機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ The GOETHIA-LOG/XI(SAI)   作:Rick Mock

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前アカウントに上手くログイン出来なかった為、改めて編み直します。
(「焼き増しだよΣヽ(゚∀゚;)」と思わず、暖かい目で見守って頂ければ幸いですm(_ _)m手直しと、増加して編み直します。文才余りにも無い為、御容赦をm(_ _)m)


LOG-SHIN:プロローグ/マザルセカイ

Chapter-1:胎動

某所・とある"空間"にて

 

???:「出せ! 我をここより出せ!!」

 

陽の光も一切届かないとある空間に、「彼」は囚われの身となっていた。

いつからなのか、思い返す事すら忘れてしまうくらい長大な時間を、「ココ」で過ごしていたのだろう。

 

「彼」は、ヒトと同じような肉体を持っていない。

 

「彼」は、「ヒト」ではない。

 

「彼」は、「機械」だ。なぜ機械でもあるのに人語を喋る事が出来るのか?

 

 

「彼」には、機械であるにも関わらず、「魂魄」を宿しているからだ。

かつて「彼」は肉体を持っていたが、"とある事象"により失い、「魂魄」を宿してしまったのだ。

 

後に"ある技術者"が、こう書き残したという。

『予期せぬ出来事が起こった。この試験は失敗だ。

被験者:◯◯・◯◯◯◯・ーーーーとの◯◯◯が想定値を超過、暴走を開始。

施設を蹂躙、負傷者多数を出す惨事に発展。

軍当局に打診し、××××××××を敢行。

強制遮断措置を実行、磔刑拘束を行い沈黙。騒動は鎮圧した。

やはり並立させる為には、相性の合う周波数を独自で設定し、個別で認識させるべきだ。』

 

???:「憎きは"オーガス"と"バーラエナ"!見ているが良い。いずれ貴様等に我が怒り、ぶつけてもらうとしよう!

 

たとえそれが数年後、否....

 

 

"三百年"かかってでも、なァッ!!」

 

 

Chapter-2:混沌のはじまり

 

伝令:「伝令ッ!タルタロス大監獄より......大罪人:『デイジー・パラケルス』が...脱獄されたとの事!今現在、警備隊と交戦中、ですがヤツらに太刀打ち出来ず...エルヴィン様、どうか救援をォォッ...」

 

修羅場から生還したと思われる伝令が、一人の剣士:エルヴィンと名乗る男に報告した。

 

エルヴィン:「(あの難攻不落の大監獄《タルタロス》からいとも簡単に!?)分かった、ジュリアス様にも伝えてやってくれ。準備整い次第、大監獄へ向かう!(確か、イーサンが警備隊に入ってたような....仕方ない、行こう。)」

 

 

何かを思い出したかのように、彼は赤いロングコートを纏い、武器であるロングソードを携え、タルタロス大監獄へと馬を走らせた。

 

ーー後に、とんでもない事態に巻き込まれる事になるとも知らずに....

 

 

 

Chapter-3:タルタロス大監獄にて...

 

 

 

『タルタロス大監獄』

 

地の底にあると云う、天上界を騒がせた罪人を収監する為、建立された監獄。鉄壁の守りもあり、『難攻不落の大監獄』なる二つ名で恐れられていると云う。所謂テロリストや国家反逆罪などのいわゆる「危険因子」が多数収監されているのだ。

 

しかし、難攻不落の大監獄も、遂に崩れ去ろうとしていた。

 

 

数時間前にさかのぼる。

「何者か」が侵入、看守を手にかけたらしい。

人数は2人程度だろうか。看守に悟られぬ事なく仕留め、監獄内に潜入した。

 

 

怪しい一団A:「看守共を仕留めたよ。どうするゥ?他の看守共に気付かれちまうよ?」

 

怪しい一団B:「なぁに、心配は無用なのでね。さて我等も急ぐとしよう......」

 

 

黒づくめのロングコートを纏った二人組は、向かうべき『ある場所』へと向かった。

 

道中、彼らを遮るかのように、声が聞こえた。

 

 

???:「そこまでだ!ここから先は通さないッ!看守を手にかけてまで....貴様等は何処へ向かおうとしている?」

 

バリケードを張るかのように、衛兵数人とそれを指揮する将の一団に出くわした。

一団はそれぞれ顔を見合わせたが、1人の怪しい一団が、こう言い返した。

 

 

怪しい一団A:「知ィるゥか、そんな事ォッ!御大層な大剣背負った『ガキ』に、俺たちの目論見なぞ分かってたまるかよ、エエッ?」

 

 

怪しい一団B:「クックックッ、貴様はここで果てて貰おうか...急がせて貰うぞ。『アグナス』、あの剣士と遊んでやれ、殺してやっても構わない」

 

 

 

そう言った後、黒づくめの一団は、衛兵の静止を振り切り、更には弾き飛ばし、目的を果たさんが為、『深奥部』へと向かった。

立て直す衛兵一同。指揮する将も立て直し、再度指示を矢継ぎ早に出した。

 

???:「抜かれたか...ヤツらを追え!恐らく狙いは深奥部に囚われている『あの女狐』だ!何としてでも阻止するのだッッ!」

 

 

近衛兵団:「はっ!!」

 

 

 

近衛剣士が、配下の近衛兵に指示を飛ばし、一団を追撃しようとした刹那.....

 

 

 

警備兵:「(ザシュッ....)うぐぅわァァッ!!」

 

警備兵:「(ズバンッ!)ごぉわァァッ!!」

 

 

 

間髪入れずに、無惨にも斬り刻まれて行く近衛兵たち。

何が起こったのか分からず、身構える指揮官。

その先にいるのは、黒い甲冑と黒いファーが目立つマントを纏い、両手には、『見覚えのある』大剣を携えている。

その太刀筋は重く、そして華麗。近衛兵等が応戦するも奮闘空しく、バタバタ倒れていく始末。

 

続々兵たちが倒れていく中、黒い剣士が近づいて来た。出で立ちがはっきり見えてきただろう。

灰色の長髪に蒼い瞳....

