ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強 作:コレクトマン
79話目です。
雷電率いる艦隊は、八重樫がいる座標へとジャンプを開始してから数分、雷電は香織たちこの場にいる全員に雫救出作戦のおさらいをする。
「…ではこれより、八重樫救出作戦におけるお前たちの役割をもう一度説明する。行動開始は全艦がハイパースペースから出た後だ。全艦がジャンプ完了次第、アシュ=レイが指揮するファイター第1から第3編隊を発艦、先行させてステーションに攻撃を仕掛ける。残りのファイター編隊は艦の直掩に当たらせる。アシュ=レイを中心とする編隊は、陽動と同時に第一突入チームの突入路の確保のために敵軍を混乱させろ。突入チームの俺たちはシャトルでアシュ=レイたちが確保する進行ルートに進み、ステーションに侵入。マップルームにて八重樫が捕らわれている場所を特定し、奪還する」
「はいっマスター!」
「了解、将軍」
「分かったわ」
「…だが、突入チームのシャトルが狙われる可能性がある為、数隻のおとり用のシャトルを飛ばす。敵ステーションへの突入ルートと制宙権の確保を頼んだぞ、アシュ=レイ」
「分かってるぜ。俺に任せな!」
「将軍、間もなく目的に着きます」
雷電の補佐を務めるクローン航法士官の言葉を皮切りに、雷電達はそれぞれの役割を果たすために行動に出るのだった。
雷電Side out
一方のファースト・オーダーは、突如と表れた雷電の艦隊を対処しようと行動していた。ファースト・オーダーTIEファイター・パイロットたちがTIE/fo制宙戦闘機ことファースト・オーダーTIEファイターに乗り込み、スター・デストロイヤーから発艦する。ステーションからもTIEファイターが発進し、来る敵軍の排除に向かう。ステーションの司令部でセヴンス・シスターと一人の銀髪の女性がTIEファイターたちが出撃する様子を見ていた。
「案の定、攫われた姫を助けに連中が来たようね」
「尋問官、分かっていると思いますが敵がどの様に動くのか見極めなければなりません。慢心に浸って敵に隙を突かれないように」
「分かっているさ。“白夜の天使”という肩書きを持ったアンタに従うさ」
セヴンス・シスターは皮肉を込めて銀髪の女性に言った後、ステーションの警護に当たるのだった。予言の天使という二つ名をもつ彼女の正体は、地上のハジメたちが交戦した使徒ラミエルの部下“アエリア”という天使である。アエリア自身、最初は感情はなき人形のような存在であったが、ラミエルの部下として行動していた影響なのか感情が少しだけ芽生え始め、らみえる以外には滅多に表情を表すことはないがラミエルと一緒の時は人間と同じように表情が柔らかになる。それはさておき、アエリアはファースト・オーダーの士官やオペレーター達に指示を出す。
「敵は尋問官が連れてきた仲間を救出しに来たのでしょう。TIEファイター部隊は敵艦から発艦される敵ファイターの迎撃。リサージェント級スター・デストロイヤーを中心とする第32航宙艦隊は、敵の旧型スター・デストロイヤーが射程圏内に入り次第攻撃せよ」
「「「了解」」」
敵がどう動くのかを司令部から見通して、それに対応できるよう指示を出すのだった。しかし、アエリアはある一つのことを確信していた。この戦いはあることを除けば
そうとは知らずにファースト・オーダーはアエリアの支持を全うするべく行動するのだった。
アエリアSide out
ハイパースペースによるジャンプが完了し、雷電達が搭乗しているヴェネター級を含む他の艦隊もハイパースペースから出てきて艦隊が無事に全艦そろった。
「よしっ…予定通り作戦を開始せよ」
「イエッサー!グール、ハーピィー、フェアリーは発艦したと同時にポイント237に向かえ。他の部隊は各艦の直掩に回れ」
