ありふれないジェダイとクローン軍団で世界最強 作:コレクトマン
83話目です。
アシュ=レイとヴォルトが作った転移装置のワームホールによって、雷電が前世のライ=スパークとして歩んだ世界ではなく、限りなく近くて遠い別のSTARWARS世界に飛ばされた。異世界に召喚されて次は別世界、それもSTARWARSの世界に来て何が何だか訳が分からないと嘆きたい。そこには何故か二体の人型のドロイド?がアナキンたち率いるクローン軍と共にいた。ハジメ曰く、あのドロイドはガンダムというもので、この世界には存在しないものだそうだ。しかも、そのガンダムは宇宙海賊を生業としていながらも海賊らしからぬ義賊行為を行っているそうだ。
海賊がそんなのいいのかと内心思わずにいた雷電。だが、問題はこの世界において雷電たちの戸籍は存在しないという事だ。当時のオビ=ワンやアナキンもこれには参っていた。
「まいったな……今はまだ戦闘中だというのに、こんな時にワームホールから放浪者が出てくる何て……」
「そう言うな、アナキン。君たち、すまないが戦闘が終わるまで共和国が保護しよう」
オビ=ワンから共和国が保護すると雷電達に告げる。しかし、ハジメはオビ=ワンからの保護を否定する。
「断る。自分の身は自分で守れるつもりだ。万が一があっても……」
「いや、ここはジェダイの保護を受けよう」
「は?雷電、いいのか?」
「良いも悪いも、この世界じゃ俺たちは存在しない者達だ。どの道共和国軍に保護してもらう他にない。(本当なら個人的に嫌なのだが……)」
ここで雷電が保護を受けることを推奨してきた。その時の雷電の表情は、表には出てないが不服そうな気持ちが渦巻いていた。その様子を察したのかガンダムことキンケドゥが妙案を出した。
「……だったら、お前たちが帰る手段が見つかるまで俺たちの船で保護しようか?一応俺たちの船には人間用の食料を備蓄しているからな」
「良いのか?いくら君でも彼らを保護をするなんて……」
「問題ないさ。それに、今はまだ戦争中だしな。どっかの流れ弾に当たって死んでしまったら誰でも目覚めが悪い」
「それが良いかもしれないな。君たちの行いは名だけは海賊といっても、義賊の宇宙海賊だからな。ここはキンケドゥたちに任せるしよう」
オビ=ワンから更っとキンケドゥの正体を晒したが、言い出した本人も自分で言うのもなんだがという何とも言えない気持ちを感じ取れた。しかし、ここで光輝がキンケドゥの正体が海賊であると分かった瞬間、否定的な態度をとる。
「海賊だって…!?海賊に俺らを保護してもらうなんて正気ですか!?」
「ちょっと、光輝!オビ=ワンさんから説明があったのにそこまで言うことはないでしょう?」
案の定のご都合解釈+認識の狭さに雫も苦労する。恵理にいたっては光輝をまるで汚物を見るようなジト目で見ていた。そんな光輝の暴走を止めるようにハジメと雷電が光輝に対して言う。
「天之河、そこのガンダムことキンケドゥはそこのジェダイが言うように義賊系の海賊だといったはずだぞ?」
「ついでに言えば、この世界は完全に俺たちの知る世界じゃないんだ。いつまでもご都合解釈で片付けるな」
「だからって人の物を平然と盗み、人を殺すような奴らに「「お前の中の常識で物事を図るな」」…っ!」
ハジメと雷電は光輝の反論を黙らせる。この時のキンケドゥは、光輝の言っていることは人として正しい判断だと何とも言えない気持ちだった。
「逆に聞くが、俺らの元いた世界こと地球の特撮もので海賊をテーマにした戦隊があって、その戦隊が一度も人を襲ったことはあるか?」
「それは……」
「つまりはそういう事だ。彼らことキンケドゥは、自分たちの行動はなんちゃって海賊行為をする宇宙義賊ということになる。お前は視野を狭めすぎて目の前のことしか見えてない。いい加減に周りを見ろと言っているんだ」
雷電の止めの言葉に光輝は何も返すことが出来なかった。保護が決まった後に雷電は改めて自己紹介をするのだった。
「……すまない、自己紹介がまだだったな。俺は藤原雷電。少し訳ありの別世界のジェダイだ」
「何っ!?…おいおいおい、新しいパダワンの次は別世界のジェダイだって?これ以上は多すぎるぞ」