 

どうやら『彼』は、『眼前にいる剣士』を知っていたらしい。

そして驚愕し、その剣士に向かってこう言った。

 

???:「何でだよ?嘘だと言ってくれよ?何であなたと剣を交えなきゃいけないんだ....

そして、何で『アイツらに魂を売って』しまったんだよ....

 

 

アグナスさん!!!」

 

 

「アグナス」と名乗るその剣士は、指揮官に向かって大剣を中段に構えながら、向き直す。

 

アグナス:「我等が野望...デイジー『奪還』の為....

 

『イーサン・エルヴィン』貴様にはここで......『死んで貰うッ!』」

 

 

 

Chapter-4:解き放たれる悪意、タルタロス陥落

 

 

 

タルタロス大監獄深奥部に到達した黒づくめの一団。

そこで一団が目の当たりにしたものは...

 

幾重にも封印が施された結界に囲まれた牢が見えた。

 

 

怪しい一団A:「こんなにもガッチガチに封印かけられてんじゃないのよォ、「セルバンテさん」よぉ?こんなガッチガチな封印、てか鍵、破壊してやってくんない?」

 

呆れ返った表情で「セルバンテ」なる者に話かける細マッチョなオネエ口調の男。

「セルバンテ」と名乗る男は、空間に魔法陣を描き、牢に施された結界を破る段取りを始めた。

 

怪しい一団B(セルバンテ):「造作もない事よ...こうしてくれる...(右手に、剣状に集束させた光を振りかぶり)フンッ!」

 

ズゴォォン!!

じゃらじゃらじゃらじゃら....

 

 

セルバンテが放った一撃で、あっと云う間に牢に施された結界を破壊。

すると奥から、女の声が聞こえてきた。 

 

デイジー:「あ~あ、「良く寝た」、と云うか、ずぅ~っと退屈してたんだよねぇ~。アタシの事、助けに来てくれたの?」

 

 

ブチ抜かれた牢から、紫のマジョーラカラーの長髪に、頭髪の色と相対する程透き通った白い肌に、すみれ色の瞳の女囚人:デイジー・パラケルスが姿を現した。まるで寝起きのような表情で、あくびをした後、背伸びをした。

 

 

『天上界に騒乱を起こして破壊。後に彼女の王国を作りあげる』と云う、クーデターを興そうとしていた。

しかし、その目論見は看破され捕縛。国家転覆の罪に問われ、天上界の司法機関は彼女に対し、「人間で云う終身刑」に等しい判決:『タルタロス大監獄深奥部・無間獄入牢1世紀』を言い渡し服役中の身である、筈だった。

 

獄中から彼女は「念」を飛ばし、彼女の仲間に対し、

「難攻不落の大監獄を破壊し、大罪を着せてブチ込んだアイツらにギャフンと云わせてあげちゃおうか♪」

と云うメッセージを飛ばし続けた。

 

その結果、集まったのは僅か10人程度。

いわゆる「デイジー一味」の連中共だ。

 

 

その仲間うちの中から、潜入に成功したのは、一味の中で、魔術や法術に長ける魔術師:「セルバンテ・ヨグ・バルボッサ」と、名は明かせぬが、筋骨隆々ではあるが、一部オネェ口調を使う蛇舌男。(在りし日は、とある海賊のNo.2兼パイロットだったらしい。←誰かと云えば、読者諸氏もお分かり頂けるだろうか?)

 

そしてもう一人は、イーサンと交戦中である「アグナス・ハスター」。デイジー一味に「つい最近」仲間に加わった、とされる謎の剣士。

残りのメンバーは、タルタロスの外で「待機している」、との事だ。

解き放たれ、自由の身になろうとしている悪意は、大監獄の壁を難なく突破し、外に出ようとしている。

まさに、「難攻不落の壁が崩壊する」瞬間であった。

 

 

Chapter-5:悪魔の心臓

 

大罪人デイジーが解き放たれた。大監獄始まって以来の由々しき事態にまで発展した。

 

 

セルバンテ:「暫くだな、デイジー。退屈な牢生活は満喫出来たかね?」

 

デイジー:「退屈してたわよ、セルバンテさん。アタシのメッセージ受け取ってくれてありがと、てか「いつものメンバー」ばかりじゃん、もぉ~」

 

鼻にかけるようにデイジーを茶化すセルバンテ。ご機嫌取りが上手いようだ。

言い返すデイジーは、恥ずかしい表情を浮かべながら言い返した。 

冷静な表情に戻るセルバンテ。「ここに長居は無用である」事を悟りながら、言い返した。

 

セルバンテ:「そうカッカしても「事」は進まんぞ。外で他の連中が、あんたの帰還を待っているぞ」

 

 

デイジー:「そ、そうね。「やるべき事」が、アタシらにはまだあるから、ね?あ、そうだ!!アタシを解き放ってくれたお礼に、何か良いものあげる!」

 

「何か良いもの」というワードに引っ掛かる黒ずくめの一団。セルバンテが質問する。

 

セルバンテ:「ほぉ~う、「良いもの」とは何かね??」

 

 

デイジー:「ちょっと待ってて。「結構な物量を引っ張り出して来た」から、ちょっと離れてくれない?」

 

 

そう言った後、デイジーはセルバンテらに離れるよう指示を出し、指示のまま、彼らは離れた。

 

 

デイジー:「そんじゃ行くよ......はぁァァッ!!!」

 

 

 

彼女の手から放たれたモノ、それは地上絵にも似たような魔方陣が監獄の廊下に顕現し、無間牢一帯を吹き飛ばした。

無間牢をも吹き飛ばす大規模な魔法陣を展開。魔法陣から発する風の流れが、台風の目のような気流を作り出していく。そこから出てきたモノは、まるで大きいタイヤを並列に繋げたような物体であった。

 

 

それを見たセルバンテは、驚嘆しながらデイジーに問う。

 

 

セルバンテ:「これは一体......」

 

 

 

デイジー:「アタシの「力」で、「別の次元から取り寄せたの」。まるで「意思を持った機械の心臓」のような代物なの」

 

魔法陣から呼び出された「モノ」を見ながら、デイジーにこう答えた。 

機械ではあるが、「いのち」を宿しているかのように、脈動を繰り返しているではないか!

