ死んではいない。未だに彼らは行方不明なだけだ」

 

「どっちも同じじゃない!もうこれ以上香織を傷つけるのは「その優しさが逆に彼女を余計に傷つけているんだ」……!」

 

「確かにあの大迷宮で将軍とハジメが奈落の底に落ちたのは事実だ。だが、将軍はジェダイだ。将軍ならきっとハジメを助けている筈“ppp…”…ん、通信?」

 

 

私は懐にあるホロプロジェクターからホログラム通信が入っていた。その通信先はかのデルタ分隊の者だった。

 

 

「デルタ分隊!?…となるとやはり……」

 

「…デルタ分隊?それって一体?」

 

「あぁ、恐らくだが……いや、確実に将軍が生きてる事が判明した。デルタ分隊は将軍が新たに召喚した特殊部隊のエリートだ」

 

「藤原くんが?……もしかして!」

 

 

白崎も将軍の生存を聞いて僅かな希望を見出した。私はホロプロジェクターからホログラム通信を開く。するとホロプロジェクターから一人のクローン・コマンドーが映し出された。

 

 

《こちらデルタ分隊のデルタ40。キャプテン・フォードー聞こえるか?》

 

「嘘でしょ……これほど立体的な通信が?」

 

「すごい…!」

 

「こちらARCトルーパーのキャプテン・フォードー。通信は良好だ、どうぞ」

 

《了解した。将軍、どうやら無事に繋がった様です》

 

 

デルタ40と名乗るクローン・コマンドーから別の人物がホロプロジェクターから映し出された。それは将軍の姿であった。

 

 

《フォードー、聞こえるか?一応大迷宮内にいるから余り通信状態が良くないが……》

 

「聞こえます、将軍。どうやら無事だった様ですね……?あー…それと、彼女達もいます」

 

《彼女?「えっ?藤原君なの?」「藤原くん?」…えっ?八重樫に白崎?》

 

 

彼女達がいる事を想定してなかったのか将軍は少し動揺した。どうやら将軍は通信するタイミングを見誤った様だ。…だがこれで将軍は生きている事が判明した。これはこれで良しと納得する私であった。

 

 

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