「信じられない……と言いたいが、彼の言っていることは本当だろう。しかし、そのジェダイである君が何故……」
アナキンは今の戦況やアソーカのことでいっぱいだったために頭の処理が追い付かないでいた。オビ=ワンにいたっては雷電の言葉に嘘はないことと、彼自身が抱える闇を見抜いていた。それを察知したのか雷電がオビ=ワンに待ったをかける。
「…すまないが、それに関しては黙示させてもらう。それで、こっちのウサ耳と尻尾が特徴の兎人族は……」
「シア・ハウリアです!マスターことライデンさんと同じくジェダイで、ライデンさんの弟子であり、マスターの恋人ですぅ!」
「「「…えっ?」」」
シアからまさかの爆弾発言でアナキンたちは固まった。基本的にジェダイ達は“ジェダイ・コード”という教義によってフォースの
「えっ…嘘でしょう!?それってジェダイの掟に反するんじゃないの?」
「さっき言ったようにこっちは訳ありなんだ。それと、シアとは
そう雷電が訂正を入れる。これ以上聞き出すのは野暮だと判断したのかキンケドゥが話題をそらして自己紹介をする。
「まぁ…彼には彼なりの訳があるからあまり聞かないでおこう。それはそうと、俺はクロスボーン・ガンダムの一号機、X1だ。またの名をキンケドゥだ。よろしくな」
「自分はキンケドゥさんと同じクロスボーン・ガンダムの三号機、X3です。別名トビアといいます」
キンケドゥ達が自己紹介を終えた後にハジメ、ユエ、香織、恵理、光輝、龍太郎、鈴、雫の順で自己紹介をした。そして、雷電たちは異世界であるトータスという世界で彼らの故郷でもある地球という惑星にある日本に帰還するために神代魔法を探す旅をしていることを話した。魔法という単語にアナキンたちは信じがたい様子だったが、ハジメが“フォースを使うジェダイも似たようなもんだろ?”と言ったことにキンケドゥが少しだけ笑ったのは別の話。
話が纏まったところでキンケドゥたちは、雷電たちを戦闘が終わるまで後衛陣地で待機させようとしたが、ハジメや雷電、ユエとシアに天使の少女の香織は早期決着のために戦うと決め、戦況を確認しに行った。この時に光輝もついていこうと動いたが、雫と恵理、龍太郎に止められて行こうにも行けなかった。この時、既にシアとアソーカは同じパダワン見習いということですぐに仲良くなれたそうだ。
因みにキンケドゥは雷電達を連れてアナキンのところに向かったときにアナキンの部下であるレックスがアナキンはパダワンを持たないというところで丁度アソーカがアナキンのあだ名を“スカピョン”と名付けたことに雷電は、アナキンのあだ名にツボったのか笑いを抑えるのに必死だったのは余談だ。
その後にキンケドゥは一度ハジメたちと別れてアナキンと共に戦況を確認に向かった。残ったハジメたちはアソーカとレックスと共に重砲陣地で重砲の配置を確認しながらも歩きながら会話をしていた。シアから戦場では経験が全てに勝るということを話し合っていたらアソーカが“じゃあ、経験が勝るというのなら早く経験したいな?”とフラグ発言し、ハジメはアソーカのフラグ発言にツッコもうとした時に敵陣地からエネルギー・シールドが展開されていた。雷電達はデジャヴを感じながらも急ぎキンケドゥたちのところに戻るのだった。今から迫りくるドロイド軍に対抗するために。
雷電Side out
どうやらドロイド軍が重砲対策として防御シールドを張り、拡大しながらも再び進軍を開始してきた。どうにか重砲の砲撃を防ぎながら進軍してくるドロイド軍を撃退する方法を模索していたのだが、誰も思いつかなかったようだ。
「シールド・ジェネレーターの位置はこの辺り…部隊の進軍より少し先んじて、有効範囲を拡大している」
「重砲ではシールドを破れません」
「敵が近づいたら、ビルの中に誘い込むしかないな。それでようやく対等に戦える」
「シールドがそんなに問題だったら、無くしちゃえばいいじゃない?」
「言うだけなら簡単だ」
悩んでいたところにアソーカがシールドを無くす案を出す。レックスの言うように言葉だけなら簡単だろう。しかし、問題はどうやってシールドを消すか?である。だが、アナキンやハジメと雷電もアソーカの案に賛成した。
「いや、僕も彼女に……んんっ!…賛成だ。誰かが行って、シールド・ジェネレーターをぶっ壊す。それしかない」