クローン・オペレーターは艦に搭載されているファイター部隊に出撃指示を出す。ファイターは主力機となっている“ARC-170スターファイター”を中心とするハーピィー中隊と爆撃を中心とする“BTL-B Yウイング・スターファイター”のフェアリー中隊、そして両翼の下に大型の特殊ミサイルを二つ搭載した“クローンZ-95ヘッドハンター”を中心とするのグール中隊が発艦された。そしてアシュ=レイが乗る“イータ2アクティス級軽インターセプター”が発艦し、アシュ=レイが指揮するファイター編成部隊は予定ポイントに向けて飛行していた。残りのファイター編隊は発艦し、帰りの船を守るために直掩に当たるのだった。
アシュ=レイ率いるファイター編隊はクローン・オペレーターが指示したポイント237に向かっていた。アシュ=レイは各隊の機体が良好であるか確認を取った。
「アシュラ1よりグール、ハーピィー、フェアリーリーダー、準備はいいか?」
「グール・リーダーよりコマンダー、各機の状態良し」
「ハーピィー・リーダー、こちらも準備は万全」
「フェアリー・リーダー、各機ともに良好」
「良しっ!それじゃマスターアームをオンにしておけ。もうそろそろ敵が見える頃だ」
各隊の確認を取ったアシュ=レイは、敵のTIEファイターの軍勢をレーダーで捕捉する。するとヴェネター級の艦橋から通信が入る。
《アシュラ、グール、ハーピィー、フェアリーへ、こちらは観測ブリッジの“ウィッチウォッチ”。敵機が迎撃ラインに接近。機種はTIEファイター、数は100。…思ってたよりも数が少ない、恐らく本命を隠していると思われる。敵の増援に注意しろ》
「了解だ。…全機、コンバットオープン!グール中隊、これより
「「「グール中隊、了解!」」」
アシュ=レイの支持と同時にグール中隊が乗るクローンZ-95ヘッドハンターの両翼に取り付けられた大型特殊ミサイルを発射する。発射されたミサイルは宇宙空間を飛び交い、TIEファイターの軍勢とすれ違う瞬間で起爆され、爆発という名の大きな黒紫の閃光が無数に出現する。ハジメが作ったミサイルとはライセン大迷宮で習得した重力魔法を応用し、擬似ブラックホールを発生させる特殊ミサイルだ。ハジメ曰く、ブラックホールを発生させるミサイルもありじゃないか?と発想の下にハジメが製作したのだ。
その黒紫の閃光こと擬似ブラックホールに巻き込まれたTIEファイター数十機は擬似ブラックホールに引き寄せられて圧壊し、宇宙の藻屑と化す。敵の効果的ダメージを確認したアシュ=レイはクローン・パイロットたちに次の指示を下す。
「…よっしゃ!ミサイルの効果は覿面だ!こっから先は迎撃態勢に移るぞ!各機散開して格闘戦に持ち込め!」
「「「イエッサー!」」」
アシュ=レイ率いる一個中隊は、敵航空機を引き付けて雷電たちが突入しやすいように陽動を行いつつも潜入部隊の進行ルートを確保し、敵を迎撃するのだった。
アシュ=レイたちが敵ファイターを迎撃、ルートを確保している間に雷電達はニュー級アタック・シャトルに乗り込み、出撃準備を完了させる。
「あぅ…緊張してきたですぅ……」
「そういうのは今更でしょ?」
「それもそうですが、この輸送機が撃墜されないか不安なんです」
「ザンガ将軍が進行ルートを確保している。もうしばらく待てば……」
「雫ちゃん……待っててね。直ぐに助けに向かうから!」
「あまり気を張りすぎるなよ。俺たちで八重樫を助けに行くんだからな」
雷電がそう言っているときにクローン・オペレーターから連絡が入る。
《ウィッチウォッチからキャリア1へ、アシュラ、グール、ハーピィー、フェアリーが進行ルートを確保した。速やかに発進せよ》
「キャリア1了解。……聞いての通りだ、これから敵ステーションに潜入するぞ」
