3人のデートですw
とりあえず1日が終わるまでこの話を書くつもりですが、完成まで長くなりそうなので切りがいいところで先に投稿します。
遊びに行く約束をした、休日の朝がやってきた。
昨日の夜は楽しみでなかなか寝付けなかった。遠足前の子供かよ!
まぁ気持ちとしては全然違いがないほどにわくわくしているのも事実なのだが…
とりあえず気合の入りすぎてない、けれどもダサくない服を選ばないとだ。
アイツはどうせ何を着ても似合ってるし、センスも悪くないからな…
白上さんはどんな服を着てくるだろうか?やはり和服?
いや、私服までそれってことはないだろう。彼女自身落ち着いた雰囲気だし、パンクファッションってことはないだろう……ないと思いたい…
いや、それもそれで似合いそうだな…
ってそうじゃない、脳内ファッションショーはまた今度だ!
それより自分の服を決めないと。
とりあえずボトムはデニムで良いとして、トップは七分袖のシャツにサマーニットあたりで無難な服装にしておくか。
約束の時間は10時に神社で、今が9時か…少し早いがもう行って待ってよう。
部屋にいてもソワソワして落ち着かないしな。
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神社に上がる石段が見え始めたところで、そこに誰か立っていることに気付いた。
そこには女神が服を着て立っていた。
透き通るような白い髪が神社に続く石段の雑木林から零れる朝の陽光に照らされてキラキラと煌めき、白いふわっとしたブラウスは彼女のやわらかい雰囲気に合っていて、そこだけ浄化された空間が見えた。
視線を下げていけば、紺色に白いフリルのついたスカートはとても可愛らしく、彼女の綺麗な長い白髪とのコントラストが素敵で、とても清楚で可憐な印象を受けた。
あぁ、彼女みたいなのを深窓の令嬢って言うのかな…などと考えてしまう。
そんな彼女の姿を見た僕は、またも彼女の姿に見惚れて固まってしまっていた。
すると突然「ドンッ!」っと背後から衝撃を受け、思わず2、3歩たたらを踏んでしまい、その原因である後ろを確認すると、
予想通り悪友がニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべながら笑っていた。
「いきなりなにすんだよ!」
いつものことではあるが、思わず怒りを込めて言うと、悪びれた様子もなくケタケタ笑いながら楽しそうに、
「いや、さすがに街角の隅から5分も女の子を見つめている怪しいやつがいたら成敗したしたくなるじゃんw」
「はぁ?そんなに長くぼ~っとしてるわけ…」
そう言いながら僕は携帯で時間を確認したら、時刻は9時43分。
家を出てここに来るのにだいたい20分ほどかかるから、実に10分以上ここで彼女を見ていたことになるのだろうか…
あ、僕やばい奴じゃん…
そう認識してしまったが、それもこれも彼女が美人過ぎるのが悪い。
だから見惚れてしまうのは仕方ないことだ。
「まぁ惚れた娘の私服姿を初めて見るわけだからわからなくもないけどな。早く慣れろよ!」
「わかってるよ…」
「なら一人で待たせてちゃ悪いからさっさと行こうぜ!」
そう言って彼女のもとに向か悪友に、少し慌てて駆けながら後を追った。
「はよ~。今日もかわいいね!」
「あ、おはようございます。本日はよろしくお願いしますね」
「おはよう、白上さん」
悪友は相変わらずの軽いノリでさらっと褒め言葉を混ぜ、白上さんは流石に慣れてきたのか、慌てた様子もなく悪友の言葉を流して、みんなで挨拶をした。
すると悪友が僕のことを肘でつついて何か言えと言わんばかりに合図してき。
こういうことを言うのは柄ではないが、やはり男としては言うべきことは言っておくべきか。
「白上さん、今日の服似合ってるね。君の雰囲気に似合ってて、すっごく可愛いよ」
よし、何とか照れずに言えた。
内心ほっとしながら、しかし心から思っていることを言えてよかったと思っていたら、目の前の彼女が今にも湯気が出るんじゃないかってくらい顔を赤くして、
「あっ」とか「うっ」って言葉を漏らして恥ずかしそうに俯きながら、
「あ…ありがとうございます…」
と、蚊の鳴くようなか細い声で彼女が可愛くお礼を言ってきた。
思わず飛び跳ねたくなるような喜びを内心に抑えて、しかし慣れないことを言った僕も恥ずかしくなって顔が熱くなる。
悪友からは毎回会うたびに「可愛いね」だの「綺麗だね」と褒められていたから慣れたものだと思っていたけど…あまり言わないほうがいいかな?
