東方友好録   作:青い灰

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オリキャラ登場。


仕事探し

 

 

「うーん?」

 

「………すまんな。

 出来れば私もどうにかしたいものだが」

 

「あーいえ、オレの問題ですし。

  慧音さんが謝ることじゃないですよ」

 

 

オレが人里に住むことになって一週間。

さっそく問題が発生した。

 

 

「「仕事がない」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレは少し後悔する。

あのまま紅魔館で仕事すれば良かった。

 

今から行ってもいいだろうが、

わざわざ家までもらったのだ。

 

ここまでしてくれた慧音さんに失礼だ。

なんとかしたいものだが………

 

 

「むぅ………どうしたものか」

 

「…………あの、慧音さん」

 

「ん、どうした?」

 

 

オレは思い付いたことを言ってみる。

それは。

 

 

「自営業………居酒屋とか、どうですかね」

 

 

 

 

オレが幻想郷に来る前の話。

オレは酒屋だった父さんの息子として生まれた。

 

オレは姉貴、父さん、母さんと共に、

知り合いが止めた居酒屋を受け継ぐことになり、

オレもそこで働きながら学校に行っていた。

 

だから酒については得意だ。

 

 

 

「居酒屋か………なぜだ?」

 

「父さんと母さん、姉貴と

 外の世界で居酒屋をしていたんです。

 人里には居酒屋が無いみたいですし」

 

「酒の調達、ツマミなどは?」

 

「そこなんですけど………」

 

 

ルーミアから聞いたことがある。

なんでも、妖怪の山の河童の川では、

酒虫という水につけると酒を生み出す生物が

いるらしい。それを伝えると………

 

 

「馬鹿かお前は!?」

 

「ですよねー」

 

「妖怪の山は危険だ!

 天狗だけなら兎も角、河童とかもいる!

 それだけなら話が通じるが、

 話が通じない妖怪もいるのだぞ!!」

 

「慧音さんみたいに話の

  通じる方もいるじゃないですか」

 

 

オレがそう言うと、

慧音さんは驚いたように目を見開く。

 

 

「………!なぜ私が人間ではないと気づいた?」

 

「いや、なんか妖気?みたいなのを

 薄く感じたからですけど………

 ルーミアとかレミリアとかもでしたよ」

 

「………ふむ、まぁいい。妖怪の山には行くな。

 私が仕事を何とかして探してくるから」

 

「……………そうですか、ありがとうございます」

 

 

慧音はオレの家から出ていく。

オレはため息をつく。

 

 

 

すると、慧音が開けた扉の隙間から、

全長1メートルほどの青い蛇が入ってくる。

 

 

「あ、ミズ、おかえり」

 

「シュァ」

 

 

最近ウチに住み着いた蛇だ。

特に妖怪でもないんだろうが、

青い蛇なんて見るのは初めてだと思う。

 

ウチにある水の入った壺に住み着いているので

何となくミズ、と呼んでいる。

 

しかも返事までする凄い蛇だ。

頭よすぎ。

 

 

「さて、妖怪の山だけど………どうしようかな」

 

 

流石に仕事をしないと慧音さんに

養われている状態が続いてしまう。

 

やっぱり、黙って入るかな。

 

 

「ミズ、明日出かけるけど来る?」

 

「シャァ?」

 

「酒虫ってのを取りに妖怪の

  山に行くんだけど、ミズも来る?危険だけど」

 

「シュァァ♪」

 

 

多分、ついて来るのだろう。

オレは今日は早めに寝て、

明日の早朝に出発することにした。

 

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