投稿遅くなりすいません。
「そ、ソラ様?」
オレはその謎の敬語に困惑する。
え、何?オレ神様より立場上なの?
「話は後です。今は」
噴き上がる水が収まる。
そこから、何かが倒れ出てくる。
「…………」
「とどめです」
「無慈悲すぎない!?」
倒れた小さい泥のヒトガタに掌を向ける
水神様を羽交い締めにして止めさせる。
「放してください!
とどめを刺さないと気がすみません!」
「早まるなぁぁぁ!?」
「ぐ、うう?」
泥のヒトガタが目を覚ましたのか、
起き上がる。
そしてこちら、と言うより、
水神を目にして目を丸くする。
「ぎゃぁぁぁ!?
すいませんすいませんすいません!!」
「駄目です!!命を以て償いなさい!!」
「待てってんだろぉがぁぁ!?」
オレは渾身で水神を羽交い締めにする力を強める。
止めろよ妖怪ども。
俺は振り向く。
「やだよ、私も水神様を相手にしたくないし」
「無理なのだー」
「こここ、怖いぃぃ………」
おいオレ人間。
わかさぎ姫怯えすぎ。
「ひぃぃ!?」
「死になさい!」
「ストレート過ぎだろ!?
話くらい聞いてあげろよぉぉ!!」
落ち着かせるのに
あと10分くらい掛かったので割愛。
「落ち着いた?」
「はい。殺気だけは無理ですが」
「殺気くらい抑えろや」
なんとか水神を落ち着かせることに成功した
オレは泥のヒトガタ…………
もとい、泥田坊の対面する。
「えーと、なんでこんなことしたの?
具体的には川汚したりとか攻撃とか」
「その辺り、おれも少し記憶が曖昧でなぁ」
「は?」「ひっ!?」
「落ち着かんかい」
「まぁいいです」
「記憶の最後にあるのは?
曖昧になる前に何してた?」
事情聴取みたいだけど許してもらおう。
オレたち被害者で警察だし。
「あー、そう、確か無縁塚に行ったな」
「無縁塚?」
「確か幻想郷の端にある場所ですね。
ですが何故、そんな場所に行ったのです」
「いやホラ、おれ泥田坊だし。
ジメジメした場所が好きでさ」
「妖怪の性ってやつかな」
基本、妖怪は自由だ。
マミゾウさんの時も言った気がするけど。
「そこで誰かに会ったんだよ」
「誰か?覚えてないのか?」
「あぁ、確か…………金髪のな、
なんだか、おっかない感じがしたような」
「金髪のおっかない奴か…………」
ルーミアを見るが、
彼女はそんなことはしないだろう。
彼女も首を振っているし。
「あの宵闇の妖怪じゃない。
なんて言えばいいか………胡散臭い感じだった」
「胡散臭い………幻想郷に何人かいるからねぇ」
にとりも悩んでいるようだ。
幻想郷広いらしいしなぁ。
「それで?どうなったんだ?」
「あぁ、そこから記憶が曖昧になって………
『貴方、使えそうですわね』とか聞こえたと
思ったらこの有り様だ」
「『貴方、使えそうですわね』、か………」
唸る。誰だっけか…………
会ったことあるのか?
目的も何も分からんが…………妖怪か?
「催眠、みたいなもんか?」
「そう、だな。
催眠とはそうであって違うような………」
「?」
「なんと言うか………
こうすることが普通、って思ったんだ。
ほら、妖怪は人間に恐れられるもんだろ?」
「まぁ、そうでしょうね」
だけどそこまでするか?
水神様も唸ってるし。
「むー、許せませんね」
「え?」
「私の恩人と友人を襲うのは許せません。
命を以て償ってもらわねばなりませんね」
「重いっつうの…………」
俺は、ため息をついた。