暖かい目で見てください。
死ぬことは怖いことだと
言う人は多いんじゃないかな。
でも、それは苦しくて死ぬなら。
苦しまず、スッ、と死んだりしたら結構、
楽だったりする。
まぁ、一回きりの経験則だけど。
そう、オレは死んだ…………と思う。
家の階段から落ちて死んだ。
死んだ筈だ。
だけどオレは今、不気味な空間に立っていた。
暗い。まぁそれは良いとして。
沢山の目玉が、オレを見ているのだ。
いやぁ、怖い。
意図の掴めない目に見つめられるのは
ここまで怖いとは、初めて知ったなー。
「あら、珍しいですわね。
私のスキマに虫が侵入したなんて」
「うわっ!?」
オレが振り向くと、そこには綺麗な女性がいた。
綺麗な人、としか言えないが。
金髪ロングで、同じ色の瞳。
リボンのついた帽子を被っており、
ドレスのような服を着た、美しい女性だ。
さっきの言葉からすれば、
おそらくオレが勝手に侵入してしまったようだ。
とりあえず、謝っておこう。
「すいません、勝手に侵入してしまって」
「あら、人間にしては礼儀がなっているわね」
「そうですか?」
「ええ、私の知ってる人間はケチなの。
謝ったりなんてしないわね、あれは」
「えーと」
笑った方が良いのだろうか?
それとも同情した方が良いのかな?
「こほん、ごめんなさいね。
どうやってこの世界に入ったのか、
細かく、教えてくださらないかしら」
「それも分からなくて………確か、
オレは階段から落ちて死んだと思うんですが……」
「あら、貴方死んだの?」
「は、はい。多分………
今生きてるのも不思議で………」
女性は何か考えるように顔を傾ける。
「貴方、確かに死んでますわね」
「あ、そうなんですか?」
「ええ」
「1つ聞いていいですか?」
「良いわよ」
「オレ、どうなるんですか?」
「それは…………私次第、ね。
うん、何となく、分かってきたわ」
なるほど、どうなるのか分からないと。
うん、分からない。
「では、説明しますわ。
おそらく貴方は、死の狭間……
死に切れていない状態ですわね」
「中途半端な存在ってことですか?」
「そうよ、それでおそらく、
この世界へ入ってしまったのでしょうね」
分かった。
中途半端に死んでいる状態、と。
多分、ここから戻れたとしても体は死んでるから
またここに連れてこられるんじゃないかな。
凄い血が出てた気がするし。
「そうね…………では、行ってらっしゃいませ」
そう言う女性へ「どこへ?」
と聞こうとするも、オレは足元に現れた
穴に落ちてしまったのだった。
「妖怪の餌になるか、の垂れ死ぬか。
死の境界を弄ってあげたけど、森に落としたし
どうせ彼は死ぬのでしょうね。さようなら~♪」
主人公:ソラ
性別:男
年齢:16歳。
能力:不明
プロフィール
・髪黒黒目。
・元学生。