 

セルバンテ:「確かに「脈動」は感じるが、これは何なのだ?」

 

(※セルバンテが言った「脈動」とは、「固有周波数」の事です。まだ現段階で「エイハブウェーブ」と「エイハブ粒子」を理解していません。後々理解する、と云う事でm(__)m)

 

 

 

 

 

デイジー:「そうね...... この代物の名は......

 

 

 

 

『エイハブリアクター』

 

 

 

 

 

別名:「悪魔の心臓」と呼ばれる代物なの」

 

 

 

セルバンテ:「エイハブ、リアクター?この代物の名称がか?誰から如何にして聞き出したんだ?」

 

 

 

デイジー:「「アタシの分身」を天上界に派遣させて、ある人に直接会って、聞き出させて、教えてくれたの。

 

 

 

その人の名は......「エイハブ・バーラエナ」

 

 

「悪魔の心臓の創造手」よ!」

 

 

セルバンテ:「その為に「あの術」を使ったのか?ハッハッハッハッ、まったくお前は...前評判通り、使える『女狐』な訳だ」

 

 

納得した表情で返すセルバンテ。彼が言及する「あの術」とは、即ち「分身精製」。本人とおなじスペックの分身を精製する事が出来る。彼女はこの術を使って、天上界にいるエイハブ・バーラエナを捕まえて、リアクターについて問いただした。

 

さらにデイジーの術は続く。

 

 

 

デイジー:「リアクターだけじゃ「つまんない」から....「こうゆうの」は、どうかな??」

 

 

 

すると、エイハブ・リアクターの後ろから、黒いトンガリ帽子を被ったような、如何にも悪魔のような黒い巨人が召喚された。

 

それと同時に、10基以上同じようなエイハブリアクターと、異形なる巨人たちが群れを成して現れた。

 

その中で、リアクターが巨人たちの「体内」に、それぞれ取り込まれていった。

 

 

 

セルバンテ:「ほぉ~う。「召喚したリアクターと巨人を融合錬成させる」とは....流石デイジー、使える女狐な事で...」

 

 

 

デイジー:「もぉ~さっきから「使える女狐」、「使える女狐」って、アタシの事、小バカにしてるつもり?」

 

 

 

セルバンテ:「小バカにはしておらんよ、「褒め言葉」として受け取る方が無難だぞ....」

 

 

 

デイジー:「さ・て・と、「手駒」の準備は出来たし、頭打ちのおバカさん達を潰しておかないとね......それっ!!」

 

 

 

デイジーが指を鳴らしたと同時に、召喚された巨人たちが光に包まれ、そして蜘蛛の子を散らすように、それぞれ散っていった。

 

 

 

時同じく、タルタロス大監獄へと向かうエルヴィン。

 

彼も、散って行く光を目撃していた。

 

 

 

 

 

 

 

エルヴィン:「なんだ、あの光は?....イーサンが危ない、急がねば!」

 

 

 

Chapter-6:"アンドラス"

 

 

 

(デイジー:「アグナスさん、あなたに良いものあげるから、邪魔な剣士...排除してくれない?」)

 

 

 

イーサンと交戦中のアグナスに、テレパシーで指示が送られて来た。

 

 

 

イーサン:「アグナスさん、何であの女狐の側についてしまったんだ?アンタなら、「ダニエル兄さん」の背中を預ける位の中で、ボクの憧れだったのに、何で裏切るような事を?」

 

 

 

互いの剣を重ねながら、イーサンは、「傀儡の身」となったかつての仲間に向かって問いかける。しかし....

 

 

 

アグナス:「......貴様に返す言葉など無い。あるとするなら...(ガキィィン!)我が主の宿願の為、貴様の命、我等に差し出す事だな!」

 

 

 

アグナスの冷徹なまでに意思の無い冷たい刃を弾き返し、イーサンが反撃に転じようとしたその時!

 

 

 

『ズゴォォン!!』

 

 

 

アグナスの周囲に紫色の光が降り注ぎ、光の柱が精製された。

 

柱の中からうっすらと巨人の影が.....

 

イーサンは巨人の影を見つめながら退き、警戒しつつ身構えていたその時だった。

 

 

 

『ズガァァン!』

 

 

 

光の柱の中から、巨大な大剣が降り下ろされ、監獄2フロア分消し飛ぶ斬撃が発生、フロアを消し飛ばした。

 

 

 

アグナス:「この力、最高だ!我が意のままに動かせるとはな....気に入ったぞ、憎きジュリアスを、天上界を潰す力を......そしてデイジー「様」の宿願成就の為、その力、存分に振るうがいい......

 

 

 

"アンドラス"ッッ!!」

 

 

 

(イメージBGM:「無双OROCHI2 Ultimate」より「最終決戦/THE FIRST END」)

 

 

 

漆黒の羽を生やし、大剣を携えた殺戮の悪魔・「アンドラス」なる「巨人」が、翡翠色に似た眼を輝かせてそびえ立っていた。

 

 

 

アグナスはどうやら、「"アンドラス"」の内部:「コクピット」に座っていた、と云うより融合していた。

 

(コクピット仕様は、ビルドファイターズシリーズのようなコクピットインテリアに、鉄オルのMSのメインパネルを増設したようなもの。阿頼耶識/MMIのピアスは無いが、操縦棹を握った時点で機体と「一体になる」新世代阿頼耶識仕様。アンドラスはこの仕様のコクピットになっている。まだこの段階で、エイハブリアクターの概念浸透してません。)

 

 

 

アグナス:「成る程、あの女狐め、いい得物をオレにくれるとはな......」

 

 

 

イーサン:「何だ、あの巨人は......だが、アグナスはあの巨人と「融合している」、とでも云うのか?」

 