「俺もアソーカの案に賛成だ。俺たちも似たような経験をしたからな。ハジメもそれでいいな?」
「あぁ、構わねぇよ。ただ、こいつは急がないといけねぇのは確かだ。ここは四人だけでシールド・ジェネレーターを破壊するしかないな。そこで、俺なりに即席の作戦を思いついた」
立体ホロジェクターに指をさしながらもアナキンたちに作戦を説明した。その作戦は、ハジメたちとキンケドゥたちが迫りくるドロイド軍を足止めをし、その間に雷電とシア、アナキンとアソーカが敵陣にあるシールド・ジェネレーターの破壊し、重砲が使用可能にすることである。敵のシールドが消失したと同時に重砲の火力で一気に蹴散らす算段だ。
「その作戦、僕は賛成だ。ハジメ、君は良く思いもよらない作戦を思いつくな?」
「そりゃどうも。それよりも、急がないとシールドが迫ってくるからな。特に雷電、分かっていると思うが……」
「分かっている。ちゃんと割り切るつもりだ」
そうしてアナキンたちとハジメたちは作戦通り別々に行動をするのだった。ハジメは宝物庫からシュタイフを取り出し、そのまま乗り込んで道路上を滑走し、敵の進軍ルートにウルの町防衛戦で使った戦術こと防壁を錬成するのだった。
ハジメSide out
アナキンとアソーカと共にシールド・ジェネレーターを破壊するために同行する雷電とシア。先頭で崩壊したビルから敵のシールド・ジェネレーターの位置を改めて特定する。シールド・ジェネレーターの破壊にアソーカがアナキンに聞き出す。
「それで、どうすんの?」
「…お前に考えがあると思ったが?」
「ううん、あるのは若さとやる気。経験があるのはそっちでしょ?そいつを学ばなきゃ!」
アソーカのおてんばにアナキンは内心呆れながらエレクトロバイノキュラーで敵ドロイド軍の動きを見ながら説明する。
「先ずシールドの内側に潜り込み、次に戦車をやり過ごす」
「それより迂回したほうが楽だよ?」
「時間がかかりすぎる…」
「真ん中をすり抜ける?」
「無理だな。ドロイドに変身出来れば別だがな?」
「いや、真ん中をすり抜ける方法が一つだけある」
アソーカとアナキンが案を出し合っている中、雷電がシールドの突破方法を告げる。
「あるのか?」
「あぁ。…だが、これはハジメの作ったアイテムが役に立ちそうだ」
「あれですか?あれってあのドロイドたちに通用するのでしょうか?」
「…何だろうな、ものすごく嫌な予感がしてきた」
「うん、あたしも……」
「言うな、こっちだってこれが通用するのか分からないんだ。だが、ハジメの作ったものは便利なのは確かだ」
ハジメが作ったアイテムに不安を抱くアナキンたち。雷電もシールド・ジェネレーターの破壊に向かう際にハジメからもらったアイテムに少しばかり不安を覚えている。
雷電がアナキンたちと共にシールド・ジェネレーターに向かう数分前……
シールド・ジェネレーターを破壊するために向かおうとした時にハジメが待ったをかけた。
「雷電、少し待て。お前たちに渡すものがある」
「渡すもの?」
ハジメは宝物庫からあるアイテムを二つ雷電に渡した。これを見た雷電は微妙な表情をしていた。
「ハジメ、これは何の冗談だ?」
「冗談じゃねえよ。見た目に反して高性能なアイテムだ。上手く使えよ?」
そうしてハジメからアイテムを受け取った後に直ぐアナキンたちと合流するのだった。ハジメから渡されたアイテムというのは……
そして、今に至る……
ドロイド軍が重砲陣地に進軍する中、進軍ルート上に
『んっ?何だあれは?』
『どうした?』
『いや……目の前に妙な箱があるんですが?』
『妙な箱?うーん……あれか?』
その箱はハジメたちの世界の戦車をモデルにした段ボールで出来た戦車ことダンボール戦車だった。見たことのない戦車の形をした段ボール箱にドロイドたちは困惑していた。
『見たことのない戦車……いやっ箱か?というか、そんなの気にしている場合じゃないだろう。常識的に考えて…』
『いやっでも…罠だったら?』
『うるさい、今は前進することだけ考えろ!』
『アー…ラジャラジャ……』
ドロイド同士のコント的な会話をしながらもダンボール戦車を無視して進軍するのだった。