ボスの指示を皮切りに突入チームが乗るニュー級アタック・シャトルが発進すると同時におとり用のシャトルも発進する。
クローン軍Side out
一方のステーション内のファースト・オーダーは、雷電率いるクローン軍による攻撃に被害報告が絶えなかった。
「敵部隊の攻撃により戦力の損耗率が30%に達しました!」
「防衛隊の10%をポイント237に至急増援として回せ!…何っ?もう回せる機体がないだと!?」
「第32航宙艦隊と対艦爆撃部隊は敵艦と交戦中!しかし、敵の守りが強固で突破が困難とのこと!」
「敵はステーションにいる捕虜の奪還が目的であることに変わりありません。引き続き防衛に専念しなさい」
アエリアの指示で何とか奮戦しているファースト・オーダーだが、それでも旗色が悪いことには変わりはなかった。尋問感はアエリアにそろそろ頃合いではないのかと告げる。
「連中も思ったよりもやるじゃないさ。そろそろアンタの
「……敵は新型兵器を使用してきた分、向こうが優勢なのは確実。正直に言えば、もう少しだけ粘ってほしかったが……」
「そうも言ってられないようだよ。連中はこのままこっちに侵入しようとしているわよ?」
「問題ありません、これも策のうちです。むしろこちらに入れてあげなさい。誘い込み次第あの術を使います」
アエリアの言葉に尋問官は何やら不敵な笑みを浮かべており、ファースト・オーダーの下士官は不安を抱きながらも兵士たちにアエリアの作戦指示を伝える。この時にアエリアは敵の作戦を解析していた。
最初のファイターによる先制攻撃と陽動。敵の突入部隊によるターゲットの救出。そしてその先の展開は……
アエリアSide out
アシュ=レイ率いるファイター編成部隊は突入ルートを確保しつつも雷電達が乗るシャトルことキャリア1を護衛していた。艦の直掩に回っていた一部の部隊はキャリア1の直掩に回り、敵のファイターには近づけさせないよう護衛していた。
「おっし!このまま守り通せよ!」
《各機、キャリア1には指一本触れさせるな!》
「「「イエッサー!」」」
アシュ=レイとウィッチウォッチの指示通り雷電達を守る数十機のファイター。しかし、突如と戦局か大きく変わるようにウィッチウォッチのレーダーに異変が生じる。
《む…?レーダーが急に………何だ?》
異変が起きたのはレーダーだけではなく、この宙域にも変化が起きていた。黒の空間ともいえる宇宙空間が突如と正反対の
「なんだ…こりゃ?
「どういうことだ?俺たちは宇宙で戦っているはずだ。一体……」
宇宙が白い空間に包まれ、黒い靄がまるで惑星の大気圏内にある曇の気流のように動いていた。原因が分からない状況の中、クローン・パイロット達にある悲劇が訪れる。黒い靄に入った一部の味方のファイターが突如と次々と爆発した。
「何っ!?」
「…っ!グール9!その黒い靄に入るな!」
「駄目だ、間に合わない!ぐわぁあっ!」
アシュ=レイが何かに気付き、味方に警告するも時すでに遅く、グール9の機体が黒い靄に入ってしまった。その時に何かが機体に切り刻む音が響き、そして味方の断末魔と共に機体が爆発する。
「うわぁあっ!?」
「各機退避!退避しろっ!」
「駄目だ!……ぐあぁっ!!」
「緊急退避!」
「ぶつかる…ああぁっ!?」
そこからは阿鼻叫喚な光景だった。味方のファイターが次々と黒い靄によって堕とされ、士気が云々という状況ではなかった。無論、被害は前衛の部隊だけではなく後方の味方艦隊にも被害が出ていた。ヴェネター級の甲板に黒い靄が当たったところから爆発が起きていた。それも何か所に。この様な状況に通信ではクローン・パイロットの混乱の声が蔓延していた。
「あの黒い靄は、まるで微細で尖ったデブリだ!」
「GPS、ロスト!」