 

 

イーサンが巨人と対峙している最中に、援軍が来た。

 

脱獄の急報を聞き、近くに駐留していた遊軍の一団だ。

 

 

 

遊軍隊長:「イーサン様、ジュリアス様の命を受け、馳せ参じましたぞ!」

 

 

 

イーサン:「ありがたい。だが、あの巨人:「"アンドラス"」には十分注意してくれ」

 

 

 

遊軍副長1:「了解し...うわぁ~、何だあの巨人は!?」

 

 

 

遊軍副長2:「さっきイーサン様が云ってた「"アンドラス"」だっつーの!何退いてんだよ、強がりのくせして」

 

 

 

イーサン:「とにかく、目の前のアイツを倒し、デイジーを捕らえる。君たちは巨人の足を崩し、中に取り込まれたアグナスを引きずり出すんだ」

 

 

 

イーサンの口調が何処かしら苦し紛れのような感じだった。それもそのはず、実の兄であるダニエルと共に肩を並べる位の剣の腕が立ち、且つ「面識」がある友人でもあり彼の目標とする人物だ。しかし今は違う。イーサンらの前に立ち塞がり、且つデイジーの脱獄に「関与している」と云う事実がそこにあり、彼の胸中には、「何故僕たちを裏切ったのか?恩を仇で返すような事を何故?」と云う複雑極まりない想いが交錯しているに違いない。

 

無論、遊軍の隊長格なら尚更理解していよう。

 

 

 

遊軍隊長:「複雑な心中、我々も分かります。アグナス様と兄上であるダニエル様との仲は...」

 

 

 

イーサン:「そんな事は分かってる!」

 

 

 

遊軍隊長:「し、しかし今は......」

 

 

 

イーサン:「「ヤらなきゃ」ならないんだ......デイジーに「魅入られる」ようなアグナスさんじゃないのは分かってる...でも...彼女らに加担している時点で、悪は悪。悔しいのは分かるけど....」

 

 

 

泣きたい感情に落ちるイーサン。

 

"アンドラス"の外部スピーカーから、「裏切り者」の声が聞こえて来る。

 

 

 

イーサン:『どうした貴様等、この"アンドラス"の姿を見て怖じ気付いたのか?やはり「ジュリアス子飼いの剣士団」も、たかだかその程度の強さしか持ってないとしか云えんだろうな?』

 

 

 

遊軍兵卒A:「何を云うか!」

 

 

 

遊軍兵卒B:「大罪人の片棒担ぎ風情が!」

 

 

 

遊軍兵卒C:「ジュリアス様の大恩に半旗を翻すとは...裏切り者め!!」

 

 

 

アグナス:『やかましいィィッ!!』

 

 

 

と同時に、"アンドラス"が大剣を降り下ろした。

 

 

 

ブゥオオオッ!!

 

 

 

 

 

凄まじい巨大な剣圧が、イーサン達に襲いかかる。

 

 

 

遊軍兵卒:「うぉおおおわっ!?」

 

 

 

吹き飛ばされ、壁に叩き付けられ、地に伏せる一部の兵卒達。

 

微動だに動かないイーサンと遊軍達。

 

 

 

アグナス:『ほぉ~う、この剣圧に怯まず、立ち向かえる余裕があるとはな.....』

 

 

 

(デイジー:『アグナスさん、何遊んでるの?』)

 

 

 

何処からともなく聞こえて来る女の声。

 

ざわめくイーサン達。

 

 

 

彼らの目の前にすみれ色の光の球が出現、"アンドラス"は身体を直し浮遊、大剣を右手に保ちつつ下に構え、左手で光の球を携えた。その光の球の中から、デイジーとセルバンテ、更に謎の黒服の男の3人が姿を現した。

 

 

 

イーサン:「あ...れ...が....あの....女狐...か?」

 

 

 

絶句する一同。天女が舞い降りるかの如く、神々しいまでの闇のオーラを放ちながら、彼女は巨人の手のひらの中にいた。彼女のボディーガードのように、両サイドをセルバンテと黒服の男が、並び立っていた。

 

 

 

デイジー:「あらあら~、皆さんお揃いで...私の晴れ舞台、観に来てくれたのかしら~?」

 

 

 

イーサン:「そんな戯れ言に付き合っているヒマなんてない!!デイジー・パラケルス!!天界を破壊と混沌の渦に陥れようとする罪、断じて許さないッ!ジュリアス・アウグストの名の下に、お前を、ひいては彼女に加担するお前達を、ここで処断するッ!全軍、突撃用意、構えッッ!!

 

 

イーサンの号令により、武器を構える。

 

 

 

そんな彼らの抵抗する様子を眺めながら、女狐は笑みを浮かべながら、アグナスに頼み事を囁く。

 

そう、「悪魔のささやき」のように....

 

 

 

デイジー:「アグナスさん、ここにいるの飽きたからさぁ...どーんと「花火」打ち上げてく・れ・な・い?」

 

 

 

アグナス:『いいだろう。"アンドラス"《コイツ》の本気、如何なモノか試してみたくてな』

 

 

 

"アンドラス"のコンソールを操作し始めるアグナス。

 

尚も更に浮遊する"アンドラス"。そして、浮遊が止まり、空中で静止した。

 

 

 

 

 

-胸部装甲上下展開

 

-リアクター・多機能武装システム間への回路連結完了

 

-エイハブ粒子供給開始....正常

 

-リアクター出力正常

 

 

 

イーサン:「何が始まろうとしてるんだ?」

 

 

 

ドゥオーン!!

 

強力な重力波で、監獄一帯が押し潰されそうな状態に。

 

 

 

デイジー:「アグナスさん、まだなの!?」

 

 

 

アグナス:『急かすな!あと少しだ....これで「忌々しき鎖」から、解き放たれよう!さぁ"アンドラス"よ!オレに示すがいい!!そして挙げるのだ...反逆の...狼煙をッッ!』

 

 

 

 

 

-エイハブ粒子臨界点まで膨張

 

-暴発抑止装置解除

 

-自動照準作動

 

-阿頼耶識システムによる姿勢制御....誤差無し)

 

ターゲット...ロックオン!!!