「ちょっとちょっとお二人さんよ!イチャイチャしないでくれますかね。俺もいること忘れてないかい?」
「「し、してないよ(です)!!」」
「でも二人で見つめ合って恥ずかしがったりする初々しい姿を見てるだけで、こっちは口の中まで甘くなっちまったよwご馳走様w」
「「……」」
そんなことを言ってくるせいで余計に二人して恥ずかしくなり、押し黙ってしまった。
「それじゃお二人さん、そろそろ遊びに行こうか」
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今日の目的地は隣町にある、桜並木が有名な大きな公園だ。
移動にはバスと電車を使って1時間とかからない距離で、公園にはバトミントンなどの遊具も貸し出してくれるので、遊んだりすることもでき、学生や子供連れの家族がよく遊びに来ている。
そういう家族とかをターゲットにした出店や飲食店なども近くにあって、休憩する場所にも困らないことから、遊びに行くにしてもなかなか悪くない場所である。
今回はそこで花見をしたり、遊んだりする予定である。
移動中、チラチラと白上さんのことを見る視線があることに気付いた。
彼女の可愛さが原因か、それとも彼女の耳と尻尾が珍しいからか…
ちなみに彼女のような獣の特性を持った人は、世界人口の約2割ほどらしいが、この町ではほとんど見かけない。
彼女たちの存在は、この半世紀ほど前からちらほら生まれ始め、どうして生まれたのか?どのような要因で生まれるのか?など、
高名な学者さんたちは日夜、研究と考察を重ねているとかいないとか…
僕たちにとってはもう日常として存在していたから何とも思わないが、爺さんたちの世代では悪魔憑きや病気だと騒がれたり、アニメや漫画の世界、空想上のキャラがリアルに生まれたと世界を2分するような大騒ぎになったらしい。
まぁそんな面白くない話題はさておき、僕たち3人は移動中もいろいろな話をして楽しい時間を過ごしていた。
主に僕のことをからかって遊びたい悪友と漫才みたいな言い合いをして、白上さんが楽しそうに笑っていることが多かった。
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「わぁ~綺麗ですね!」
そう言って今にも走って行ってしまいそうな程に喜んでる白上さんを見てほっこりしている。
「家の神社の桜は先日散ってしまったから、花見をするって聞いたときは何処でするのかと思いました」
「神社の桜はソメイヨシノだったから、ちょうど散る時期だね。ここはヤマザクラがメインでソメイヨシノが咲いて1,2週間ほど遅れて咲くから、今の時期が一番きれいに咲いてるんだ」
「へぇ~物知りですね」
「桜はちょっと思い入れがあってね。前に色々調べてた時期があったんだ」
「なぁ、そんな
「お前は相変わらず花より団子だな…もう少し風情とか楽しめないのかよ」
「そうは言っても、もう昼飯時だぜ!さっきから肉にイカにトウモロコシと美味そうな匂いがたまんねぇ~よ」
その時『くぅ~~っ』っと可愛い音が僕の隣から聞こえてきた。
音のした方を見ると彼女が顔を赤くしてお腹を押さえながら早口で捲し立てるように
「い、いえ、違うんですよ!別にさっきから出店の美味しそうな香がしているなぁとか、お肉やソースの焼けるじゅぅ~って音がもう美味しいって言ってるとか、あの、その、えっと……」
最後は恥ずかしくて小声になりながらしりすぼみになって俯いてしまった。
「ほら!フブキちゃんのお腹もこう言ってることだし、まずは腹ごしらえと行こうぜ!!」
言うが早いかさっさと出店に向かって突撃していった悪友の背中を眺めている。
「はぁ~、相変わらずせっかちな奴だ…行こうか、白上さん」
「ふふふっ、はい」
少し笑ってから気持ちのいい返事をした彼女と並んで、悪友のあとを追った。
桜についての薀蓄、ウィキペディアを参照してます。
続きはたぶん来月ごろかな…がんばって書きます。
ちなみに悪友の彼の服装はサルエルにトレーナーのゆるっとしたダンサーみたいなファッションです(偏見)