「計器が……方位が確認できない!」
「指示を……指示をくれ、ウィッチウォッチ!」
前衛の部隊は未知の展開に士気が下がり、混乱に陥っていた。観測ブリッジの通信兵が観測カメラを通して黒い靄の正体を突き止めた。
「……観測カメラで黒い靄を確認したところ、アレはデブリだ!それも今の戦いで倒した敵や味方のファイターの残骸の集まりだ!」
「なんだって?…だが、あのデブリの集まりはまるで意思を持っているように動いているのはどう説明するんだ?」
「それを考える時間を敵は与えてくれないのは確かだろうな。とにかく、今は前衛の部隊は至急非難させろ!そして黒い靄には近づかないよう指示をだせ!」
「そ、それじゃあ……あれが全部………!」
観測ブリッジから見た光景は、白い空間に黒い靄が雲の乱気流のように漂って味方ファイターを撃墜していた。何とか打開策を練らなければとステーションに突入する雷電達に伝えるのだった。
一方の雷電は、シャトルの艦首で外の様子を把握していた。それはもはや地獄絵図の状況で、黒い靄に入っただけで切り刻まれて撃墜されるファイター。敵の謎の攻撃に雷電も“してやられた”という苦い表情が表に出ていた。
「敵の攻撃……というよりは、空間魔法に近い何かと黒い靄が俺たちを攻撃してきている。おそらく、敵にはエヒトの使徒がいる可能性がある」
「フジワラ将軍、ウィッチウォッチから通信です。あの黒い靄はデブリの集まりだそうだ。アレに入ると機体どころか体も切り刻まれるそうだ」
「なるほど。……それで、白い空間に関しては?」
「残念だが、未だに解析不能とのことだ」
“そうか…”と最悪な状況になったことには変わりないことを理解しながらも敵ステーションまで後500mのところでシャトル自体に大きな揺れが襲い掛かる。
「ぐっ…!どうした!?」
「シャトルが被弾した!ですが、ステーションまではもう少しです!このまま強行着陸します!将軍らはしっかり掴まって!」
クローン・パイロットは何としてもステーションに侵入するためにダメージ・コントロールしながらもステーションのファイター発艦口に侵入し、不時着する。
雷電の様子をアシュ=レイは見ていた。アシュ=レイは雷電達が敵ステーションに突入したことをウィッチウォッチに告げる。
「ウィッチウォッチ、聞こえるか?キャリア1が被弾しながらもなんとか敵ステーションに入り込んだ!」
《了解。ウィッチウォッチからアシュラ1へ、部隊を一度後方に下げる。このままではそちらが全滅するのも時間の問題だ》
「その点は問題ねえ!もう少しだけ粘ってみるさ!グール、ハーピィー、フェアリー、お前たちも持ちこたえろよ、ここからは持久戦だ!」
「「「イエッサー!」」」
《無茶は止せ!あの黒い靄は変則的に動くデブリの集まりだ。下手に持久戦に持ち込んだらあの黒い靄に巻き込まれるだけだぞ!》
「だったらその靄に入らないよう彼奴らが戻るまで粘れば良いわけだ。それまで何としてもここを維持するぞ!」
アシュ=レイはバラバラだった前衛の部隊を率い、雷電が脱出するまでの時間を稼ぐのだった。それが圧倒的に不利な状況に立たされながらもだ。
アシュ=レイSide out
シャトルがステーションに強行侵入を行い、機体が大破しながらも敵ステーションに突入に成功した雷電たち。しかし、ステーションに侵入した際に機体は大破し、パイロットも死亡していた。更に追い打ちをかけるようにストーム・トルーパーたちが雷電達を迎え撃つために集まっていた。
「痛た……危うく死にかけましたよ、マスター」
「少し強引すぎるんじゃないかな、雷電くん?」
「っ~!」
上から順にシア、恵理、香織でそれぞれのリアクションをだし、香織にいたっては打ち所が悪かったのか頭を抱えて痛がっていた。何か言葉を返したかった雷電だが、ストーム・トルーパーの猛攻に返す余裕はなかった。