 

 

 

"アンドラス"胸部・ガバッと開かれた「口」の内部に、紫色の光の粒子が収束されていく。同時に周辺の空気も吸収されていく。

 

 

 

遊軍隊長:「イーサン様、巨人の胴体に光が収束されております!」

 

 

 

遊軍副長:「あの巨人、「我々に向かって何かしよう」と思われますが?」

 

 

 

イーサン:「警戒を厳にせよ!(あの光は一体??)」

 

 

 

その光は、「恵みの光」ではなく、全てを奪い、刈り取る「破壊の光」だった...

 

 

 

アグナス:『受けるがいい......デーモン・ブラスト!!』

 

 

 

グイーン.....ズドォォォン!!

 

粒子と空気が、胴体中央に圧縮され.....

 

 

 

凄まじい勢いでビーム砲が放たれた。

 

高圧縮エイハブ粒子光線砲・「デーモン・ブラスト」だ。

 

 

 

デーモン・ブラスト、タルタロス大監獄に命中、そして......

 

 

 

ドガァァァン!!!

 

火山が爆発するかの如き勢いで大爆発し、大監獄をチリと化した。

 

 

 

時同じく.....

 

 

 

ドガァァァン!!!

 

 

 

 

 

エルヴィン:「この爆発の方向は....(!!)マズイ、急がねば!!」

 

 

 

焦燥感に駆られたエルヴィンは、馬を急がせた......

 

 

 

エルヴィン:「(生きててくれ、イーサン。それまで....持ちこたえてくれよッッ!!)」

 

 

 

Chapter-7:タルタロス消滅

 

 

 

エルヴィン到着。

 

 

 

時既に遅し。

 

 

 

エルヴィン:「おいッッ!大丈夫か?」

 

 

 

警備兵A:「エ、エルヴィン様....申し訳...ございませんッッ!(既に虫の息状態)」

 

 

 

エルヴィン:「何があったと云うのか?」

 

 

 

警備兵B:「デイジー・パラケルスが脱獄された模様、しかし....彼女の一味が......妙な巨人を召喚、事態は最悪の状況へと向かって...ガハッ(血を吐く)」

 

 

 

エルヴィン:「しっかりしろ!無理に喋るんじゃない!後で回復薬やるから...それより弟...イーサンはどうした?」

 

 

 

警備兵C:「そ、それが......」

 

 

 

警備兵が恐る恐る指差したその先には......

 

 

 

『!!』

 

 

 

黒い巨人の剣圧で吹き飛ばしたガレキを喰らい、瀕死の重症を負った、イーサンの姿があった。

 

 

 

下馬し、イーサンのもとへと向かう。

 

 

 

エルヴィン:「イーサン!しっかりしろ!!イーサン!」

 

 

 

イーサン:「に...兄さん...ダニエル...兄さん...なの?」

 

 

 

イーサンは瀕死の重症、喋るのもやっとの状態。

 

 

 

エルヴィン:「そうだ、俺だ!!しっかりするんだ!!」

 

 

 

イーサン:「もう....無理かも...しれないし...(立ち上がり、剣を取りにいこうとする。)ウッ!!」

 

 

 

エルヴィン:「無茶なするな、いいから休め!!」

 

 

 

イーサン:「いいんだ.....ここは...ボクが...まも...るん...だッッ」

 

 

 

立ち上がっては倒れ、立ち上がっては倒れ、繰り返しながら剣を取りに行く。イーサンの足下には、赤く滴り落ちる「ナニか」が、足跡のように続いていた。

 

エルヴィンは、その「ナニか」の正体は理解していた。

 

そして、実弟に対し「無茶するな、いいから休め!」と声をかけた理由も......

 

エルヴィンは、弟のもとまで駆け寄り、抱えた。

 

 

 

エルヴィン:「イーサン!もういいから一旦退け!後は俺がやるから...」

 

 

 

イーサン:「もう....いいんだよ!」

 

 

 

エルヴィン:「何でだよ!」

 

 

 

イーサン:「兄さんに...辛い思いさせたくないから...」

 

 

 

 

 

涙を流す二人。そして....

 

 

 

エルヴィン:「ここで、お前を喪いたくないんだ!まだ気にしているのかよ?」

 

 

 

イーサン:「気には...して...ないよ。でも大丈夫。ボクは...いつでも兄さんと一緒だから......また...いつか...『どこかで会える』時が...来るから......兄さん....また....あの時の......つ......づ......き......をッ......」

 

 

 

エルヴィンの腕の中で、イーサンは息絶えた。

 

 

 

エルヴィン:「嘘だろ.....嘘だろ? イーサン......イーサン.....もっと早く気づいていれば......ウオオオオッッ!」

 

 

 

事切れた弟を抱えつつ、ただ慟哭するしかなかった。

 

そこに......

 

 

 

デイジー:「あはは、まだ足りないんじゃない?アンコール求めるなら、もう少し観客連れて来た方がいいんじゃない?」

 

 

 

エルヴィン:「(泣きながら)貴様か!!大監獄を吹き飛ばし、そしてッッ...実の弟を手に掛けたのはッッ!」

 

 

 

デイジー:「じゃあ、さっきまで抗ったの、アナタの弟さんなの?」

 

 

 

エルヴィン:「貴様がデイジーか?ジュリアス様の命により、貴様を再び捉える!!」

 

 

 

デイジー:「それはムダだよ~ん♪」

 

 

 

"アンドラス"の掌の上にいるデイジーが、左手を上げると、後ろにブラックホールみたいな次元の穴が空いた。

 

 

 

デイジー:「アンタ達なんかに、二度と捕まるもんですか!