ハジメが作ったダンボール戦車の効果に雷電は意外と思わずにはいられなかった。
「…まさか、この世界で段ボールによる隠密効果が有効だとは思いもしなかったな」
「あの~、マスター?これはこれで有効なのは分かったのですが、普通の箱でも良かったのでは?」
「それもそうだが、ハジメ曰くこのダンボール戦車は内部の熱を探知できないようにした物で、ドロイドの熱探知に引っかかることはないそうだ」
「…なんかハジメさんの趣味が分からない気がします」
本当にそれなと思いを抱きながらもシールド・ジェネレーターに向けて少しずつ前進する。一方のアナキンもハジメの作ったダンボール戦車の効果に感心していた。アソーカにとっては少しだけ不服だった。
「これって最悪だよ。隠れてないでさぁ、外に出て戦おう?」
「こうしてるだけでエネルギー・シールドが通り過ぎてくれたんだ。前線を抜けないなら、前線を行かせればいい」
「言ってれば?……それにしても、ただの箱を改造して玩具風の戦車に似せた箱で敵が気付かないなんて、なんか納得いかない」
「そう言うな。だが、この箱に関しては少し興味があるな。この戦いで生き残れたらハジメにこの箱の仕組みでも聞くか」
アソーカがちょこっと愚痴りながらもバレないように前進するのだった。
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ある程度の距離を進んだ際にアソーカが隠れるのにはもう限界だと告げる。
「もう敵が通り過ぎたよ、そろそろ出ても良くない?」
「まだだ。ジェネレーターの場所まではまだ距離がある」
「ずっと屈み歩きで進むつもり?我慢できないよ。もうやだ、立って歩こう」
アナキンもアソーカのわがままに付き合いながらも立って歩くことにした。雷電たち未だに屈み歩きで前進していた為、アナキンたちと距離を離されてしまう。
「マスター、アナキンさんたちが立って移動し始めましたよ?」
「なにっ?流石に立って歩くんじゃこの箱の効果が薄れるぞ?」
そう雷電の言うと、雷電の言ったとおりになってしまった。アナキンたちが進んでいると、ジェネレーターの警護と巡回していたデストロイヤー・ドロイドことドロイデカにぶち当たってしまう。その結果、ドロイデカは周囲に球状の偏向シールドを発生させ、強力なツイン・ブラスターを連射し始める。アナキンたちはライトセーバーでブラスターを弾いて防御しながらもブラスターをドロイデカに弾く。しかし、偏向シールドによって防がれていたため不利な状況だった。
「シールドを破れないよ!」
「二人とも、後方に向かって走れ!シア、砲塔を後方に向けろ!」
「了解です!」
「分かってる、走るぞ!」
「嘘!?ジェダイは逃げたりはしない!」
「走れと言っているんだ!!」
そうしてドロイデカに背を向けながらも走る雷電たち。逃がさんと言わんばかりにドロイデカはボール形態に変形し、転がって追いかける。しかし、それが雷電の狙いだった。
「今だっ撃て、シア!」
「はいですぅ!」
雷電の合図でシアは箱の中にあった引き金を引く。するとダンボール戦車の砲塔から実態弾が発射され、ドロイデカに直撃し、爆散する。ダンボール戦車の砲撃にアナキンたちは驚きを隠せなかった。
「おいおいおい……そんなのありか?雷電、その箱型の戦車は一体なんだ?砲撃ができるなんて聞いてないぞ?」
「私もよ。何でそんなものをハジメに渡されたのよ?」
「聞くな、俺だってこれを使うのはぶっつけ本番なんだ。……それよりもだ、急いでジェネレーターのところに行くぞ」
そう言って話を区切ってジェネレーターのところに向かう雷電たち。すると後方で大きな爆音が響いていた。アナキンたちは後ろの方を振り向くと、そこには雷を纏った
「……もう君たちのことは、常識にはとらわれない人外と認識するよ」
「向こうの世界で慣れていたとはいえ、スカイウォーカーにだけは言われたくなかったな……」
「悪いけど、私もスカピョンの意見に賛成よ。もうアナタ達、人の枠から脱線しているし……」
「あはは……そう言われると何も言い返せないです」
後方はハジメたちが何とかしてくれていると思いながらもジェネレーターのところに向かうのだった。そこで厄介な連中が待ち構えていること知らずに……