「その点は申し訳ない。それはそれで後で聞く!今は八重樫を救出するぞ!」
雷電の掛け声と同時に雷電とシアはライトセーバーを引き抜き、光刃を展開して敵のブラスターを弾いて道を作る。恵理とデルタ分隊もブラスターで射撃し、香織は魔法で雷電達を回復させながらも
ステーション内のファースト・オーダーは、ステーション内に侵入した敵の対処とステーションの外で戦闘している敵艦隊の対処で手一杯だった。しかし、一人のファースト・オーダー士官から吉報が告げられる。
「報告!味方増援部隊の第一波が30分後に到着するとのことです!」
「そうか。ならばそのまま敵をこの宙域に釘付けにしなさい。増援のと合流して敵を挟み撃ちにします。侵入した敵は尋問官、そして私自ら出向きます」
「エヒトの使徒、自らですか?」
「そうです。あなたたちはこの戦況を維持しなさい」
アエリアは自ら侵入してきた敵を打って出るために尋問官と共に雷電達のところに向かう。
「まさか、自らご出陣とはどういう風の吹き回しだい?」
「貴女には関係のないことです。貴女は亜人のジェダイの相手をお願いします」
尋問官の質問に答えず、決められた役目を果たせと言わんばかりにアエリアは大剣を持って進む。雷電がいるであろう場所に。
アエリアSide out
敵の迎撃部隊を突破した雷電たち。追っての部隊に追われながらもマップルームに到達する。追手が入ってこられないよう扉のロックを掛け、フィクサーがマップルームの端末にアクセスして雫の居場所を探る。
「デルタ、どれくらいかかりそうだ?」
「1分……いえ、三十秒で探し当てます」
フィクサーがそう答え、ハッキングしながらも雫の居場所を急いで探す。小休憩を入れながらも雷電は端末にアクセスして脱出に必要なシャトルを探す。突入したシャトルは既に大破しており、もう使えそうにもなかった。端末にアクセスし、マップをよく確認してみたら第二格納庫に一機だけ兵員輸送シャトルがあった。脱出手段を見つけたと同時にフィクサーも雫の居場所を特定に成功する。
「将軍、収容所のエリア3に八重樫を確認しました。43番の部屋に囚われている模様です」
「よくやったデルタ。後は……!」
途中で言葉を止める雷電。この時に雷電とシアはフォースの暗黒面を感じ取り、尋問官がすぐ迫っていることに気付く。
「デルタ、恵理、香織。お前たちは先に八重樫がいる場所に行くんだ」
「えっ?……雷電くん、それってもしかして……」
「別に死に急ぐわけじゃない。お前たちじゃ手に負えない敵が来ただけだ。…シア、構えておけ」
「分かってます、マスター。あともう一人は別の感じがします」
シアの言うもう一人は尋問官ではないことを雷電も感じ取っていた。その感覚は前に戦ったエヒトの使徒の者と同じ感覚だった。…となると、敵は尋問官とエヒトの使徒のタッグでここに来たという事になる。そして閉じてた扉が開き、そこから尋問官のセヴンス・シスターとエヒトの使徒が出てきた。
「また会ったわね、坊や?今度こそこの手で殺してあげるわ!」
「貴方たちにはここで消えてもらいます。八重樫雫を奪わせないために」
尋問官たちはそれぞれの武器を構え、雷電たちをいつでも仕掛けるようにする。雷電は恵理たちにすぐに雫がいるところに向かうよう急かす。
「急げ!八重樫とて体力的に持つかどうか分からない。ここは俺たちが食い止める」
「行ってください!ここは私とマスターで食い止めます!」
「雷電くん……シア……」
「恵理ちゃん、ここは雷電くんとシアさんに任せよう。私たちは雫ちゃんを助けないと」
「将軍なら大丈夫だ。お前なら、そのことくらいは分かっているだろう?」
恵理は正直迷っていた。しかし、刻刻と時間を掛けるわけにはいかず、このまま雷電たちに任せることを決断する。