 

捕まえたきゃ、ここまで追って来なさいよォ~だ、じゃあね!」

 

 

 

穴の中に、異形の巨人が2体、エルヴィンを上から睨み付けるように見ている。

 

 

 

デイジー:「アグナスさん、何ボーッとしてるの、行くよ!!」

 

 

 

エルヴィン:「「アグナス」だと!?お前、裏切ったのか?おい、何とか言えよ!!」

 

 

 

アグナス:「......」

 

 

 

"アンドラス"が、穴の中に吸い込まれるように消え、同時に穴も消滅した。

 

 

 

エルヴィン:「アグナス...お前......」

 

 

 

更地と化した監獄の中心で、ただ呆然としているエルヴィンであった......。

 

 

 

Chapter-8:反撃開始

 

 

 

天界のとある高名な術者の屋敷に赴いたエルヴィン。過日のデイジー脱獄の件について話していた。

 

 

 

エルヴィン:「やはり、「予見したとおり」の惨事になってしまったのか、エヴァンス」

 

 

 

エヴァンス:「そうだね....予見した、と云うより、それ以上の大惨事になってしまったようだ....「イヤな予感が的中してしまったようだ...」とジュリアス様が言ってたよ」

 

 

 

陰陽師風な装束にネイビーの長髪に翡翠色の目をした少年術者、エヴァンス・イルバーンが、頭を抱えながらエルヴィンに言った。

 

 

 

エヴァンス:「しかもデイジー一味、「禁断の術」を使って逃亡したらしいよ」

 

 

 

エルヴィン:「「禁断の術」とは一体?」

 

 

 

一呼吸置いて、エヴァンスはこう答えた。

 

 

 

エヴァンス:「「次元移動」だよ」

 

 

 

エルヴィン:「次元、移動?」

 

 

 

エヴァンス:「そう!別の世界、別の次元に移動する術、まぁ「タイムワープ」と云えば分かるでしょ?」

 

 

 

エルヴィン:「お、おぅ...」

 

 

 

エヴァンス:「更に、別の次元からそれぞれ異なる物体や巨人を呼び出し、融合させる術も使ったようだね。多分デイジーの脱獄は、何かの「予兆」かもしれないね」

 

 

 

エルヴィン:「予兆?とは云え、やつらは何処まで逃げたんだ?」

 

 

 

エヴァンス:「いま調べているけど、う~ん......あっ!やっと見付けた!どうやら......」

 

 

 

エルヴィン:「どこなんだ?」

 

 

 

エヴァンス:「どうやら......「太陽系」だよ。しかも「別の次元」のね」

 

 

 

エルヴィン:「「太陽系」?.....奴らの逃亡先は、分かった。

 

しかし、あいつらに太刀打ちするにはどうすれば?」

 

 

 

悩むエルヴィン。しかし、エヴァンスの頭の中で、「答え」は既に出ていた。

 

 

 

エヴァンス:「君に良いものをあげるよ、ハッ!!」

 

 

 

(イメージBGM:ターンAターン/西城秀樹←フルコーラス、慎んで哀悼の意を表します、RIPですm(__)m)

 

 

 

 

 

すると、赤色の魔方陣が現れ、赤い炎の柱が湧き出た。

 

 

 

そして柱の中から、赤い鳥のような鉄の鳥が姿を現した。

 

 

 

エルヴィン:「これは一体?」

 

 

 

エヴァンス:「奴らの術を真似て、君にぴったりの「機体」、あいつらから奪ってきたから、君にあげる」

 

 

 

そう云うと、エヴァンスの右手から光の球を打ち出した。

 

光の球はエルヴィンを包み、赤い鳥に載せはじめた。

 

既に「コクピット」に座っていたエルヴィン。エヴァンスに話し掛ける。

 

 

 

エルヴィン:『何やら見慣れぬ機械が目の前にあるんだが......コイツをどう動かせばいい?』

 

 

 

エヴァンス:「真ん中の画面に手を振れてみてよ。「起動」するから」

 

 

 

エヴァンスの指示通りに、コクピット正面の「メインコンソール」画面にタッチすると......

 

 

 

???:「システム起動。メインユーザー認識を確認。メインユーザー:ダニエル=グレン・エルヴィン。ユーザー認識完了」

 

 

 

エルヴィン:『エヴァンス、何か画面から声が聞こえたが、何者だコイツは??』

 

 

 

エヴァンス:「ごめん、召喚と錬成ついでに、君の為に、執事的な役割を為すAIを搭載したんだ。名前は「エルピス」、「希望」を意味するギリシャ語から付けてみたんだ」

 

 

 

エルヴィン:「「エルピス」か......。よろしく頼むぞ!」

 

 

 

エルピス:「こちらこそ、ご主人様」

 

 

 

エルヴィン:「何が何だか分からないが....この機体を起動させてくれ!」

 

 

 

エルピス:「かしこまりました。

 

 

 

-機体起動シークエンス移行。

 

-『イオン熱核融合ドライブ』並びに『ASW-G-37:「ガンダム・フェニックス」リアクタードライブ』起動。

 

-『ミノフスキー』『エイハブ』両粒子、双方のリアクター内、正常数値を維持。

 

-『デュアルリアクタードライブ』起動完了、機体を起動します。

 

 

 

ご主人様、ちなみにこの機体は、エヴァンス様が「異世界」から「取り寄せた」機体:「ウイングガンダムゼロ炎」に、「ASW-G-37ガンダム・フェニックスのエイハブリアクター」を融合させた「MS《モビルスーツ》」です」

 

 

 

エルヴィン:「モビル、スーツ?ますます分からなくなって来たが......『エヴァンス、どうすれば良いのかさっぱり分からん!』」

 

 

 

エヴァンス:「大丈夫!!「既に操作方法を知ってる」ように「術」を掛けたから!」

 

 

 

と、エヴァンスが言った。その返事を受けてエルヴィンは、一度目をつぶり黙想。そして目を開けながらつぶやいた。

 

 

 

エルヴィン:「やはり....「俺はコイツの動かし方を知っている」状態になってる。エルピス、「あの女狐共」が逃げた先は、把握してるか?」

 

 

 

エルピス:「はい、既に把握しております。逃亡先の座標値、既に固定済みです」

 

