「主人公 死す」
デュエルスタンバイ!
はい。
「ひぃっ!?」
最悪だ。
どうしてこうなった。
だが………ミズとセン連れてこなくて正解だ。
あの2人でも死にかねん。
2人には店をやってもらっている。
流石に2日も店を閉めるわけにはいけない。
実際に幽香の弾幕、レーザーには容赦がない。
殺すつもりで………というか、当たったら死ぬよ?
くらいの気持ちだと思う。
つーか絶対そうだ。
「っだぁ!?
いつまで逃げればいいんだよ!!」
「ん~、そうねぇ。
あと1分、楽しませてちょうだい?」
「一分!?」
俺は既に能力を使って青い光を纏っている。
弾幕を掻き消したり、回避したりしているのだが、
レーザーは食らったら普通に死ぬだろうし、
弾幕も弾くとき、手が無茶苦茶に痛い。
つーかこの能力様々だ。
あー、あとでどうせ死ぬだろうな………
また吐血かぁ………
俺はフェイントで撃たれたレーザーを
急ブレーキして反対に跳んで回避する。
「中々やるわね~」
傘をクルクルと回す幽香が
こちらを楽しそうに見ている。
このドSがぁ………!
「じゃあ、これでどう?」
「うぇっ!?」
弾幕が止み、幽香がポケットから
スペルカードを取り出し、発動させる。
ヤバい、スペルは死ぬって!?
「花符『幻想郷の開花』♪」
「!?」
幽香の足元から植物の蔓が伸び、
所々に花を咲かせる。
その瞬間、空中に花が咲いた。
何を言ってるのか分からないと思うが(ry
「何が起きて………!?」
空中に咲いた花を警戒する。
花は空中に凄まじい数を咲かせているが、まさか。
そう感じた瞬間、俺は地面に伏せる。
咲いた花が、弾幕を撃ってきた!?
ということは……………!!
「避けきれるかしらね?」
「…………っくそ!!」
俺は悪態をつく。
この全ての花が、俺を自動で
ロックオンして弾幕を撃ってきやがるのか………!?
全方位360度からの、弾幕。
レーザーがないのが救いか。
幽香も見るだけで弾幕を撃ってくる気配はない。
「やべっ………あづっ!?」
頬を弾幕が切り裂く。
血が噴き出すが、気にしていられない。
余所見は命取りだ。
俺の能力も万能ではない。多分。
実際に弾幕を一発無防備な身体に命中したら
その部位が消し飛ぶ威力なのだ。死ぬって。
「おらッ!」
背中から熱を感じ、
振り返って能力を込めた右手で弾幕を弾く。
もう手も内出血か、紫色に変色している。
これ以上弾くのは無理だ。
「幽香ぁ、俺泣くぞ!!?」
「どうぞ?」
「この鬼畜が!!」
ニヤニヤ笑う幽香へ吐き捨て、
俺は目の前に飛来した弾幕を身体を
捻って回避した、その時だった。
まず、凄まじい熱さ感じた。
次に、声すら出ない痛みを感じた。
最後に、ゆっくりと、寒さを感じた。
「──────あ」
腹に、風穴が空いていた。