「……分かった。雫を助けたらすぐ戻るから、絶対に無事でいてね!」
そうして恵理たちは雫が囚われているであろう収容所に向かうのだった。恵理たちが行ったのを確認した後、尋問官たちの方に視線を向ける。
「シア、尋問官の相手を頼む。俺はエヒトの使徒を相手にする」
「はいです。マスターも気を付けて」
シアの言葉を皮切りにライトセーバーを手に、光刃を展開してそのまま尋問官、エヒトの使徒との戦闘に入るのだった。
雷電Side out
雷電、シアと別れて立ちふさがる敵を蹴散らしながらも恵理たちは雫がいる収容所を目指していた。そして収容所にたどり着いた時には敵はかなりの数で追ってきていた。収容所の扉をしめ、デルタ分隊がフュージョン・カッターで溶接して一時的に時間を稼ぐ。
「ここに雫ちゃんが……早く見つけよう」
「そうね。フィクサーさん、43番の部屋のロックの解除をお願い。私たちで雫を探すから」
「分かっている。ここは俺たちが食い止めておくからお前たちは八重樫を」
恵理たちを雫の救助を任せ、デルタ分隊は一時しのぎで溶接した扉が敵に破られることを想定して迎え撃つ準備をする。そして恵理と香織は雫が収容されている43番の部屋を探していると、雫がいるであろう43番と書かれた収容部屋を発見し、スイッチを押して扉を開ける。部屋の中には傷だらけの雫の姿があった。
「雫ちゃん!」
「…香…織……?」
雫を見つけたや否や香織はすぐさま雫のもとに駆け寄り、雫の容態を確認する。ハイリヒ王国で受けたであろう傷は治療されていたが、それとは別の傷があった。その傷はこのステーションで尋問された後の傷だった。香織は雫の傷を癒すべく中級回復魔法である“万天”を詠唱し、雫の傷を癒す。傷を癒された雫は自信を回復させたものを見るべく顔を上げると、そこには香織ではなく銀髪の天使がいた。
「えっと……誰?」
「あっ……雫ちゃんはこの姿を見るのは初めてだったね?…雫ちゃん、私だよ、香織だよ!」
「えっ?……かお、り?香織…なの?」
「うん!香織だよ。雫ちゃんの親友の白崎香織。見た目は変わっちゃったけど……ちゃんと生きてるよ!」
「……香織…香織ぃ!」
そう香織が告げた言葉に雫の瞳に涙が溢れ、親友が何故天使の様な姿になったのかさっぱりわからなかったが、それでも、親友が生きて目の前にいるという事実を真綿に水が染み込むように実感すると、ポロポロと涙を零しながら銀髪碧眼の女改め新たな体を手に入れた香織に思いっきり抱きついた。しかし、感動の再会の時間に浸らしてくれないかの如く恵理は香織たちに割って入る。
「二人とも、感動の再会のところ悪いけどすぐに移動するよ!急いでこのステーションから脱出しないと!」
「恵理?」
「あっごめん、恵理ちゃん。雫ちゃん、これを…」
気持ちを切り替えた香織は雫の武器である黒刀を渡す。雫も状況は少しだけ飲み込めなかったが、香織たちが雫を助けに来たという事は理解した。香織から黒刀を受け取った雫はここから脱出するために香織たちと共に行動する。
「色々と説明したいことが沢山あるけど、今はここから脱出しよう!」
「…そうね。でも、これだけは言わせて。香織、あなたが生きてて良かった」
「…っ!うん!」
「おしゃべりは終わった?ほらっ行くよ!」
雫を救出し、香織たちは急いでデルタ分隊と合流して扉を破ろうとする敵と迎え撃ちながらも脱出するために第二格納庫に向かうのだった。
ハイリヒ王国編が終わった後、番外編をやろうと思います。ハジメ達や勇者(笑)達を含めて別世界に転移するという設定なのですが、転移する場所はどのような場所が良いでしょうか?
-
クローン・ウォーズ(映画)
-
HALOWARS
-
HALOWARS2
-
戦場のヴァルキュリア