 

 

エルヴィン:「導けるか?」

 

 

 

エルピス:「可能です。ですが、「次元を越える」為、かなりの高出力を要します。相当のリスクを背負う事になりますが...」

 

 

 

エヴァンス:『心配はないよ!』

 

 

 

エルピス:「エヴァンス様、何か策でも?」

 

 

 

エヴァンス:『この「機体」の力を使ってみるとか...そんじゃ、召、喚ッッ!』

 

 

 

右腕を上に突き上げたと同時に、白銀の光の柱が現れ、エヴァンスが指を鳴らしたと同時に、中から12枚の羽を持ったMSが姿を現した。同時にエヴァンスを取り込み、融合した。

 

 

 

エルヴィン:「お前も、MSを取り寄せたのか?」

 

 

 

エヴァンス:『そうだよ~!万が一の為に、デイジーの真似して、異世界からMSを取り寄せたんだ。ちなみにぼくが乗ってるMSは、「ビルドストライクバーニングコスモス(長い為、以下BSBC)」と云うヤツなんだ』

 

 

 

エヴァンスが取り寄せたが浮遊した。

 

 

 

エヴァンス:『ダニエル、ゼロ炎起動出来た?』

 

 

 

エルヴィン:「どうやら、完了してるようだ。飛ぶぞ、エルピス!」

 

 

 

エルピス:「了解、ウイングガンダムゼロ炎、離陸します」

 

 

 

鳥の姿もとい、バードモードのWゼロ炎が離陸、BSBCのいる位置まで到達した。

 

 

 

エヴァンス:『着いたようだね、それじゃ行くよ。クロノ・アクロス、作動!』

 

 

 

BSBCが両腕を前に構えると、背部の12枚の羽から光が放たれ、エルヴィンを載せた炎の鳥に注ぎ込まれる。

 

 

 

エヴァンス:『エルヴィン、大丈夫だよね?多分ツラい戦いになるかもしれないけど、ぼくは信じてるから、キミが無事に帰ってくる事を。道中...気をつけてね!』

 

 

 

エルヴィン:『あぁ......行ってくる!!』

 

 

 

BSBC が両腕を真横に広げたと同時にWゼロ炎が射出、黄金の光が、音速の壁を超えるように消えた。

 

 

 

エヴァンス:「『ふぅ、無事に成功したようだね......さて、「取り寄せた駒」を、太陽系に射出させようか。』

 

 

 

......

 

 

 

 

 

......

 

 

 

 

 

あ......

 

 

 

 

 

肝心な事、エルヴィンに伝えるの忘れたorz」

 

 

 

 

 

Chapter-FINAL:Tear-rain of the Orphan

 

(たいへん長らくお待たせ致しました、鉄血世界と「遭遇」します。イメージBGM:RAISE YOUR FLAG/MAN WITH A MISSION(フルコーラス))

 

 

 

舞台は変わり、P.D.(Post Disaster)323年のとある夜。

 

 

 

火星の夜空に、流星雨が降ってきた。

 

 

 

時同じく、地球、月、デブリ帯、それぞれのコロニー圏の夜空を、流星の雨が、暗い空を彩った。

 

 

 

厄祭戦終結から約320年、「平和」な世界の夜空を彩った一夜限りの天体ショー。

 

 

 

後に「孤児の涙雨:Tear-rain of the Orphan」と名付けられる事となる事は、この時点では誰も知らない。

 

 

 

この天体ショーは、「ただの天体ショー」ではないのだ。

 

 

 

それゆえに、ただの「流星雨」ではない。

 

 

 

実は、この「流星雨」には、「P.D. の世界軸に存在してはならないモノ」が紛れ込んでいたのだ。中身も誰も知らない、いや知らなくてもいい。

 

(むしろ、「原作」のスピードを速めかねる事態にまで発展しそう。モビルアーマーがさぁ、モビルアーマーがさぁ←やかましいわ(゜゜;)\(--;))

 

 

 

時同じく......

 

 

 

マルバ:「ヤケにキレイな流星雨じゃねぇか...(と、ウイスキーの水割りを飲み、空を見上げる)」

 

 

 

ギャラルホルン火星支部・第3基地

 

 

 

クランク:「アイン、見えるか?この流星雨を.....」

 

 

 

アイン:「はい、クランクさん。美しくて、言葉が出ません」

 

 

 

クランク:「まるで「孤児達が流した涙」そのものだな。しかし、私は「歪みきった正義」のもとで、ギャラルホルンが本来目指すべき「正義」の実像、描き直せるかどうか不安でならん。しかし隊長が、俺の教え子のオーリス、とはな......」

 

 

 

アイン:「クランクさん、なにゆえコーラル支部長に話をしなかったんですか?クランクさんなら、支部長と上手く話せば、隊長交代の件なら調整が利くかと...」

 

 

 

クランク:「「数週間後に監察局が、定期監査で、地球から直々に派遣される」との事だ。こんな辺境の星に、だ」

 

 

 

アイン:「なぜ今回、本部からわざわざ監察局が?」

 

 

 

クランク:「私には分かるんだ、なぜ監察局がこのタイミングで来るのか、そして...(その裏に隠された、とある民間組織と結託して得た不正とその報酬、火星支部に隠された「濡れ衣」をな......「ソレ」を消そうと躍起になって、コーラルめ、俺みたいな「マトモなヤツ」を蜥蜴の尻尾切りに宛がうとはな......)」

 

 

 

アイン:「クランクさん?どうしました?」

 

 

 

クランク:「いや、何でもない」

 

 

 

 

 

とあるオフィスで......

 

 

 

ノブリス:「えぇ、分かりました。......恐らく、「ご令嬢」が何かしら動き出すでしょうねぇ?.......二十歳にも満たぬ歳で、「ノアキスの7月会議《あの会議》」を成功させたものですからねぇ、「大手柄」でしたから......将来性を見据えた上で「投資」させて頂きましたから、当時の協賛者として、たいへん喜ばしい限りです。......いえいえ、とんでもございません。「先生」もお互いに頑張りましょうね。クリュセの治安正常化の為に、何か手伝える事があれば、このノブリス・ゴルドン、力になれればと......仰る通りです、おまかせ下さい!......失礼致します。(ガチャッ)首尾はどうかね?」

 

 

 

ノブリス配下の殺し屋:「ゴルドン先生の「予想通り」、『「クーデリア・藍那・バーンスタイン」が動き出す』らしいですぜ」

 

 

 

ノブリス:「そうか......バーンスタインの家に「送ったスパイ」に伝えろ、『引き続きクーデリア・藍那・バーンスタインの動向を随時監視せよ。』とな。

 

『革命の乙女』......世の中を知らぬ純粋無垢な少女は存分に「利用できる《使える》!」その為に投資した「までの事よ」。ふふふふ.......」

 

 

 

 

 

バーンスタイン邸・クーデリアの自室にて

 

 

 

クーデリア:「綺麗な夜空......」

 

 

 

フミタン:「お嬢様、まだ起きていらしたのですか?」

 

 

 

クーデリア:「フミタン?どうしましたか?」

 

 

 

フミタン:「もうおやすみになられたか、と思いまして......」

 

 

 

クーデリア:「フミタン、私....決めました!」

 

 

 

フミタン:「お嬢様?何を「決断」されたのですか?」

 

 

 

クーデリア:「明日の昼頃......CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)に向かいます!」

 

 

 

CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)

 

 

 

???:「キレイな流星雨だなぁ......そう言えば、三番組の子たちも夜勤だったよなぁ......あ、「俺の部屋」入ってねぇか心配になってきたから、「動力室」戻るか。

 

(あれ?さっきまで「頭がガンガンするくらい」痛かったのに、流星雨見てた時、痛くなかったのに.....また「疼き」そうだわ...)」

 

 

 

木星圏・歳星

 

ジャスレイ:「親父、今日の定例会お疲れ様でした。流石は親父、テイワズをまとめあげる才覚はあるだけの事よ」

 

 

 

マクマード:「ワシを高く評価してんのかい、ジャスレイ。(愛刀を抜刀し、眺めながら)てんでばらばらだった連中を拾って面倒見て、ここまでのし上がって来たからなぁ....」

 

 

 

ジャスレイ:「何言ってんですかい、親父。うちら幹部は、親父に忠誠誓い、盃交わした仲だぜ。親父の侠《おとこ》の器のデカさにガン垂れて、シャバの連中から『圏外圏イチコワい男』の二つ名が轟き渡るくらいだからさぁ..」

 

 

 

マクマード:「そうやっておだてても、何も出て来ねぇよ」

 

 

 

ジャスレイ:「親父?」

 

 

 

マクマード:「そろそろ若いのに、チョイと試してぇ事があってなァ......」

 

 

 

ジャスレイ:「あの白いスーツのやさニーチャンですかい?」

 

 

 

マクマード:「察しがいいじゃねぇか、ジャスレイ。タービンズに、ちょっとな......」

 

 

 

 

 

場所と立場が違えど、美しい天体ショーを眺めていた。

 

 

 

それが....新たなる変革をもたらす、「駒」となる存在である事を、まだ誰も知らない......

 

 

 

Prologue:Rogue "Shin"

 

 

Continue to Next log......

 

 




???:「次回、LOG-「侵」第1話


「煉獄帰りの軍神」

赤い大地に咲き誇れ!




決して散ることの無い「鉄」と、赤い「血」で彩られた



美しい「華」よ......」



◇キャラクター

LOG-"SHIN"~

ダニエル=グレン・エルヴィン

異名:「深紅の不死鳥」

デイジーを捕まえる為、鉄血世界にやって来た剣士。元々いた世界では「剣の達人にして騎士団長だった」との事。

エヴァンスから託されたウイングガンダムゼロ炎を駆り、鉄華団と行動を共にする。

イメージモデル:「仮面ライダー鎧武/GAIM」の駆紋戒斗/仮面ライダーバロン/小林豊氏(Boyz 2 Men)

 

エルピス

ウイングガンダムゼロ炎に搭載されたコンシェルジュAI。

機体の状態や戦況把握等を引き受ける。

イメージボイス:増谷康紀氏(関羽/魏延/真・三國無双シリーズナレーター)

 

イーサン・エルヴィン

ダニエルの実の弟。デイジー一味の襲撃に会い、兄の腕の中で息絶える。


アグナス・ハスター

デイジー一味に加担しているとされる剣士。ダニエルとは「面識がある」との事だが、イーサンを手にかけ、更に大監獄を壊滅させる。
何故加担しているか不明。

 

デイジー・パラケルス

「女狐」の異名で恐れられている女囚。錬金術・妖術を使う。
「ある目的」の為に鉄血世界に逃走。
小悪魔っぽい部分がある。

イメージモデル:「無双OROCHI」シリーズの妲己(声もそのまま)

(名前由来:「デイジー:Daisy」は、妲己の中国語読みである「Da Ji」をもじってみた。「パラケルス」は、錬金術師的要素を取り入れてみた。)

 

 

セルバンテ=ヨグ・バルボッサ

デイジー一味の参謀格。魔術を使う。
時折、鼻にかけるような言い草をするとかしないとか....
デイジーを高く評価しているのか、していないのか本心は不明。

イメージモデル:「パイレーツオブカリビアン」のバルボッサ船長

イメージボイス:藤原啓二氏(「戦国BASARA」シリーズの松永久秀風)

 

エヴァンス・イルバーン

ダニエルたちの仲間で、法術師。錬成術など高度な術が得意。後述のジュリアスの部下。

イメージモデル:シン・アスカにリュウタロスを足して2で割った感じ

 

ジュリアス・アウグスト

エルヴィン・エヴァンスの主。天界を統治する権限を持っている。

イメージモデル:『ONE PIECE』の"冥王"シルバーズ・レイリー
イメージボイスもそのまま。


▽MS
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